ものすごく詰め込んだねえ。
あまりに詰め込み過ぎて、話に集中出来なかったきらいがあるとはいえ面白く見た。
宮藤官九郎。長瀬の最後に怒涛のストーリーを持って来たな。
長瀬の表舞台からの退場に花を添えたと思う。
わたしは「タイガー&ドラゴン」が好きでした。
本作は「タイガー&ドラゴン」の姉妹作というべきにやあらむ。
芸事の、家族の話というのが共通。今回はそれに介護と死の要素が加わっているが。
2つのドラマを重ねて見る部分もあって、なつかしかった。
まあやっぱり役者が楽しかったですね。好きな人ばかり出ていた。
長瀬はいい役者だと思っていた。ジャニーズにしては、という枕詞もつかずいい役者。
「なくな、はらちゃん」好きだったなあ。まだ録画が消せなくておいてあるもの。
近年あまり見てなくてこのドラマが久々だけど、だいぶ体が大きくなりましたね。
役作りもあったと思うけど。
プロレスシーン、スタント無しなんてがんばってるな~~。
相当激しかったですよね?体力も要りますよ。えらい。
能の方もがんばってたじゃないですか。わたしは能に詳しいとは全然言えないが、
数回実際に見たことはある。まあ少数派の方でしょう。
その程度のわたしが見ると、相当練習したんだろうなあと見えました。
腰の落としはだいぶ甘いんだろうが。(←基本ではある)
引退したプロレスラーで、正体を隠して復帰したプロレスラーで、
能が好きでやっていたけど何十年ぶりかで復帰する能楽中級者で、
宗家の長男で、離婚した男で、父親で、介護初心者で、弟妹たちの兄貴で、
恋する(とはいえない)男。よくも詰め込んだ。
「殺気」と「自分がない」というのが納得出来るキャラクター造型だった。
変な人だったなあ。
江口のりこは大好き。たっぷりドラマで見られて嬉しかったー。
好きなのに、わたしが見たいと思うドラマにはなかなか出てくれない……
「半沢直樹」も見てないし、「ジョゼと虎と魚たち」も見てない。
「その女、ジルバ」は見るべきだったか……。録画がめんどくさくなっちゃって
やめちゃったんだよね。「ソロ活女子のすすめ」見たいんだけど、テレビ東京は
入らないんだ!
江口のりこの心情の吐露シーンが一番泣けた。
「初恋の人なんだよ!」……これを聞いた途端に涙がふきだした。
それで一気に実感が湧いた。父親の不倫がどういうことなのか。
今さら異母兄弟だと知ることにどんな衝撃があるのか。
それまでコミカルなシチュエーションをフィクションとして見ているだけだったけど、
一気に時が遡って小さい頃の江口のりこと桐谷健太の姿が想像され……
大人になってこうなんだから、当時だって江口のりこは素直ではなかっただろう。
同じ家に暮らして、気づかれないように遠くで見つめて。
そんなことは知らないから、熱い思いを持ち扱いかねて苦しんで。
その思いが全然無駄な、考えようによっては汚らわしいことだったなんて。
思い出を惨殺された。その苦しみ。
あと、能の家に生まれた女の子の存在意義ね。わたしもいつも思うんだよなあ、
能でも歌舞伎でも、女の子は苦しいだろうと。
おそらくそこはみんなが思い悩むところだろう。それでも歌舞伎の家からは舞台女優が出るけど、能は出ないイメージ。
そもそも能の人は家族まで話題にされないしね。
桐谷健太がまさかお能の人が出来るとは思ってなかったさー。
でも良かったよ。姿勢も良かったしね。体つきが美しかった。着物も似合ってた。
見たのが「タイガー&ドラゴン」「ROOKIES(をかなり時間が経ってから再放送で)」
あとはauのCMの三太郎だけだから、チャラ男か不良かコメディという側面しか
知らなかった。
みんなで朝食を取っている時の寿限無の挙措から、彼がどんな風に、
あるいはどんな思いを持って生きて来たのかわかるようになっている。
能のために、日常の挙措から美しく。芸養子としてたしなみをもって。
良かったねえ、45歳で芸術賞をとって。出演料も増えるよ。
最近読んだ「抱擁 あるいはライスには塩を」を実写化するとしたら、
三姉弟の弟は桐谷健太にやってもらいたい。でも一般的には瑛太あたりかな。
永山絢斗はずーっと、最後まで瑛太だと思って見ていた。
瑛太にしては線が細いと思っていたが。別人でした。
2人比べて見ている時にはあまり似てると思わなかったが、兄弟なんですねえ。
絢斗はちょうどいい匙加減でした。
戸田恵梨香。先日突然の結婚を発表し、しかも相手が松坂桃李ということで、
さすがのわたしも驚いた。
前は好きな女優ではなかった。気が強いとか、わがままなお嬢さんとか、
そういう役が多かったんですよね。顔のタイプもあんまり好きじゃない方。
が「鍵のかかった部屋」がちょっと面白く。その後「駆け込み女と駆け出し男」で
いい演技を見て。それ以降は好きとまではいえないけどまあまあ。
今回のドラマでは面白かったです。
このドラマではけっこうわけわかんない役。他の人がまあそれなりに
人間として普通なのに対して、この人と長瀬の役はふわふわしている。
徹頭徹尾信念に基づいて行動するわけでもなく。
じゅじゅの婚約者として表れて、しかしじゅじゅもビジネスに気づいていて、
じゅじゅからも息子たちからも見せかけを依頼され、しかもそれをあっさりばらす。
そこで身を引かずに、それからずっと一緒にいるのが謎。
好きな人でも、そういう立場の人をずっと家族に関わらせるというのはあるかなあ。
感情は割り切れないとはいえ。そして絢斗に好かれ、長瀬を好きになり、
長瀬と一応両想いになりつつ、そこからあまり進まないんだよね。
単に抱っこフェチなだけで。最終的には絢斗と結婚する。
好意的に見れば、さくらは「家」を好きになったということ。
江口のりこともけっこう上手くやっているし、平岩紙とも仲良しだし。
個人よりも家を好きになった。
そもそも長瀬はさくらを好きになったのか?自分がない人が人を好きになれるのか?
この辺疑問ですね。
西田敏行は、ものすごく本来の西田敏行だった。スタンダード。
近年、コメディ風味のこの人がやるシリアスな役柄にちょっと違和感があったから。
まさにホームコメディというべきこの作品で、久々にハマった役柄を見た。
今確認したところ、わたしが全然気づいていなかった人もゲストでたくさん
来ていたようだ。尾美としのり。佐藤隆太。矢沢心。塚本高史。ムロツヨシ。
好きな役者たちなので、気づきたかったなー。
美保純の役は、引退同然でなかったら森下愛子の役だったかもな。
わたしは森下愛子が好きなのでこの役で見たかった。美保純もいい役者ですけど。
平岩紙もいいんだよなー。どこに持っていってもすごくはまる。
敵役も調整役も、ひっかきまわしもなんでも出来るいい役者さんです。
長瀬の最後をクドカンの作品で締められて良かった。
面白く見ました。ありがとう。
……って、3月で終わったドラマの話を今頃ですか。
あまりに詰め込み過ぎて、話に集中出来なかったきらいがあるとはいえ面白く見た。
宮藤官九郎。長瀬の最後に怒涛のストーリーを持って来たな。
長瀬の表舞台からの退場に花を添えたと思う。
わたしは「タイガー&ドラゴン」が好きでした。
本作は「タイガー&ドラゴン」の姉妹作というべきにやあらむ。
芸事の、家族の話というのが共通。今回はそれに介護と死の要素が加わっているが。
2つのドラマを重ねて見る部分もあって、なつかしかった。
まあやっぱり役者が楽しかったですね。好きな人ばかり出ていた。
長瀬はいい役者だと思っていた。ジャニーズにしては、という枕詞もつかずいい役者。
「なくな、はらちゃん」好きだったなあ。まだ録画が消せなくておいてあるもの。
近年あまり見てなくてこのドラマが久々だけど、だいぶ体が大きくなりましたね。
役作りもあったと思うけど。
プロレスシーン、スタント無しなんてがんばってるな~~。
相当激しかったですよね?体力も要りますよ。えらい。
能の方もがんばってたじゃないですか。わたしは能に詳しいとは全然言えないが、
数回実際に見たことはある。まあ少数派の方でしょう。
その程度のわたしが見ると、相当練習したんだろうなあと見えました。
腰の落としはだいぶ甘いんだろうが。(←基本ではある)
引退したプロレスラーで、正体を隠して復帰したプロレスラーで、
能が好きでやっていたけど何十年ぶりかで復帰する能楽中級者で、
宗家の長男で、離婚した男で、父親で、介護初心者で、弟妹たちの兄貴で、
恋する(とはいえない)男。よくも詰め込んだ。
「殺気」と「自分がない」というのが納得出来るキャラクター造型だった。
変な人だったなあ。
江口のりこは大好き。たっぷりドラマで見られて嬉しかったー。
好きなのに、わたしが見たいと思うドラマにはなかなか出てくれない……
「半沢直樹」も見てないし、「ジョゼと虎と魚たち」も見てない。
「その女、ジルバ」は見るべきだったか……。録画がめんどくさくなっちゃって
やめちゃったんだよね。「ソロ活女子のすすめ」見たいんだけど、テレビ東京は
入らないんだ!
江口のりこの心情の吐露シーンが一番泣けた。
「初恋の人なんだよ!」……これを聞いた途端に涙がふきだした。
それで一気に実感が湧いた。父親の不倫がどういうことなのか。
今さら異母兄弟だと知ることにどんな衝撃があるのか。
それまでコミカルなシチュエーションをフィクションとして見ているだけだったけど、
一気に時が遡って小さい頃の江口のりこと桐谷健太の姿が想像され……
大人になってこうなんだから、当時だって江口のりこは素直ではなかっただろう。
同じ家に暮らして、気づかれないように遠くで見つめて。
そんなことは知らないから、熱い思いを持ち扱いかねて苦しんで。
その思いが全然無駄な、考えようによっては汚らわしいことだったなんて。
思い出を惨殺された。その苦しみ。
あと、能の家に生まれた女の子の存在意義ね。わたしもいつも思うんだよなあ、
能でも歌舞伎でも、女の子は苦しいだろうと。
おそらくそこはみんなが思い悩むところだろう。それでも歌舞伎の家からは舞台女優が出るけど、能は出ないイメージ。
そもそも能の人は家族まで話題にされないしね。
桐谷健太がまさかお能の人が出来るとは思ってなかったさー。
でも良かったよ。姿勢も良かったしね。体つきが美しかった。着物も似合ってた。
見たのが「タイガー&ドラゴン」「ROOKIES(をかなり時間が経ってから再放送で)」
あとはauのCMの三太郎だけだから、チャラ男か不良かコメディという側面しか
知らなかった。
みんなで朝食を取っている時の寿限無の挙措から、彼がどんな風に、
あるいはどんな思いを持って生きて来たのかわかるようになっている。
能のために、日常の挙措から美しく。芸養子としてたしなみをもって。
良かったねえ、45歳で芸術賞をとって。出演料も増えるよ。
最近読んだ「抱擁 あるいはライスには塩を」を実写化するとしたら、
三姉弟の弟は桐谷健太にやってもらいたい。でも一般的には瑛太あたりかな。
永山絢斗はずーっと、最後まで瑛太だと思って見ていた。
瑛太にしては線が細いと思っていたが。別人でした。
2人比べて見ている時にはあまり似てると思わなかったが、兄弟なんですねえ。
絢斗はちょうどいい匙加減でした。
戸田恵梨香。先日突然の結婚を発表し、しかも相手が松坂桃李ということで、
さすがのわたしも驚いた。
前は好きな女優ではなかった。気が強いとか、わがままなお嬢さんとか、
そういう役が多かったんですよね。顔のタイプもあんまり好きじゃない方。
が「鍵のかかった部屋」がちょっと面白く。その後「駆け込み女と駆け出し男」で
いい演技を見て。それ以降は好きとまではいえないけどまあまあ。
今回のドラマでは面白かったです。
このドラマではけっこうわけわかんない役。他の人がまあそれなりに
人間として普通なのに対して、この人と長瀬の役はふわふわしている。
徹頭徹尾信念に基づいて行動するわけでもなく。
じゅじゅの婚約者として表れて、しかしじゅじゅもビジネスに気づいていて、
じゅじゅからも息子たちからも見せかけを依頼され、しかもそれをあっさりばらす。
そこで身を引かずに、それからずっと一緒にいるのが謎。
好きな人でも、そういう立場の人をずっと家族に関わらせるというのはあるかなあ。
感情は割り切れないとはいえ。そして絢斗に好かれ、長瀬を好きになり、
長瀬と一応両想いになりつつ、そこからあまり進まないんだよね。
単に抱っこフェチなだけで。最終的には絢斗と結婚する。
好意的に見れば、さくらは「家」を好きになったということ。
江口のりこともけっこう上手くやっているし、平岩紙とも仲良しだし。
個人よりも家を好きになった。
そもそも長瀬はさくらを好きになったのか?自分がない人が人を好きになれるのか?
この辺疑問ですね。
西田敏行は、ものすごく本来の西田敏行だった。スタンダード。
近年、コメディ風味のこの人がやるシリアスな役柄にちょっと違和感があったから。
まさにホームコメディというべきこの作品で、久々にハマった役柄を見た。
今確認したところ、わたしが全然気づいていなかった人もゲストでたくさん
来ていたようだ。尾美としのり。佐藤隆太。矢沢心。塚本高史。ムロツヨシ。
好きな役者たちなので、気づきたかったなー。
美保純の役は、引退同然でなかったら森下愛子の役だったかもな。
わたしは森下愛子が好きなのでこの役で見たかった。美保純もいい役者ですけど。
平岩紙もいいんだよなー。どこに持っていってもすごくはまる。
敵役も調整役も、ひっかきまわしもなんでも出来るいい役者さんです。
長瀬の最後をクドカンの作品で締められて良かった。
面白く見ました。ありがとう。
……って、3月で終わったドラマの話を今頃ですか。
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