
Alexander Grothendieck
あらゆる研究の質にとって最も基本的なものに思えるものは、
経験の問題ではまったくありません。
それは自己自身にたいする要求です。・・・・
それは、私たち自身の内部にある、
あらゆる規範やあらゆる尺度の枠の外にある微妙ななにかに対する
強い注意から成り立っています。・・・
正確に言えば、注意とは、
概念や命題の雑多な積み重ねからなるごたまぜから、
完全な満足、完全な理解によって達せられる調和に至るまで、
各瞬間に現れる理解の質に対する注意です。・・・
それは、知ろうという情熱から自然に生まれるものと思われます。
知ろうとする衝動と
その自己中心的なまがいものとを区別するしるしのひとつです。・・・・