Woodのぼやき

大阪府枚方市の宇山サッカークラブでコーチをしてます。失礼な発言も多々ありますが、ご容赦ください。

サッカー少年に長距離走は必要か?

2011年08月20日 | サッカー日記
ラーメンの話ばかり続いたので、たまには自分はサッカーのコーチということを思い出すためにも、サッカーの話をしましょう。以前から思っていたことですが、少年サッカーの指導者で選手をよく走らせる人がいます。たいていベテランの人が多いようです。特に試合で負けた時に、次の試合までの間グランドを延々と何周も走らされることもたまに目にします。そんなに小学生に持久走をさせなければならないのでしょうか? どんな意味があるのでしょうか? 結局それは、指導者のいいわけなんでしょう。

小学生の頃、特に高学年では、神経系の発達が最も高く、この頃にたくさんボールを触っていろいろな技術を身に着けなければなりません。技術を身に着けるのに一番適した時期ということで、ゴールデンエイジとも言われますよね。

心肺機能は、ボールを使った練習を工夫することでいくらでもつけることが出来ます。ましてや筋トレなんかは、このころの子供たちにやらせるものではありません。陸上部でもない子たちに、ボールを使わずにただ走らせることが、この小学生年代に必要なのでしょうか? ダッシュや、ラダーなどはアジリティを身に着けるのに必要とは思いますが、ただ延々と走るだけのトレーニングは不要です。高校生年代では別ですが...。

大抵の場合、こういった指導者は、試合で走り負けたとか、走れていないと言って子供たちを走らせているようです。試合で走れないのは、どういった動きをしなければならないかをきちんと伝え切れてないから、子供たちがどう動いていいか判らないからではないでしょうか? 試合で勝ってしまって、走らされる相手チームを見るたびに、指導者に恵まれなくてかわいそうだと思ってしまいます。

子供たちをただ走らせるのは、指導者としてのただの言い訳にしかすぎません。あれだけ走らせたのに、なぜお前たちは試合中走り負けするんだ! 言い換えれば、俺は走り負けしないようにお前たちに長距離走をたっぷりさせているんだから俺の責任ではない...となりませんか?

試合中に走れるようにするには、練習でいかにボールを使って子供たちを動かすかだと思います。どんな練習をするのかはコーチの手腕次第です。人の練習を見る時間をできるだけ減らし、ボールに関わる時間を増やすだけで、練習で走ることになり、走り負けない子供たちはできます。そして、練習で手を抜かない子供たちにすれば、おのずと練習中での運動量は増え、走れる子供たちになります。ただ走るだけの練習はなくしたいものです。

時には、子供たちの成長を見るために、過去と同じ条件で走らせてみることは別ですよ。夏季合宿の最後の3km走はそんな意味があります。だから、手を抜かず走りましょう。

少年サッカーに長距離走は基本的にいらないという私の考えは、別の理由もありますが、これはまた次の機会にでも掲載したいと思います。


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