MU(ムー)のブログさんから転載です。
性と死の秘密(2)
臨死体験「マーサ・トッドの体験」
アメリカ南部の大学で教鞭をとっている英語教師マーサ・トッドは数十年前、
ごくふつうの嚢胞(のうほう)の摘出手術中に、極めて強烈な臨死体験をした。
麻酔が施されてまもなく、マーサはアレルギー反応を起こし、心臓が停止した。
医師が誰かに向かって、救命車を持ってくるよう大声で言っているのを聞いていた。
「面倒なこと」になったのはわかっていたが、同時に「とっても楽で、安らかな気持ちに
なったので、あまり気にならなかった」という。
その部屋にいた者が「心停止」というのが聞こえた後、次のようなことが起こった。
自分が天井の方へフワフワと浮かび上がっているのに気がついたのです。
ベッドのまわりにいる人たちが、とってもはっきりと見えました。私の体もです。
私の身体のことでみんなが大騒ぎをしているのはおかしいことね、と思いました。
私は元気でしたから、みんなに教えてあげたかったのですが、どうもその方法が
ないようでした。
その部屋にいた人たちとの私の間には、まるでヴェールかなにかがあるみたいでした。
その時、通路があるのに気がついたんです。そう呼んでよければですね。
それは長くて暗いようでしたけど、私はその中をものすごいスピードで上昇し始めたんです。
とまどいましたけど、気分は爽快でした。
そのトンネルを抜けると、優しいすばらしい愛と光の世界に出ました。
そこは、隅から隅まで愛が溢れていたんです。
その愛は私を包んで、私という存在のなかに染み込んでくるような感じでした。
ある時点で私は、一生の中で起こった出来事を見せられた、というか見たんです。
大きな走馬灯のように、次々に場面が出てきました。
筆舌に尽くしがたいのはこのことでしょうね。
前に亡くなった知っている人たちがその光のなかに私と一緒にいたんです。
大学時代に亡くなった友人も、祖父も、大叔母もおりました。
その人たちは、光り輝いていて、幸せそうでしたね。
私は戻りたくなかったのですが、光に包まれた男の人たちに「帰らなければならない」
と、言われたわけです。生きているうちにしなければならないことが、まだ終わっていない
っていうんです。そしたら、、急にガクンとなって自分の身体へ戻ったんです。
臨死体験の代表的な例を取り上げましたが、臨死体験者に見られる特徴的体験を
6つあげてみましょう。
- 肉体離脱
- 苦痛からの解放(安らぎの感情)
- トンネル体験
- 光の世界と輝く人々
- 自分の一生を回顧する(走馬灯体験)
- 亡くなった人々との対面
臨死体験「子供たちの臨死体験」
ムーディ博士は自身が研修医をしていたときに、直接面接して聞いた子供たちの体験を
自著「光の彼方に」の中で、次のように記している。
サムと呼ぶその患者は、前年、副腎の病気のため心停止を起こし、死亡しかけたことが
あった。ある日、いつものように診察をしながら病気の話をしていたとき、サムはおそる
おそる自分から「僕、1年ぐらい前に死んだの」といった。
私は、なんとかなだめすかし、その時のことを話させようとした。
サムが話してくれたところによると、死んだあと体外へ出て浮き上がり、医者が止まった
心臓を動かそうとして胸を押しているのを見下ろしていたという。
サムはそれを止めさせようとしたが、医者は気づこうともしなかったのであった。
それからサムは、上空へものすごいスピードで昇っていき、地球が下へ落ちていくような
感じを味わった。それから、暗いトンネルを抜け、向こう側で≪天使≫の一群に迎えられた。
天使たちには羽があったかどうかサムに尋ねたところ、なかったとのことであった。
「みんな光っていたんだよ。とても明るかった」とサムは言った。
そして、全員がサムを大きな愛情で包んでいるようであった。
そこでは、全てのものに光が満ち溢れ、その光の向こうに美しい田園風景が広がっていた。
この、天国のようなところは柵で囲まれていた。天使たちの話では、もしその柵を越えたら
もうこの世には帰れないとのことであった。
それから、光の存在(サムの言葉では神)に、戻ってもう一度肉体に入らなければならないと
言われた。「僕は帰りたくなかったけど、神様が帰らせたの」とサムは言った。
ムーディ博士は、7歳未満の子供は、死を、休暇のように一時的なものと考える傾向があり
死は「また戻って来ることができるもの」なのだという。
また、7歳~13歳ぐらいの子供にとっては、死ねば肉体が腐ってしまうという、
大人にとってはごく常識的な事実さえも、なかなか納得できないのだ。
大人が抱く死のイメージは、子供たちのそれとはまったく違う。
大人にとっての死とは、家族や友人との永遠の別れであり、地獄の業火や永遠の断罪に
対する恐れでもある。
「 私は戻りたくなかったのですが・・」「僕は帰りたくなかったけど、神様が帰らせたの」
しかも驚くことに、その時の感動は、体験後、数十年経ってもいっこうに薄らぐことなく
続いているというのである。そのことは、子供たちが幻覚や幻想とはまったく違う
実際に何か強烈な体験をしたことを示している。
転載以上