超音波発振による相互作用を考慮した「超音波制御技術」
超音波システム研究所は、
音圧測定解析装置(超音波テスター)と
メガヘルツの超音波発振制御プローブの製造技術により
超音波システムの音響特性(超音波の相互作用を測定解析)を考慮した、
「超音波の非線形伝搬制御技術」を開発しました。
今回開発した技術により
「超音波の発振(発振機・振動子・・)」による
対象物・超音波機器・治工具・・・を含めた、
各種の相互作用を測定解析することで、
目的に合わせた、超音波のダイナミック制御が、可能になりました。
注:自己相関、バイスペクトル、パワー寄与率、インパルス応答
特に、
高調波に関する超音波と対象物の相互作用を検出・確認することで
複雑な形状や、精密部品の洗浄に対する効果的な
制御(液循環、治工具、洗浄物の固定方法、・・・)が明確になります。
従って、適切な
超音波周波数の選択や
異なる超音波周波数の振動子の組み合わせ・・
対象物に合わせた使用方法が決定できます。
これは、加工・洗浄・表面改質・化学反応の促進・・・に対して
目的に合わせた
効果的な超音波利用技術です。
間接容器や治工具
対象物の数量・・に対する相互作用もあり
解析は、複雑ですが
各種の適用が可能になります
オリジナルの超音波伝搬状態の測定・解析技術により、
以下の事項について
実験確認を続けた結果として、このような方法を開発しました。
1)超音波の非線形現象と、
洗浄・加工・攪拌・溶接・めっき効果の解析
2)洗剤・溶剤・・・洗浄液による超音波の非線形現象の解析
3)流水式超音波の効果について超音波の効果を解析
4)超音波による、部品の表面検査技術の開発
5)超音波伝搬現象に関する、代数モデルの研究
各種部品・・・に対して効果的な実績が増えています。
<<超音波の音圧測定・解析 No.2>>
1)時系列データに関して、
多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析により
測定データの統計的な性質(超音波の安定性・変化)について
解析評価します
2)超音波発振による、発振部が発振による影響を
インパルス応答特性・自己相関の解析により
対象物の表面状態・・に関して
超音波振動現象の相互作用として解析評価します
3)発振と対象物(洗浄物、洗浄液、水槽・・)の相互作用を
パワー寄与率の解析により評価します
4)超音波の利用(洗浄・加工・攪拌・・)に関して
超音波効果の主要因である対象物(表面弾性波の伝搬)
あるいは対象液に伝搬する超音波の
非線形(バイスペクトル解析結果)現象により
超音波のダイナミック特性を解析評価します
この解析方法は、
複雑な超音波振動のダイナミック特性を
時系列データの解析手法により、
超音波の測定データに適応させる
これまでの経験と実績に基づいて実現しています。
<<考え方>>
超音波利用に関して、
超音波振動のダイナミック特性を把握することが
最も重要で、このダイナミック特性をコントロールすることが
超音波利用技術だと考えています
オリジナル製品:超音波システム(音圧測定解析、発振制御)による
以下の対応を行っています
1)超音波システム(音圧測定解析、発振制御)の製造販売
2)脱気ファインバブル発生液循環装置の製造販売
2)各種機器(注)への超音波技術に関するコンサルティング対応
注:洗浄機、攪拌装置、加工装置、工作機械、めっき装置、溶接装置・・・
<<製造販売>>
1)オリジナル製品:超音波システム(音圧測定解析、発振制御)
システム概要(標準システム)
::超音波テスターNA 10MHzタイプ
::発振システム20MHzタイプ
価格 281,050円(税込:消費税10%)
システム概要(推奨システム)
::超音波テスターNA 100MHzタイプ
::発振システム20MHzタイプ
価格 341,000円(税込:消費税10%)
2)脱気ファインバブル発生液循環装置
装置概要
::マグネットポンプ
(イワキ マグネットポンプMDシリーズ MD-70RZ)
::タイマー
::ホース他
価格 99,000円(税込:消費税10%)
3)その他(出張対応:納品・設置・操作説明・・・)
コンサルティング費用
(出張条件・・・に合わせた見積もりを提案します)
新しい超音波洗浄技術no.32
洗剤やビーズと超音波の利用技術
新しい超音波洗浄技術no.11
1)対象物に有効な超音波の計測技術
2)専用の間接容器の利用技術
3)キャビテーションの制御技術
4)液循環による安定した超音波の利用技術
5)洗剤やビーズと超音波の利用技術
<<超音波システム研究所>>
超音波データのバイスペクトル解析による、
超音波伝搬現象に関する分類方法に基づいた、
シャノンのジャグリング定理を応用した
「メガヘルツの超音波制御」方法を開発しました
この技術を、コンサルティング提案・実施対応しています。
超音波伝搬現象を、安定して効率よく利用するためには
超音波の伝搬特性として、発振機や振動子以外の条件に関する
応答特性・相互作用の検討や
専用治工具の開発も必要です
発振波形や制御条件を検討することで
新しい超音波の効果(注1:オリジナル非線形共振現象)を発見できます
非線形現象を主要因とした、超音波現象を目的に合わせて利用することで
効率の高い超音波利用が実現します
特に、ナノレベルの超音波技術での実績が増えています
注1:オリジナル非線形共振現象
オリジナル発振制御により発生する高調波の発生を
共振現象により高い振幅に実現させたことで起こる
超音波振動の共振現象
<制御について>
各種データの時系列変化の様子を解析・評価して、
時間で移動するボールのジャグリング状態に相当する
超音波伝搬現象の「サイクル」と、「影響範囲」について
超音波伝搬現象の分類(線形型、非線形型、ミックス型、変動型)から
変動型のダイナミック制御として
論理モデルを構成します
この論理モデルからボールN個のジャグリング状態を設定して制御を行い、
音圧測定解析により、非線形現象(バイスペクトル)の調整を行うと、
システムの状態に適した制御が実現し、
効率の高い超音波システムとなります
<< シャノンのジャグリング定理の応用 >>
注:JUGGLING THEOREM proposed by Claude E. Shannon
シャノンのジャグリング定理
( F + D ) * H = ( V + D ) * N
F : ボールの滞空時間(Flight time)
D : 手中にある時間(Dwelling time)
H : 手の数(Hands)
V : 手が空っぽの時間(Vacant time)
N : ボールの数(Number of balls)
<< 応用 >>
( F + F2 +・・・) * H = ( V + V2 +・・・ ) * N
F : ベースとなる超音波1の発振比率
F2 : ベースとなる超音波2の発振比率
F3 : ベースとなる超音波3の発振比率
H : 基本時間(最大制御サイクル時間)
( H=MAX(超音波1の発振サイクル、超音波2の発振サイクル・・))
V : 超音波プローブ1によるメガヘルツ発振サイクル時間
V2 : 超音波プローブ2によるメガヘルツ発振サイクル時間
V3 : 超音波プローブ3によるメガヘルツ発振サイクル時間
V4 : 超音波プローブ4によるメガヘルツ発振サイクル時間
(パルス発振の場合、サイクル時間=1)
N : 高調波の調整パラメータ 7,11,13,17,23,43,47,・・
ポイント(ノウハウ)は、非線形現象の発生状態を
音圧データの測定解析評価に基づいて、コントロールすることです。
超音波洗浄器(26145円) Ultrasonic Cleaner