笑う門には福来る

ホームページはムリかも、それじゃあぶろぐでもやってみるか!と、始めました。

トントン、からから

2008-02-05 21:35:02 | 日々雑感

今日は祖母のご機嫌伺い。
市内に一人で暮らしている。
すぐ近くにいる叔母が入院してしまったので、お守役仰せつかった。

日常生活は自立できている。
掃除などはヘルパーにお願いしているので、
時折重たい物などの買出しと、諸手続きの同伴をするくらいのカバーで済む。

何よりも喜ぶのが、座って話を聞くこと。
話は始まるとエンドレス。決して尽きない。
依然聞いた話が新しい衣を纏って現れる。

昔の美しい話はより美しく。
つらい話はよりつらく。
そうして、祖母の人生は織り上げられていく。
「トントン、からから~」

ひとりきりの時を使って、次に誰かが訪れるまで
「トントン、からから。トントン、からから~」

美しい話はより美しく
つらい話はよりつらく
悲しい話はより悲しく
「トントン、からから。トントン、からから~」

また、来るから。
なんかあったらすぐ電話するんだよ。

「はいはい。風邪引かんようにな。気をつけてな。
 車乗ってるのか?事故しなや。お前はのどが弱いから…。
 早よ帰らなぁ。子供が帰って来んで。
 おかあちゃんとこにもたまには行くのか。
 忘れ物ないか。前にもらったお茶おいしかったわぁ。
 義母さんは元気にしてはる?
 気をつけたげんねんで、もうお年やさかい。
 あ~あ~、いつまでも玄関先でしゃべってんと、
 早よ帰らなぁ。子供、帰って来んで。
 電話持ったか。スキーは遭難するからやめときや。
 天気悪そうやなぁ。傘持ってるか。
 早よ帰らなぁ…」

…また、来るわ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする