White and Black Wing

『ツバサ』の吸血鬼双子と猫LOVE
最近はマイペースに更新中

『東バビ』『X』の星史郎さん 3

2007年11月15日 | 吸血鬼双児関連
さらに昨日の続き


その2 初めは気づかなかった場合
『東京BABYLON』文庫版 5巻 [SECRET]から考えると文庫版 3巻[SAVE]までは気付いてない訳です。
だから『賭』も、その言葉のまま受け取ればいい訳で『東バビ』終了の時点では気付いてないという事になります。
これを裏付けるものが、ドラマCD『X CHARACTER FILE 6』星史郎さんの話、最後のモノローグ部分。
「1年だけと期限付きで始めた『賭』も結局は僕の中に何の変化ももたらさなかった」
(ちなみにこれは『X』 8巻 P47-83のシーンを回想しながらの言葉なので、時系列的にはそれよりあと。という事になります)
これは……全く気付いてないですね
でも最期まで気づかなかったのか? とすると『X』 16巻 P84-87で、昴流くんに伝えた言葉に違和感が生じるので有り得ない。
昴流くんは『東京BABYLON』文庫版 5巻 P124の星史郎さんのセリフ
「僕は貴方を憎んでるわけじゃない。もちろん愛してもいない。ただそこに『ある』というだけの『もの』と同じなんですよ」
という言葉を信じているので、『X』 16巻 P88で「…貴方は…いつも…僕が予想した通りの言葉は……くれないんですね」
だとすると、「特別」だと思っていたっぽい言葉だった=気づいていたのだと推測できます。

では『X』のどこで気付いたのか?
少なくとも14巻 P101で封真に呼び止められた時は気付いていたと思います。
16巻で星史郎さんは亡くなってしまうので、封真が星史郎さんの望みを知る最終タイミングがこの場面だから。
ここでポイントとなるのが12巻 P70の封真のセリフ
「…貴方にとっては俺のことなんて、どうでもいいでしょう?」
これは星史郎さんが気付いていないからこそ言ったのではないかと思う。
だからこのセリフから14巻で封真に呼び止められる前までに気付いたのでしょうね。
そう言えば、このシーンの最中 P70上とP72右下のコマ。
封真が心なしか優しい感じがする目で作画されていて星史郎さんが少し驚いているように見えます。
ひょっとしたら星史郎さんには封真が昴流くんに見えたのでしょうか?
だとしたら前出の封真のセリフは皮肉……
まぁ本当に見えていたか否かは分からないんですけどね
とにかく封真の言葉がきっかけで星史郎さんは昴流くんが『特別』な人なのだと自覚した。
『賭』は昴流くんの勝ちだったのだと。
ふいにお母様が亡くなる時に言っていた言葉
「好きな人に殺してもらえるなんて、それ以上幸せなことはないわ(16巻 P175)」を思い出した。
そして
16巻 P55-59
傍から見たら昴流くんの手にかかったように見える形ですが、実態は北都ちゃんの術を借りて自殺。

星史郎さんのセリフを読むとこうなります。
この推測の矛盾点は
『東京BABYLON』→『X』の間に殺しに行かなかったこと。
ドラマCD『X CHARACTER FILE 3』昴流くんの話、ドラマ部分。
昴流くんの将来の夢とか当時住んでいたところとか覚えていることを指摘された時の星史郎さんの答え
「仕留め損ねた獲物を忘れる猟師はいないでしょう」
うーむ、これは無理のある言い訳ですね
大体猟師が仕留め損ねた獲物をそのまま放っておくなんて有り得なくないですか?
自分の物だと印まで付けている獲物なら尚更、何としてでも探しだして仕留めなきゃ気がすまないと思う。
少なくとも昴流くんが目の前に現れた時点(『X』 8巻 P48)で瞬殺するくらいじゃないとおかしいです。
それに『東京BABYLON』文庫版 5巻 [END]で全く抵抗しない昴流くん相手に長々と話し、重傷まで負わせる意味が分からない。
だって『東京BABYLON』文庫版 3巻 P102では意識のない昴流くんに危害を加えようとしてるもの。
だから余計に[END]の星史郎さんが不自然だと感じるのかもしれない。
おまけに反撃をして欲しいかのようなセリフまで言っちゃってるし。
そんな事話す間に、さっさと殺しちゃえばいいじゃん。って思う私は多分、昴流くんファン失格者。
けど、違和感を感じるんだから仕方ないと開き直ってみたり
【いいのか 自分

という訳で
【どういう訳だろう
『東バビ』と『X』の星史郎さんは、行動で見るかセリフで見るかで解釈が変わる厄介なキャラです。

ここまで読んで下さった方へ
独りよがり感たっぷりの長々とした考察に付き合って下さりましてありがとうございました

近いうちに昴流くんver.
『東バビ』―「あの人を殺します」
から
『X』―「貴方に殺されたいと思った」
に変わった経緯の考察を書きます
【まだ書くんかい

トレカとDVD付きコミックスが、とうとう明日発売されますね
なんだかドキドキしてきました
私は土日に商品を取りに行く予定なんで感想は早くてもそれ以降になります。

それではこの辺で

『東バビ』『X』の星史郎さん 2

2007年11月14日 | 吸血鬼双児関連
昨日の続き

その1 最初から気づいていた場合
自分はこの子に殺されるんだろうなぁと思ったのかもしれませんね。
ただ一つ問題なのが、目の前にいる子が生半可なことじゃあ人を殺しそうにないほど『綺麗な心』を持っている事。
故に星史郎さんは『賭』を持ちかけた。
(でも私、この『賭』にはもう一つの意味があると思ってますが
1年間傍にいて「好き」だと言い続けて裏切ったら殺してくれるだろうか、という淡い期待を込めて。
そして6年後、印を付けた子を見つけた。この時、星史郎さんは嬉しく思ったんじゃないかなぁ。
その子が自分の予想通り『綺麗な心』を持ったまま成長していたから。
(これが私が思う『賭』のもう一つの意味です
成長した昴流くんが『綺麗な心』じゃなくなっていたら――『賭』なんて反故にして早々に殺しちゃっていたんじゃないかなぁ。
幻滅したとかいう理由で
その辺、躊躇しなさそうだもの星史郎さんって。
そして『賭』の内容通り好きだと言い続けて、1年後……裏切った。
時間をかけて身体にも精神にも深い傷をつけて殺意を引き出そうとした。
だけど……昴流くんは攻撃どころか抵抗すらしなかった。
昴流くんのお婆様が邪魔をしたとき、星史郎さんはホッとしたのかもしれない。
だって、もう他に殺意を引き出すための言葉が思いつかなかっただろうから。

北都ちゃんが自分の目の前に現れて「私を殺しなさい」と言った時は、
『彼女を殺せば流石に自分に対して殺意が湧くだろう』って思ったのかも。
笑みさえ浮かべて「そうします」と言った後、何の躊躇もなく殺して、昴流くんが自分を殺しに来るのを待った。
――ここまでが『東京BABYLON』

4年後(私の中では昴流くんは21歳)――
『X』 8巻 P47(いや、P48 かも)
久しぶりに会った昴流くんは4年前とは違う視線を向けてきた。
昴流くんが『結界』を張り、自分を攻撃してきた事で『漸く殺す気になってくれた』と思っていた。
しかし……
『X』 12巻 P71
封真のセリフ「彼の『本当の望み』は貴方が考えているものとは違いますよ」
自らも傷つけられ、北都ちゃんを殺されてても『殺す気』になってくれないのか。
おまけに自分以外の男に消えない傷をつけさせるなんて何でそんな事を望んだのだろうと考えちゃったりする訳ですね。
……変な方法に進みそうになってきた 修正×2
そして
『X』 16巻 P55-59
昴流くんは自分を殺す気が無い事を確認した星史郎さんは北都ちゃんの術を利用し――昴流くんに殺されました。
……いや、違う 北都ちゃんの術を借りて自殺しました

これが星史郎さんの行動を見た際の推測です。
この推測の矛盾点は
『東京BABYLON』文庫版 5巻 [SECRET]の内容。
これは星史郎さんの独り言なので嘘を吐く必要はない。
という事は気づいてないの? 
他は昴流くんが見ていない所で『賭』の話を出す時は極悪な表情をするところ。
あれはどう見ても『殺されたい』ような顔ではない

続きはまた明日

『東バビ』『X』の星史郎さん 1

2007年11月13日 | 吸血鬼双児関連
『X』 16巻 P127の星史郎さんと雪華さん(星史郎さんのお母様)との会話
星史郎さん「僕は誰に殺されるんでしょうね」
雪華さん「貴方が一番好きな人よ」

同じ巻のP112の封真と牙暁の会話
封真「殺されたい者に殺される。生きていることに執着していないんだから幸せな最期だろう」
牙暁「それが…この『地の龍』の願いだったと?」
から
間違いなく星史郎さんは昴流くんの事が好きだったと結論付けることが出来ます。


ですが、

さて、ここで問題です
星史郎さんは、いつ昴流くんの事が『好き』だと気付いたのでしょうか?

『東京BABYLON』・『X』の両作品を読みこんで考えても2か所に絞り込むのが精一杯。
おまけにどちらにしても矛盾が生じる という何とも悩ましい結果。

私の推測のポイントは一番最初に出会った時。
たとえ興味本位だろうが殺すところを見られた時点で『殺さなかった』ということ自体、『特別』だったと星史郎さんが気付いたか否か。

続きはまた明日

『バッテリー』の青波

2007年11月12日 | 感想 others
今日は何を書こうかなぁ……

……そうだ
『バッテリー』の青波について書こうかなぁ。

小説『バッテリー』を読んでいて思ったのは青波は『癒し系キャラ』だという事でした。
青波が出てくると何だかホッとするんですよね
作中で豪も同じような事を言っていたけど、巧は『必要以上に緊張感を生むキャラ』で青波とは正反対なんです。
そんな巧でも青波と一緒のシーンだと緊張感を感じない。
なので、この兄弟の会話は結構好きです
恐るべし青波の癒しパワー

ちなみに映画版『バッテリー』は
最初、巧役の林遣都くん目当てで見に行ったのですが、映画が終わる頃には青波役の鎗田晟裕くんの可愛らしさにメロメロになっちゃいました
【我ながら大丈夫なのか心配になるなぁ

今日はこの辺で

『ツバサ』の星史郎さん

2007年11月11日 | 吸血鬼双児関連
今売っているマガジンによると『ツバサ』の星史郎さんは本気になると眼鏡をかけるらしい。

『東バビ』の星史郎さんは本気の際には眼鏡を外していたから逆ですね

ん?

ふと思ったんだけど『東バビ』の星史郎さんって実は目が良かったりするのかなぁ
本当に目が悪かったら眼鏡外せないもん
視界がぼやけて狙いを定めることなんて出来ないから。
だから印象を変えるための『伊達眼鏡』的なものだったのかもね。

『ツバサ』の星史郎さんは本当に目が悪いから本気でやる時は眼鏡を掛けると……。
さらに封真によると本気になると怖いらしい。

でも得体の知れ無さは『東バビ』、『ツバサ』共通
星史郎さんというキャラって一体……

今日はこの辺で