物語にもならない

へたくそな物語を書く主の部屋

2018-03-20 18:01:17 | 物語
目を開けて初めて 今まで目を閉じていたんだと気づく
日の当たる場所に出て初めて 日陰にいたんだと気づく

「なぜ心を閉ざすの?」と聞かれても わからない
「閉ざしているつもりはない」と言っても君にはわからないだろう?
「笑ってごらん」と言われれば笑うことも出来るよ 
でも一人になったとき その分を泣いて過ごすより
一緒にいて 笑わないで しゃべらないでもいい時間がほしい

窓の外はいつも騒がしい 
孤独が好きなわけじゃないけれど そこに溶け込める気がしないんだ
いつも晴れていてめったに雨は降らない
木々も道も人も鳥も街もみんな輝いている まぶしいくらい輝いている

「人は人だよ」って誰かが言う
「これは私の意見なんだけど」と誰かが言う

そんなの知ってるよ 知らないのはそれを言ってる君の方じゃないの?

僕が心を閉ざしてるって?そんなことはないよ
ちゃんと言えるし喜怒哀楽もある
ただひとつ 自分の自然を守るために必要以上に開かないだけ
理解してくれるであろう人がみつかるまでね

それまで僕は待つだろう 石のように土のように
全てのものが通り過ぎても 風が吹いても水が流れても
僕はずっと待つだろう なぜならそれしかできないから
僕はそれまでずっと この未完成な世界を保たなければならない