●クジラ
●クジラ - Wikipedia http://bit.ly/w0wvgy
クジラ(鯨)は哺乳類のクジラ目に属する水生動物の総称である。
その形態からハクジラとヒゲクジラに大別され、ハクジラの中でも比較的小型(成体の体長が4m前後以下)の種類をイルカと呼ぶことが多いが、この区別は分類上においては明確なものではない。
・身体的特徴
1.前肢は魚の胸びれのような形に変化している。爪も存在しない。
2.後肢は退化し外見上は見当たらないが、その名残とも言える腰骨が、孤立した骨として筋肉中に埋もれて存在する。
3.尾部は良く発達し、その先端に尾びれがあり、遊泳器の役をなしている。尾びれは魚類と違って横向き(水平)であり、クジラが体を上下にくねらせて推進力を生み出すのに適応したものである(魚類は、エイなどの例外を除き体を左右にくねらせる。
4.頸椎は陸生のほ乳類と同じように七個あるが、平たくなり、ある種類では癒合し数が少なく見える。この為、外見上首にあたる部分がくびれていないので魚の形に似ている。
5.鼓膜・三半規管等はあるが耳殻がなく、耳の穴もふさがっている。聴覚は骨伝導により行なっている。
6.体毛は口の周りに少し残っていて、犬・猫のひげに似た感覚毛であり、その他の部位には見当たらなく、また鱗も無い。
7.鼻孔は、「テレスコーピング現象」というクジラ独自の進化の特徴を獲得したため頭頂部に移動して、呼吸をする事が安易になっている。テレスコーピング現象は、クジラの進化の時系列を、語る上で指針となる特徴でもある。
8.セミクジラ類やシロイルカなどわずかなものを除き、背びれを持つ。ヒゲクジラでは小さいが、ハクジラ類では大きく発達している。
・水中生活への適応
1.エコーロケーションという超音波を使い情報を知覚し、周辺環境の確認や獲物の採取に役立てているといわれる。また群れの中の意思疎通も、エコーロケーションで行っていると考えられていて、調査研究が進んでいる。具体的な研究結果においては、エコーロケーションにより「レントゲンのように対象物の骨格まで認識しているのではないか」という事や、シャチなどは、群れの生活域の距離が離れていたり、家系の血筋が遠ければ方言化などにより「意思の疎通が難しいのではないか」という事が推論されている。
2.摂食から出産・育児まで全て水中で行う完全な水生動物である。睡眠も水中で取るが、研究結果によれば、右脳と左脳を同時に睡眠状態にせず交互に休ませているので、睡眠しながら溺れることなく泳ぎ続けることができる。なお、このような右脳と左脳を交互に休ませる睡眠は、鳥類や多くのほ乳類には一般的なものであることが知られている。
3.海に住むクジラは水に囲まれているので水を飲む必要がないように思われがちだが、海水と体液の浸透圧の差により少しずつ水分が体外へ失われて、水分を何らかの形で取り込まないと死んでしまう。クジラは、魚のように海水から塩分を直接濾過して水分を取り込む器官を持たないため、水分のほぼすべてを餌から得ることになる。すなわち、餌の脂肪、糖類、タンパク質などが体内の代謝によって燃焼したときにできる水である。これは、乾燥地帯に住むカンガルーネズミが一生涯水を飲まず、水分を餌だけに頼っているのと似ている。なお、クジラは一般の哺乳類と比べて濃い尿を濾過できるように腎臓を進化させ、水分の消失を極力抑えながら余分な塩分などを効率良く排泄している。
皮膚が乾燥に耐えられない事や、自重により内臓が圧迫され臓器不全を起こす事などから、陸に上がる事は短時間であるか、若しくはまったく出来ない。
・哺乳類としての特徴
1.陸生哺乳類と同じく鼻孔(噴気孔)を有し、肺で空気呼吸をする。
2.体温は魚類のように外海の温度に左右されることなく一定で温血である。(種類により違うが概ね35度~36度)
3.普通一子が母体子宮内で成長し、出生後は一定期間母乳で保育される。
●クジラの歌(クジラのうた、英語:Whale song)http://bit.ly/Aq9awi
コミュニケーションを目的としてクジラが発する一連の音である。特定の種に属するクジラ(代表的には、ザトウクジラ)が発する、反復的でパターンが予測可能な音で、その発声が、鯨学者に人間の歌唱を想起させるものを指すために「歌」とよばれる。
ザトウクジラの歌は有名である。
音(声)を発生するのに使われるメカニズムは、クジラの種類により異なっている。
とはいえ、クジラ、イルカ、ネズミイルカ(porpoise)は、陸上の哺乳動物に較べて、すべてコミュニケーションを目的とするこのような音やその感覚に大きく依存している。
これは、水中では光の吸収が大きいため視界が悪く、また、空気中に較べると、水中では分子の拡散速度が相対的に遅く、嗅覚が有効に働かないためである。
加えるに、水中での音の速度は、海水面上において大気中の速度のおよそ4倍である。
海の哺乳動物たちは、コミュニケーションや摂食において聴覚に非常に依存しているため、世界中の海洋で起こっている、船舶航行や軍事用のアクティブソナーや海洋地震による環境雑音の増加は、海洋哺乳動物に対し悪影響を与えつつあるとして、環境保護論者や鯨学者たちの関心を集めている。
https://youtu.be/w0WYG59L_Rw
https://youtu.be/o6ue6GfYFfE
https://youtu.be/wIlj8q77G4M
https://youtu.be/gdX-2cGm6gE
●クジラ学(クジラがく、Cetology)http://bit.ly/zl0k5p
海棲哺乳類学の一分野であり、クジラ目に属するクジラ、イルカ、ネズミイルカ科の約80種の動物を対象とする。
英語でクジラ学を表すCetologyは、ギリシア語でwhaleを意味するκητος(cetus)とknowledgeを意味するλόγος(logos)の合成語である。
クジラ学を研究するクジラ学者は、クジラ目の進化、分布、形態、行動、社会の構造を明らかにすることを目的としている。
●クジラ目(クジラもく、学名:subordo Cetacea、鯨目)http://bit.ly/wJFXQe
鯨偶蹄目中の鯨凹歯類 (en) に属する、魚類体形の現生水棲哺乳類と、その始原的祖先である陸棲哺乳類、および、系統的類縁にあたる全ての化石哺乳類を総括した分類群を言う。
新生代初期の水辺に棲息していた小獣を祖として海への適応進化を遂げ、世界中の海と一部の淡水域に広く分布するに至った動物群である。
クジラとイルカが含まれる。
ただし、それぞれは系統学的グループでも分類学的グループでもなく、ハクジラの一部の小型種がイルカとされることが一般的である。
かつては哺乳綱を構成する目の一つであったが、新たな知見に基づいて偶蹄目(ウシ目)と統合された結果、新目「鯨偶蹄目」の下位分類となった。
もっとも、下位分類階級の「亜目」「下目」「小目」などで言い換えられることはまだ少なく、便宜上、従来と変わらず「クジラ目」が用いられることが多い
●ハクジラ亜目(歯鯨亜目、Odontoceti)http://bit.ly/zFly1t
鯨偶蹄目に属する分類群で、現生のクジラ類を2分する大グループの一つ。
リンネ式の分類では亜目の階級が与えられているが、クジラ類が偶蹄目から分岐した系統であるためハクジラ類、ヒゲクジラ類の位置づけは変動する可能性が高い。
またイルカもハクジラ類に分類される。
イルカは分類学的にはクジラと相違はなく、ハクジラ亜目の小型種の慣習的な呼び名である。
●鯨偶蹄目(くじらぐうていもく・げいぐうていもく)http://bit.ly/xB1znm
哺乳綱の1目。クジラ偶蹄目とも書く。鯨偶蹄類、鯨偶蹄上目などとすることもある。
遺伝子手法で明らかになった系統にもとづく新しい目で、旧来の偶蹄目(ウシ目)とクジラ目からなる。鯨偶蹄目を置くばあい、単系統のクジラ目は(分類階級を目より下げて)存続するが、側系統の偶蹄目は廃止される。
学名 Cetartiodactyla は、Cetacea(クジラ目)と Artiodactyla(偶蹄目)の合成語である。
●ウシ目(ウシもく)http://bit.ly/xATu9s
ウシ目(ウシもく)または偶蹄目(ぐうていもく) Artiodactyla は、かつて使われていた脊椎動物門 哺乳綱の1目。
現在の鯨偶蹄目(クジラ偶蹄目)から鯨類(鯨目)を除いたグループによって構成されていた。
偶蹄類(ぐうているい)ともいう。
このグループは、ウマ目(奇蹄目)と共に、四肢の先端に蹄(ひづめ)をもつことを特徴とする。
ウシ目(偶蹄目)とウマ目(奇蹄目)を合わせて有蹄目と分類されることもあったが、現在ではウマ目はウシ目よりもネコ目やコウモリ目により近いとする説が有力であり、ウシ類とウマ類が共に蹄をもつのは、平行進化によるものであることがわかっている。
中新世以降次第に衰退していったウマ目に対し、ウシ目は次第に勢力を伸ばしていった。
現在では、カバ、イノシシ、ラクダ、キリン、ヤギ、シカなどの仲間を含む大きなグループに発展し、有蹄動物全体の約90%を占めている。
また、後述されるようにクジラ類をも内包することが明らかになりつつあり、非常に多様性に富んだ発展を遂げて、繁栄しているグループであることになる。
“偶蹄”目と呼ばれるように、ウシ目の特徴は、2つに割れた蹄である。これは第3指と第4指(中指と薬指)が変化したもので、主蹄(しゅてい)と呼ばれる。また、かかとにあたる部分に、副蹄(ふくてい)とよばれる小さな蹄がついているものもあり、岩場などでずり落ちないようになっている。
●くじら図鑑 http://www.whale-watching.jp/whale/
現在、この地球上にいると確認されているクジラは83種類。イルカもクジラの仲間。20世紀に入って見つかった種類もあり、人間が発見していないクジラもまだきっといるに違いない。
・ヒゲクジラ類
歯がなく、上あごに密に並んだヒゲ板によって、餌を濾し取って食べるところからヒゲクジラと呼ばれる。主に海中の動物プランクトン(オキアミ類など)を食べ、海域によっては郡泳性の魚類も食べている。シロナガスクジラ、ナガスクジラ、ニタリクジラ、ミンククジラ、ザトウクジラ、セミクジラ等がこの類に入る。
・ハクジラ類
歯の数や大きさや形は種によって違いがあるものの、一生抜けかわらない歯を持つクジラをハクジラ類と呼んでいる。イカ・魚類を主とする海洋動物を食べ、シャチなどは温血動物も食べている。マッコウクジラ、アカボウクジラ、ゴンドウクジラ、マイルカ、ネズミイルカ、カワイルカ等がこの類に入る。
●いらっしゃいませ! 鯨を知っていただくためのホームページです!
http://www.catv296.ne.jp/~whale/
●鯨肉 - Wikipedia http://bit.ly/wuYjv8
鯨肉(げいにく・くじらにく) とは、食品として扱われる鯨類や、その小型種の一部の総称であるイルカ類の可食部全般を指す。
狭義にはイルカ類は除く。筋肉・内臓・鯨類特有の脂皮(脂肪層)などを含む。
鯨類は世界各地で鯨油など多様な利用がされてきたが、鯨肉もその中の重要な用途の一つである。
多様な鯨種や部位にあわせて様々な嗜好や調理法も生まれ、国や地域によって様々な食文化を形成してきた。
現在では商業捕鯨が大きく制限されているため、生産量が減少している。価格も商業捕鯨全盛期と比べると大きく値上がりしている。
鯨はしばしば最大の「魚」ととらえられ、魚肉のひとつという位置づけで古くから食用とされてきた。
そのため、以下の記述では哺乳類の鯨を「魚」として表記する場合がある。
・鯨肉の名称 https://ja.wikipedia.org/wiki/鯨肉#鯨肉の名称
鯨肉には様々な部位があって食味が異なり、調理法も分かれている。日本では、伝統的に以下のような部位に分類されてきた。ただし、方言が多い。前述のように鯨種によって取れる部位が異なったり、同じ部位でも食味が違ったりする場合がある。
●くじら料理の簡単レシピ http://www.simetani.com/resipi.htm
・鯨の竜田揚げ
鯨肉の定番メニュー。 冷めても肉が柔らかく、美味。
鯨肉を厚くスライスしすぎないことが、硬くならないPoint
・谷中生姜のくじら巻き
夏にぴったり、お酒に合う一品。焼くことで肉らしい味が感じられ
また、ジューシーさも味わえます。
◆鯨と言葉 https://ja.wikipedia.org/wiki/クジラ#鯨と言葉
万葉集では、今の鯨(クジラ)を指すとされる言葉は「イサナ(鯨魚、鯨名、勇魚、不知魚、伊佐魚)」又は「イサ」であり、捕鯨は「イサナトリ」「イサナトル」である。
「鯨鯢(けいげい)」という呼称も一般的であった。
「クジラ」という語の歴史
貝原益軒著『日本釈名 中魚』(元禄13年、1700年)や新井白石著『東雅 十九鱗介』(享保4年、1719年)によれば、「ク」は古語で黒を表し「シラ」は白を表し「黒白」で「クシラ」であった。その後「シ」は「チ」に転じて「クチラ」になり「チ」が「ヂ」に変り「クヂラ」になったと解説している。また、『日本古語大辞典』では「ク」は古韓語で「大」を意味し、「シシ」を「獣」、「ラ」を接尾語としている。その他、『大言海』では「クチビロ(口広)が変化したものとし、『日本捕鯨語彙考』では「クジンラ(九尋羅)」が変化したものとしている。
◆「クジラ」の表記の時代による移り変わり
・奈良時代(710 - 794年)
・古事記 - 「区施羅」クヂラ。
・日本書紀 - 「久治良」クヂラ。記紀共に今の鯨(クジラ)を指すかどうかは諸説ある。
・平安時代(794年-1185年)
・新撰字鏡 - オスは「鼇(本来は大亀の意味)」クチラ(久治良)。メスは「鯢」メクチラ(女久治良)。
・類聚名義抄 - オスは「巨京(渠京を略した文字としている)」クヂラ、ヲクヂラ。メスは「鯢」クヂラ、メクヂラ。
・「鯨」という漢字の由来
くじらは古来哺乳類ではなく「魚」と思われていたが、大きさが普通ではなかったことから、京(兆の万倍の単位、10の16乗)のような計り知れない魚ということで「魚」と「京」をあわせて「鯨」となったという説がある。
・クジラにまつわる表現
鯨体あるいは鯨肉の本皮(黒い表皮と白い脂肪層)に見立てた黒白のデザインに由来するものが多い。また、鯨の大きさを受けた言葉も多い。
◆鯨(くじら)はなぜ魚偏に京と書くの? | 暮らし | - 漢字カフェ
https://www.kanjicafe.jp/detail/7289.html
2017/01/31
子どもの頃、くじらは魚だと思っていたら、実はほ乳類だと知って、とても驚いた記憶があります。
昔の人もくじらは魚の仲間だと思っていたのでしょうか。
「くじら」を漢字で書くと「魚偏に京」で「鯨」と書きます。
では、なぜ魚偏に京で「くじら」な・・・気になりませんか?
西暦100年に中国で作られた字典『説文解字(せつもんかいじ)』では、「鯨」という字は「魚」偏に「畺(キョウ)」という字の異体字として掲出されています。
そこにある記述を意訳しますと、「(クジラは)海の大きな魚。魚が意味を表し、畺が音を表す。鯨とも書く」という内容です。つまり、意味を表す「魚」偏に、音を表す「畺(キョウ)」や「京(ケイ)」をあわせ、「kujirakyou.png(ケイ)」、「鯨(ゲイ)」という文字をつくったということです。
◆クジラ鯨という動物の漢字と名前の由来と語源辞典 | All Fish 魚
http://allfishgyo.com/212.html
2016/06/06
昔から魚として人の生活に関わってきたクジラは、なぜクジラと呼ばれるようになって、鯨と書くようになったのでしょうか?
また、今ではクジラは海の動物ということは当たり前のことですが、未だ解明されていないことが多い生き物です。そんなクジラについての紹介です。
◆『鯨』の系譜と漢字の成り立ちをご存知ですか?
http://www.seizando.co.jp/blog/sales/archives/7365
2019.10.16 池田のつぶや記
今回は私が一番好きな動物“クジラ”のことを『みんなが知りたいシリーズ⑨ クジラ・イルカの疑問50』と共にご紹介したいと思います!それではいってみましょう!
クジラのご先祖~バシロサウルス~
皆さんご存知の通り、クジラは海に生息する哺乳類なわけですが、彼らのご先祖は一体どんな姿だったのでしょうか?
私の好きな古生物に“バシロサウルス”というものがいます。既に絶滅していますが、4,000万年前頃に生息していた哺乳類で、クジラやイルカのご先祖にあたります。
●クジラ - Wikipedia http://bit.ly/w0wvgy
クジラ(鯨)は哺乳類のクジラ目に属する水生動物の総称である。
その形態からハクジラとヒゲクジラに大別され、ハクジラの中でも比較的小型(成体の体長が4m前後以下)の種類をイルカと呼ぶことが多いが、この区別は分類上においては明確なものではない。
・身体的特徴
1.前肢は魚の胸びれのような形に変化している。爪も存在しない。
2.後肢は退化し外見上は見当たらないが、その名残とも言える腰骨が、孤立した骨として筋肉中に埋もれて存在する。
3.尾部は良く発達し、その先端に尾びれがあり、遊泳器の役をなしている。尾びれは魚類と違って横向き(水平)であり、クジラが体を上下にくねらせて推進力を生み出すのに適応したものである(魚類は、エイなどの例外を除き体を左右にくねらせる。
4.頸椎は陸生のほ乳類と同じように七個あるが、平たくなり、ある種類では癒合し数が少なく見える。この為、外見上首にあたる部分がくびれていないので魚の形に似ている。
5.鼓膜・三半規管等はあるが耳殻がなく、耳の穴もふさがっている。聴覚は骨伝導により行なっている。
6.体毛は口の周りに少し残っていて、犬・猫のひげに似た感覚毛であり、その他の部位には見当たらなく、また鱗も無い。
7.鼻孔は、「テレスコーピング現象」というクジラ独自の進化の特徴を獲得したため頭頂部に移動して、呼吸をする事が安易になっている。テレスコーピング現象は、クジラの進化の時系列を、語る上で指針となる特徴でもある。
8.セミクジラ類やシロイルカなどわずかなものを除き、背びれを持つ。ヒゲクジラでは小さいが、ハクジラ類では大きく発達している。
・水中生活への適応
1.エコーロケーションという超音波を使い情報を知覚し、周辺環境の確認や獲物の採取に役立てているといわれる。また群れの中の意思疎通も、エコーロケーションで行っていると考えられていて、調査研究が進んでいる。具体的な研究結果においては、エコーロケーションにより「レントゲンのように対象物の骨格まで認識しているのではないか」という事や、シャチなどは、群れの生活域の距離が離れていたり、家系の血筋が遠ければ方言化などにより「意思の疎通が難しいのではないか」という事が推論されている。
2.摂食から出産・育児まで全て水中で行う完全な水生動物である。睡眠も水中で取るが、研究結果によれば、右脳と左脳を同時に睡眠状態にせず交互に休ませているので、睡眠しながら溺れることなく泳ぎ続けることができる。なお、このような右脳と左脳を交互に休ませる睡眠は、鳥類や多くのほ乳類には一般的なものであることが知られている。
3.海に住むクジラは水に囲まれているので水を飲む必要がないように思われがちだが、海水と体液の浸透圧の差により少しずつ水分が体外へ失われて、水分を何らかの形で取り込まないと死んでしまう。クジラは、魚のように海水から塩分を直接濾過して水分を取り込む器官を持たないため、水分のほぼすべてを餌から得ることになる。すなわち、餌の脂肪、糖類、タンパク質などが体内の代謝によって燃焼したときにできる水である。これは、乾燥地帯に住むカンガルーネズミが一生涯水を飲まず、水分を餌だけに頼っているのと似ている。なお、クジラは一般の哺乳類と比べて濃い尿を濾過できるように腎臓を進化させ、水分の消失を極力抑えながら余分な塩分などを効率良く排泄している。
皮膚が乾燥に耐えられない事や、自重により内臓が圧迫され臓器不全を起こす事などから、陸に上がる事は短時間であるか、若しくはまったく出来ない。
・哺乳類としての特徴
1.陸生哺乳類と同じく鼻孔(噴気孔)を有し、肺で空気呼吸をする。
2.体温は魚類のように外海の温度に左右されることなく一定で温血である。(種類により違うが概ね35度~36度)
3.普通一子が母体子宮内で成長し、出生後は一定期間母乳で保育される。
●クジラの歌(クジラのうた、英語:Whale song)http://bit.ly/Aq9awi
コミュニケーションを目的としてクジラが発する一連の音である。特定の種に属するクジラ(代表的には、ザトウクジラ)が発する、反復的でパターンが予測可能な音で、その発声が、鯨学者に人間の歌唱を想起させるものを指すために「歌」とよばれる。
ザトウクジラの歌は有名である。
音(声)を発生するのに使われるメカニズムは、クジラの種類により異なっている。
とはいえ、クジラ、イルカ、ネズミイルカ(porpoise)は、陸上の哺乳動物に較べて、すべてコミュニケーションを目的とするこのような音やその感覚に大きく依存している。
これは、水中では光の吸収が大きいため視界が悪く、また、空気中に較べると、水中では分子の拡散速度が相対的に遅く、嗅覚が有効に働かないためである。
加えるに、水中での音の速度は、海水面上において大気中の速度のおよそ4倍である。
海の哺乳動物たちは、コミュニケーションや摂食において聴覚に非常に依存しているため、世界中の海洋で起こっている、船舶航行や軍事用のアクティブソナーや海洋地震による環境雑音の増加は、海洋哺乳動物に対し悪影響を与えつつあるとして、環境保護論者や鯨学者たちの関心を集めている。
https://youtu.be/w0WYG59L_Rw
https://youtu.be/o6ue6GfYFfE
https://youtu.be/wIlj8q77G4M
https://youtu.be/gdX-2cGm6gE
●クジラ学(クジラがく、Cetology)http://bit.ly/zl0k5p
海棲哺乳類学の一分野であり、クジラ目に属するクジラ、イルカ、ネズミイルカ科の約80種の動物を対象とする。
英語でクジラ学を表すCetologyは、ギリシア語でwhaleを意味するκητος(cetus)とknowledgeを意味するλόγος(logos)の合成語である。
クジラ学を研究するクジラ学者は、クジラ目の進化、分布、形態、行動、社会の構造を明らかにすることを目的としている。
●クジラ目(クジラもく、学名:subordo Cetacea、鯨目)http://bit.ly/wJFXQe
鯨偶蹄目中の鯨凹歯類 (en) に属する、魚類体形の現生水棲哺乳類と、その始原的祖先である陸棲哺乳類、および、系統的類縁にあたる全ての化石哺乳類を総括した分類群を言う。
新生代初期の水辺に棲息していた小獣を祖として海への適応進化を遂げ、世界中の海と一部の淡水域に広く分布するに至った動物群である。
クジラとイルカが含まれる。
ただし、それぞれは系統学的グループでも分類学的グループでもなく、ハクジラの一部の小型種がイルカとされることが一般的である。
かつては哺乳綱を構成する目の一つであったが、新たな知見に基づいて偶蹄目(ウシ目)と統合された結果、新目「鯨偶蹄目」の下位分類となった。
もっとも、下位分類階級の「亜目」「下目」「小目」などで言い換えられることはまだ少なく、便宜上、従来と変わらず「クジラ目」が用いられることが多い
●ハクジラ亜目(歯鯨亜目、Odontoceti)http://bit.ly/zFly1t
鯨偶蹄目に属する分類群で、現生のクジラ類を2分する大グループの一つ。
リンネ式の分類では亜目の階級が与えられているが、クジラ類が偶蹄目から分岐した系統であるためハクジラ類、ヒゲクジラ類の位置づけは変動する可能性が高い。
またイルカもハクジラ類に分類される。
イルカは分類学的にはクジラと相違はなく、ハクジラ亜目の小型種の慣習的な呼び名である。
●鯨偶蹄目(くじらぐうていもく・げいぐうていもく)http://bit.ly/xB1znm
哺乳綱の1目。クジラ偶蹄目とも書く。鯨偶蹄類、鯨偶蹄上目などとすることもある。
遺伝子手法で明らかになった系統にもとづく新しい目で、旧来の偶蹄目(ウシ目)とクジラ目からなる。鯨偶蹄目を置くばあい、単系統のクジラ目は(分類階級を目より下げて)存続するが、側系統の偶蹄目は廃止される。
学名 Cetartiodactyla は、Cetacea(クジラ目)と Artiodactyla(偶蹄目)の合成語である。
●ウシ目(ウシもく)http://bit.ly/xATu9s
ウシ目(ウシもく)または偶蹄目(ぐうていもく) Artiodactyla は、かつて使われていた脊椎動物門 哺乳綱の1目。
現在の鯨偶蹄目(クジラ偶蹄目)から鯨類(鯨目)を除いたグループによって構成されていた。
偶蹄類(ぐうているい)ともいう。
このグループは、ウマ目(奇蹄目)と共に、四肢の先端に蹄(ひづめ)をもつことを特徴とする。
ウシ目(偶蹄目)とウマ目(奇蹄目)を合わせて有蹄目と分類されることもあったが、現在ではウマ目はウシ目よりもネコ目やコウモリ目により近いとする説が有力であり、ウシ類とウマ類が共に蹄をもつのは、平行進化によるものであることがわかっている。
中新世以降次第に衰退していったウマ目に対し、ウシ目は次第に勢力を伸ばしていった。
現在では、カバ、イノシシ、ラクダ、キリン、ヤギ、シカなどの仲間を含む大きなグループに発展し、有蹄動物全体の約90%を占めている。
また、後述されるようにクジラ類をも内包することが明らかになりつつあり、非常に多様性に富んだ発展を遂げて、繁栄しているグループであることになる。
“偶蹄”目と呼ばれるように、ウシ目の特徴は、2つに割れた蹄である。これは第3指と第4指(中指と薬指)が変化したもので、主蹄(しゅてい)と呼ばれる。また、かかとにあたる部分に、副蹄(ふくてい)とよばれる小さな蹄がついているものもあり、岩場などでずり落ちないようになっている。
●くじら図鑑 http://www.whale-watching.jp/whale/
現在、この地球上にいると確認されているクジラは83種類。イルカもクジラの仲間。20世紀に入って見つかった種類もあり、人間が発見していないクジラもまだきっといるに違いない。
・ヒゲクジラ類
歯がなく、上あごに密に並んだヒゲ板によって、餌を濾し取って食べるところからヒゲクジラと呼ばれる。主に海中の動物プランクトン(オキアミ類など)を食べ、海域によっては郡泳性の魚類も食べている。シロナガスクジラ、ナガスクジラ、ニタリクジラ、ミンククジラ、ザトウクジラ、セミクジラ等がこの類に入る。
・ハクジラ類
歯の数や大きさや形は種によって違いがあるものの、一生抜けかわらない歯を持つクジラをハクジラ類と呼んでいる。イカ・魚類を主とする海洋動物を食べ、シャチなどは温血動物も食べている。マッコウクジラ、アカボウクジラ、ゴンドウクジラ、マイルカ、ネズミイルカ、カワイルカ等がこの類に入る。
●いらっしゃいませ! 鯨を知っていただくためのホームページです!
http://www.catv296.ne.jp/~whale/
●鯨肉 - Wikipedia http://bit.ly/wuYjv8
鯨肉(げいにく・くじらにく) とは、食品として扱われる鯨類や、その小型種の一部の総称であるイルカ類の可食部全般を指す。
狭義にはイルカ類は除く。筋肉・内臓・鯨類特有の脂皮(脂肪層)などを含む。
鯨類は世界各地で鯨油など多様な利用がされてきたが、鯨肉もその中の重要な用途の一つである。
多様な鯨種や部位にあわせて様々な嗜好や調理法も生まれ、国や地域によって様々な食文化を形成してきた。
現在では商業捕鯨が大きく制限されているため、生産量が減少している。価格も商業捕鯨全盛期と比べると大きく値上がりしている。
鯨はしばしば最大の「魚」ととらえられ、魚肉のひとつという位置づけで古くから食用とされてきた。
そのため、以下の記述では哺乳類の鯨を「魚」として表記する場合がある。
・鯨肉の名称 https://ja.wikipedia.org/wiki/鯨肉#鯨肉の名称
鯨肉には様々な部位があって食味が異なり、調理法も分かれている。日本では、伝統的に以下のような部位に分類されてきた。ただし、方言が多い。前述のように鯨種によって取れる部位が異なったり、同じ部位でも食味が違ったりする場合がある。
●くじら料理の簡単レシピ http://www.simetani.com/resipi.htm
・鯨の竜田揚げ
鯨肉の定番メニュー。 冷めても肉が柔らかく、美味。
鯨肉を厚くスライスしすぎないことが、硬くならないPoint
・谷中生姜のくじら巻き
夏にぴったり、お酒に合う一品。焼くことで肉らしい味が感じられ
また、ジューシーさも味わえます。
◆鯨と言葉 https://ja.wikipedia.org/wiki/クジラ#鯨と言葉
万葉集では、今の鯨(クジラ)を指すとされる言葉は「イサナ(鯨魚、鯨名、勇魚、不知魚、伊佐魚)」又は「イサ」であり、捕鯨は「イサナトリ」「イサナトル」である。
「鯨鯢(けいげい)」という呼称も一般的であった。
「クジラ」という語の歴史
貝原益軒著『日本釈名 中魚』(元禄13年、1700年)や新井白石著『東雅 十九鱗介』(享保4年、1719年)によれば、「ク」は古語で黒を表し「シラ」は白を表し「黒白」で「クシラ」であった。その後「シ」は「チ」に転じて「クチラ」になり「チ」が「ヂ」に変り「クヂラ」になったと解説している。また、『日本古語大辞典』では「ク」は古韓語で「大」を意味し、「シシ」を「獣」、「ラ」を接尾語としている。その他、『大言海』では「クチビロ(口広)が変化したものとし、『日本捕鯨語彙考』では「クジンラ(九尋羅)」が変化したものとしている。
◆「クジラ」の表記の時代による移り変わり
・奈良時代(710 - 794年)
・古事記 - 「区施羅」クヂラ。
・日本書紀 - 「久治良」クヂラ。記紀共に今の鯨(クジラ)を指すかどうかは諸説ある。
・平安時代(794年-1185年)
・新撰字鏡 - オスは「鼇(本来は大亀の意味)」クチラ(久治良)。メスは「鯢」メクチラ(女久治良)。
・類聚名義抄 - オスは「巨京(渠京を略した文字としている)」クヂラ、ヲクヂラ。メスは「鯢」クヂラ、メクヂラ。
・「鯨」という漢字の由来
くじらは古来哺乳類ではなく「魚」と思われていたが、大きさが普通ではなかったことから、京(兆の万倍の単位、10の16乗)のような計り知れない魚ということで「魚」と「京」をあわせて「鯨」となったという説がある。
・クジラにまつわる表現
鯨体あるいは鯨肉の本皮(黒い表皮と白い脂肪層)に見立てた黒白のデザインに由来するものが多い。また、鯨の大きさを受けた言葉も多い。
◆鯨(くじら)はなぜ魚偏に京と書くの? | 暮らし | - 漢字カフェ
https://www.kanjicafe.jp/detail/7289.html
2017/01/31
子どもの頃、くじらは魚だと思っていたら、実はほ乳類だと知って、とても驚いた記憶があります。
昔の人もくじらは魚の仲間だと思っていたのでしょうか。
「くじら」を漢字で書くと「魚偏に京」で「鯨」と書きます。
では、なぜ魚偏に京で「くじら」な・・・気になりませんか?
西暦100年に中国で作られた字典『説文解字(せつもんかいじ)』では、「鯨」という字は「魚」偏に「畺(キョウ)」という字の異体字として掲出されています。
そこにある記述を意訳しますと、「(クジラは)海の大きな魚。魚が意味を表し、畺が音を表す。鯨とも書く」という内容です。つまり、意味を表す「魚」偏に、音を表す「畺(キョウ)」や「京(ケイ)」をあわせ、「kujirakyou.png(ケイ)」、「鯨(ゲイ)」という文字をつくったということです。
◆クジラ鯨という動物の漢字と名前の由来と語源辞典 | All Fish 魚
http://allfishgyo.com/212.html
2016/06/06
昔から魚として人の生活に関わってきたクジラは、なぜクジラと呼ばれるようになって、鯨と書くようになったのでしょうか?
また、今ではクジラは海の動物ということは当たり前のことですが、未だ解明されていないことが多い生き物です。そんなクジラについての紹介です。
◆『鯨』の系譜と漢字の成り立ちをご存知ですか?
http://www.seizando.co.jp/blog/sales/archives/7365
2019.10.16 池田のつぶや記
今回は私が一番好きな動物“クジラ”のことを『みんなが知りたいシリーズ⑨ クジラ・イルカの疑問50』と共にご紹介したいと思います!それではいってみましょう!
クジラのご先祖~バシロサウルス~
皆さんご存知の通り、クジラは海に生息する哺乳類なわけですが、彼らのご先祖は一体どんな姿だったのでしょうか?
私の好きな古生物に“バシロサウルス”というものがいます。既に絶滅していますが、4,000万年前頃に生息していた哺乳類で、クジラやイルカのご先祖にあたります。
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