毎日、暑いです。
暫く、ブログ更新、お休みしました。
記事にしたいことを考えていても、散漫になって行く…というのか、いまいち書きたい気持ちが湧き上がらず、止めました。
色んな人達の顔が浮かんでは消え、浮かんでは消えていきます。
私が20代前半で出会ったお年寄り達には、明治生まれの人や、大正生まれの人も多かったです。
ところが、私が結婚や子育てのために十数年、仕事から離れ、次に復職した時には、ほとんどが昭和生まれの人達になっていました。
高齢者の年代が、完全に入れ替わっていたのです。
また、そのプランクの間に、介護保険制度が導入されており、介護現場の社会状況もいろいろ変化していました。
私は自分が始めの頃に出会った明治、大正生まれの人々と、復職後に出会った昭和生まれの高齢者とのギャップに、少なからず戸惑ったことをよく覚えています。
明治生まれの人々の慎ましさや忍耐強さ、また謙虚さには、若い私はずいぶん助けられていました。
大正生まれの男性の一人は、すでに認知症の症状が見られましたが、昭和天皇崩御の知らせを告げると涙をポロポロ流しました。戦争の傷痕が、まだリアルにそこに存在していたのです。
片足に障害があった大正生まれのお婆さんは、「ご苦労されてこられたんですね…」という私の一言に、一筋の涙をこぼし、自らのポケットから出した小さな飴玉を、黙って私の手に握らせてくれました。
彼らは決して多くを語らなかったが、私達の日常は、こういう名も無き市井の人々の切々とした日々の営みと、涙の上に成り立っているのだということを、私は忘れないでおこうと思う。
終戦記念日が、またやって来る8月に…