スライドショー 超音波実験 音圧データ・解析結果 Ultrasonic technology
「青森県八戸市立第三中学校
1996年11月-1997年2月(4カ月間) ロボットを完成させるという、
苦しみと楽しみを体験した3年生生徒75名の感想文からの抜粋」には
もの作りにおける最も大切なことが現れていると思いましたので提示します
今後のもの作りの参考にしていきたいと思います
「苦しく楽しかったロボコンも、
あっという間に過ぎ去ってしまった。
失敗ばかりして、もうやめたいと思った時もあった。
だけど成功したり、完成した時のうれしさは、
今まで、味わった事のないものだった。この気持ちは決して、
お金で買えるようなものではなかった。
僕は、機械というものは、
必ず動いて人間の役に立つものだと思っていた。
動かない機械は、役に立たないので、お払い箱にしていた。
しかし、このロボコンを通して、機械が好きになった。
動かない物なら動かせばいい。
役に立たないなら、役に立つようにしてやろう、という考えをするようになった。
僕は、今回のロボコンを通して、
機械を愛する心とすばらしさを学んだ。
これからまた多くの人生を通して、機械と知り合うかもしれない。
その時その機械をうまく使えば、よごれている、
空気、水、大気、大地、を浄化できるかもしれない。
機械は、僕達のした事の、罪ほろぼしをも、やってくれるかもしれないのだ。」
「僕は、ロボコンを通していろいろなことを学びました。自分の意見や他人の意見一つだけにとらわれずに、自分の意見と他人の意見を混ぜ合わせて、さらにいいものを作っていくことが大切だということが分かり、将来のためにいい勉強になった。
僕は(葬儀で)ロボコンの本番の日には行けなかったが、僕たちが作ったロボットは、りっぱに大会で動くことができた。まるで自分の子供の運動会に行けなかった親のような気になった。うまく言えないが、僕がその場にいなくても、その物に宿った僕の心が、代わりに見て、ロボコンを体験してくれているのだと思う。
もっとも、この考えは勝手に僕が作ったものだが、この考え方で考えるとするならば、僕は物を絶対にそまつにしたりできないだろう。今しきりに環境問題が叫ばれているが、もし全人類がロボコンのようにすばらしい事を体験し、何かに気がついたとしたら、自分だけではなく、他人や物にも思いやりが持てるようになると思う。」
コメント
工学的に具体的な個々の対象を取り扱うための、
第3次近似的な世界の構築(イメージ)の経験
設計者(技術者)として現実に対して責任をとる工学的立場の経験
この経験は情緒に影響をのこし、次の段階につながるのではないかと
私は、イメージしています
そして、ものづくりの本質にはこの積み重ねがあり、工学的な物事の
バックグラウンドになっていると考えています