いのちの煌めき

誰にだって唯一無二の物語がある。私の心に残る人々と猫の覚え書き。

家族ゲーム

2023-03-19 23:39:00 | 日記
子どもの頃から、ずっと私に支配的だった母は今、私とのパワーバランスが逆転しつつある。すると、今度は、ひどく依存的になってくる。
ギリギリまで、老親夫婦2人での生活に、手出しをしないように距離をとっていたが、ついに、その生活にも限界が見えてきた。

あちらこちらに奔走し、公的な介護サービスも受けられるよう手配もしたが、母はそれでは満足しない。
今度は自分の弱さを武器にして、何としてでも、娘を取り込み、自分の支配下に置こうとする。
自分の思い通りに娘を動かしたいという、元来持っているコントロール欲求があらわになってくる。
そういう家族ゲームを母から仕掛けられるたびに、私はえも言われぬ虚無感に苛まれる。
「ああ、この人はまだ、こういうことをするんだ」と思うとゲンナリする。
そしてまた、情けないことだけど、どんなに気を付けていても、そういうゲームに巻き込まれそうになることがある。ただ、救いになっているのは、私の今の家族だ。夫と子ども達が、私の立ち位置がブレないように、しっかりと支えてくれている。
母の無理なわがままに、私の心が揺れることがあっても、娘は「そこまでは、したらあかん」とブレーキをかけてくれる。その言葉に、ハッとして助けられたことが何度もある。

母の常套句には「私がそう思うのは、あんたの為を思うからや」というものがある。
自分が不幸なのは父のせいで、自分がしたいことは、娘のため。母の言い分は、たいていそうだが、客観的にみれば、ほとんど自己中心的で自分勝手なことが多い。

ここで大事なのは、優先順位の付け方だ。
一番、大事なのは、私自身の心と体。それを損なうほど、母に尽くさねばならない理由は何一つない。私は私自身が何よりも健全に暮らせることを最優先にする。次に、私の夫と子ども達。それから、他の家族、親戚、友達…と優先順位の同心円は広がってゆく。
そのさじ加減を間違えると、私の人間関係は、たちまち混乱してくる。


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