Woodのぼやき

大阪府枚方市の宇山サッカークラブでコーチをしてます。失礼な発言も多々ありますが、ご容赦ください。

コーチのスイッチが入った出来事

2012年07月10日 | サッカー日記
宇山SC創設からコーチをやらせていただいてますが、発足して26年ほど経ちました。もともと子供会の活動の一つでサッカーをやろうということから始まった宇山scは、最初の10年は子供会の延長で、週1・2度の練習がほとんどで試合はあまりやってませんでした。私も、風が吹きそうな休日は練習を他のコーチに任せ、もうひとつの趣味であったWSFに興じてました。

その後、Jリーグ発足で人数が増え、枚方市サッカー連盟にも加盟し、徐々に対外試合も増えてきます。ただ、まだまだ私のコーチ熱は上がらず、週末、子供たちと遊ぶ感覚でコーチしてました。その頃に教えていた子が数年後大学生になってコーチとして帰ってきてくれました。その子は、小学校のときに枚方市の小学生のリフティングチャンピオンになり、三中から高校サッカーの強豪高にすすみました。

その子が、大学生になってコーチとなって帰ってきて言った一言が、今の私のモチベーションになってます。
[もっと小学校のときにきちんとした指導を受けていれば、俺はJリーガーになれていた。中学・高校でサッカーの基本ができてなくて恥ずかしい思いをした。」

そのとき初めて知りました。自分が教えている子達の中に、そんな高い目標を持ってサッカーに取り組んでいる子がいることを。自分が、その子達に何も応えてあげれなかったことを。

他のコーチにもそんなスイッチが入った出来事があるのでは? ここからは私の推測ですが、たとえばOBのパパさんコーチ。そのパパさんの子供の学年は、強い学年が上下にいて、様々な大会で上下の学年がいい成績を上げる中、あまり結果を残すことはできませんでした。それなりにいい素質を持った子はいたんですが...。きちんとした指導をすれば、もっと子供たちにいい結果を残し、楽しい思いをさせてあげることが出来る。それがそのパパさんコーチが宇山SCでコーチをやるきっかけになり、今の大きなモチベーションになっているではと勝手ながら私は想像しています。

そのパパさんコーチは実際に勉強熱心で、練習方法もいろいろ考えてますね。私は今、3年生のアシスタントコーチなので、少し暇をもてあましていて、他の学年がどんな練習をしているか、時々見ています。だから、よく考えて練習に取り組んでいるコーチのことは良くわかっているつもりです。

ちょっと話を戻します。全員がJリーガーを目指しているわけではありませんが、どうせやるなら少しでもうまくさせてあげたい。その中で努力すること、達成感、努力しても届かなかったときの悔しさ、いろんなことを経験させてあげたいと思ってます。達成感や、本当の悔しさは、一生懸命努力した人しか得ることはできません。

子供たちがうまくなるには、コーチは今子供たちに何が必要か考えて、それを満たすための練習方法を考えなければなりません。いい練習メニューに子供たちが集中して取り組めれば、どんどんうまくなるはず。そのためにコーチは練習メニューをしっかり考えなければなりません。私にコーチとしてのモチベーションを与えてくれた一言のあと、練習メニューをどうするかしっかり考えるようになりました。結果、いい成績を上げることもできたと思ってます。今はその一言に感謝してます。

その後、いろいろと練習方法を学んだり、自分で工夫したり、練習メニューを考えることが増えました。学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない。その通りですね。
私も歳を取ってきたので、最近はいろいろな格言を見聞きしてはなるほどと思ったりしてます。最後にひとつ紹介します。あるサッカークラブのHPに記載されている珠玉の一言を紹介します。TechnicalReport(JFAの機関紙)からの抜粋です。
 『珠玉のひとこと ~一期一会』 (クリック下さい)

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