部屋の片付けをしていて、以前読んだ本を見つけた。今、読み直している。
「王様マインドと奴隷マインド」 松尾修 著。
人は、自分の人生を王様マインドで生きるように造られている…というのがこの本の主旨。
ところが、いつしか奴隷マインドに絡め取られ不自由な生き方に陥ってしまう。
そういうマインドの罠と、罠からの解放についての解説書のような本。
世の中はもともとシンプルなのに、混乱が世の中を難しくしている。
例えば、何かを所有することが人生を複雑にする原因になる。
私が別荘を持ったとしよう。
家屋は定期的に使用しないと傷むもの。それゆえ、行きたくなくても、時々様子を見に行き、たまに行くと掃除から始め、メンテナンスも必要なので家事や雑用が増える。
行かない時も遠隔地なので雪の心配、台風の心配、盗難や火災の心配と心配事も増え、ある種、別荘の奴隷のようになってしまう。
人は何かを所有しているから幸福というわけではなく、むしろ、生活が複雑で面倒になってくる。
複雑になっている状態は、混乱状態といってもよい。
アインシュタインは奥さんに髭剃り用の石鹸を勧められた時、「石鹸が2種類もあると人生が複雑になり過ぎる」と言ったそうだ。
世の中が混乱で複雑化していることを理解し、混乱を取り除くという意識を持つと、自分の王様マインドを取り戻すことが出来ると著者は説いている。
混乱を取り除き、シンプルに生きる。
今の私に、必要なことだと思う。