プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

89ers。桶谷さん、ありがとう。

2021年06月12日 | 仙台89ers。
3年間、チームを率いてくれた桶谷HCが退団しました。
3年間。ありがとう。

3年前に来てくれた時は、それだけで奇跡が起こったと思った。
琉球で強かったことは覚えていたし、近いところでは岩手でも苦しめられた。
あの頃の岩手は強かったですねえ。上に行かれて、後塵を拝するしかなかった。

桶谷HCが89ersに来てすぐ、アーリーカップで優勝したんですよね。
あの時は嬉しかったなあ。
主催地優先でシード権はあったとはいえ。6チームでシードって、
それはそれは有利だろうとは思うけど。
しかも決勝の相手の秋田も、アーリーカップは本気で戦う試合じゃなくて、
あくまで練習試合の一環としてしかとらえてなかったきらいはあるけれども。

しかしどんな大会であろうとも「優勝」の2文字は気持ちいい。
気分良くシーズンに入りました。

結果的に地区2位、0.667の勝率は、前年の0.350のほぼ倍。
1年目だし、選手の怪我もあったしで満足出来る結果ではありました。
……いや、満足はしてなかったけどね。
わたしは正直にいって、桶谷さんには魔法のようにチームを強くしてくれることを
期待していたし、なにより青森、奈良に敗戦したことはいまだに根に持っている。
が、5割も勝てない前年の日々からすれば天と地の差でした。楽しませてもらった。

そして次の年、2019-2020年シーズンは、まさに優勝・昇格の年だと思っていた。
去年があって今年がある。がんがん勝ち進んでいって、我々をB1に連れて行って
くれるのだろうと。

しかし周知のごとく、コロナ禍で計算は崩れてしまいます。
地区1位で終えたシーズン。しかしプレイオフは消滅し、そこで勝ち進んでB1へ、
というシナリオは成就しませんでした。

正直いうと、シーズンの最後まで試合があったら地区1位はあやしかったと思う。
群馬戦、残してたもんね。群馬に負けてたもんね。
プレイオフも楽観できる状況ではなかった。
短期決戦に(わたしは)苦手意識があったし。

ただ少ないとはいえ、可能性があったのにそれが無くなったのは悲劇だったし
(全てのチームに平等に襲いかかった試練とはいえ)
無念だった。


そして今年でした。
去年から今年にかけては世界的に苦しい、大変な年でした。
試合が出来るかどうかわからない、出来たとしても感染の心配、
感染対策の心配、うちにとじこもっていなければならなくてリフレッシュが
できないこと。そしてもちろんチームの経済的な状況。

そんななか、みんながんばってくれた。
笑顔を忘れず。コロナ禍で急に増えた動画活動にも積極的に参加してくれ。
オンラインファン感なんて、興味のない人(わたしだ)には
これほど苦痛なこともないデバイスの設定を個人それぞれでしてくれて、
笑顔を届けてくれた。

非常識な状況の中でチームの心をまとめてくれたのは、桶谷HC、志村社長の
手腕だったと思います。
感謝しかない。

しかし成績は「今年こそ!」と意気込んだブースターたちの期待に添えたとは
いえない。地区4位に沈みました。
結果として見れば、他と比べて外国人の補強が足りなかったということはある。
まあペッパーズが怪我→退団の流れは大誤算だったですからね……。
ただペッパーズがあのままチームにいても、1位は難しかった気がする。
とにかく今シーズンの群馬は反則すぎた。

勝率6割は非難するべき成績ではなかったですが、上に3チームいることも事実。
勝った試合も、十全の力を発揮して気持ちよく勝った試合よりは、
何とかようやく勝ったという印象の強い試合の方が多くて、
期待した分がっかりしていました。


でもそんなもやもやも、プレイオフでの西宮戦で全て帳消しにしてくれました。
あれは忘れられない試合になります。奇跡のような。チームの神話となるような。
あの2戦は鮮やかな花火だった。

が、その後、チームは準決勝、3位決定戦を負けました。
シーズンはB2全体4位で終わりました。


ナッシュがいれば、また違ったんだろうか。
たしかにプレイオフ前にナッシュを欠いたのは痛かった。痛いなんてものじゃなかった。
でもそれがあったからこその西宮戦であった気もする。
それは可能性でしかありませんが、完全に不利な状況に追い詰められた上で出した
最高のパフォーマンスかもしれなかった。

心に永遠に残るあの試合を見せてくれたのは選手たちと桶谷さんです。
ありがとう。



桶谷さんは琉球へ戻るそうですね。
わたしは桶谷さんを認識したのは琉球のHCとしてだったので、
古巣に戻るということで、なだらかな気持ちで見送れる。

……が、桶さんが琉球にいたのは約10年前ですからね……。
個人的に、桶さんは古巣に戻る感覚でいいだろうけど、
現在の琉球ブースターズは桶さんに親しみを持っているわけではないかもしれない。
今の20代くらいのブースターは、琉球にいた桶さんの姿を知らないわけですから。

B1地区優勝のチームがHCを変えて、B2地区4位のHCを迎えるわけですから。
大歓声の歓迎にはならない可能性もある。
桶さんには、古巣に帰る喜びと共に、新天地へ乗りこむ気概をもって琉球へ行って欲しい。



そして89ersには新しいHCとして、藤田弘輝さんが来るそうです。
このHC交換は不思議ですねー。ものすごく珍しいことじゃないですかね?
前例ってあります?
わたしはB1のことはほとんど知らず、B1地区1位のHCが
一体なぜ、B2、多分お金もない仙台に来るのか……不思議。

仙台ブースターとしては大いに期待したいと思います。
特に明確な欠点であるターンオーバーの多さと入りの悪さを何とかして頂けたら。

球団の方もお忙しいでしょうが、藤田HC紹介の、
雑談風な動画を出してくれたらうれしいなあ。
地元のテレビ局でもちょこちょこ取り上げる話題ですが、
どこも似たような切り取り方で、あまり情報が増えないんですよね。

今後よろしくお願いします。


短かったが生出演ちらっと見ましたー。
日本語が母語じゃない人なんですね。達者だけど、習得した言語ということがわかる。
コミュニケーションに全く問題はないレベル。
佐々木クリスより若干ぎこちない程度ですね。



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