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●「ミトコンドリア・イヴ」  ミカリンさんの日記から転載

2021年06月07日 12時13分59秒 | 科学
●「ミトコンドリア・イヴ」  ミカリンさんの日記から転載
2012年12月09日10:56
「ミトコンドリア・イヴ」という言葉を聞いたことはありませんか? 遺伝子を調べることで、現代人のルーツを探っていったら、アフリカに住んでいた1人の女性にたどりつき、その女性のことを「ミトコンドリア・イヴ」と名付けたのです。
米国・カリフォルニア大学のグループの研究成果で、人類の起源を研究している人たちの間で、「ミトコンドリア・イヴ仮説」として注目されています。
「イヴ」というのは、旧約聖書に出てくる神が創造した人類最初の女性の名です。では、「ミトコンドリア」とはなんでしょうか?
ミトコンドリアというのは、1つの細胞の中に数百個もあり、生命のエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)という物質を作っていて、細胞のエネルギー工場に例えられています。
そして、ミトコンドリアには核内の染色体にあるDNAとは違うDNAがあって、ミトコンドリアDNAと呼ばれています。核内にあるDNAは両親から子どもに伝わるのですが、ミトコンドリアDNAは特別で母親の卵子からだけ子どもに伝わります。父親のDNAが混じらないので、人類の祖先をたどるのに適した遺伝子なのです。
そのわけをお話しする前に、ちょっと横道にそれますが、『パラサイト・イヴ』というベストセラーのサスペンス・ミステリー小説がありました。ミトコンドリアの中に隠れ住んでいた「イヴ」が代々、女性の体から体に遺伝して、目覚めるというものでした。ミトコンドリアの性質を小説に生かしていたのです。
では、どうして遺伝子から祖先がわかるのでしょうか。共通の祖先から分かれて時間がたてばたつほど、同じ遺伝子を比較すると変化が大きいのです。同様に、世界のさまざまな人の同じ遺伝子を比較することによって、変化の一番少ない遺伝子を持った人が人類の祖先に近いと考えられるのです。
ところが、核内の遺伝子はたくさんありすぎるうえ、両親の遺伝子を受け継いでいます。ミトコンドリアDNAは環状で全塩基の数も1万数千と少なく、世代を経るにつれての変化が速いのと変化する割合がわかっているので、比較するのに適しているのです。
そして、さまざまな人のミトコンドリアDNAを比較したところ、ヨーロッパやアジアの人々は約20万年前にアフリカ系の人から分かれて、それぞれ独自に進化したという結論になったのです。
ミトコンドリアDNAの比較ですから、女性の祖先をたどることになったので、人類の祖先がアフリカの女性ということになり、「ミトコンドリア・イヴ」と、名付けられたのです。ですから、「ミトコンドリア・イヴ」はたった1人の女性の名前ではなく人類の祖先の総称ということなのです。
人類のルーツについては、人類学者が何万年も前の地層から出てくる人骨や石器などの道具類を比較することによって研究してきました。アフリカで旧人が生まれたことでは一致しているのですが、新人のルーツとなると、アフリカの原人が各地に散らばって進化したとする「多地域進化説」と、アフリカの原人が進化して新人になったとする「単一起源説」に分かれていて、「イヴ説」は「単一起源説」を支持するものなのです。
しかし、ミトコンドリアDNAの他にも進化をたどれるDNAが見つかってきており、「多地域進化説」を支持する研究結果もあります。

「3日でわかる遺伝子」(ダイヤモンド社)より
最後に「アダム」はどこにいたのでしょうか。男性の性染色体であるY染色体に注目して分析した結果、やはり、アフリカの男性にたどりつきました。アダムとイヴがそろわないと子孫が残せないので、当然と言えば当然の結果ですが…。
 
 
 
コメント
AKKIY 2012年12月09日 11:44
 最後にアダムが登場して安心しました。
アフリカの原人が進化して新人になったとする「単一起源説」を支持するものです。 が、男性の存在が希薄であることをさびしく思っておりました。
 
 
K.Show 2012年12月09日 12:16
生命の神秘ですねぇ(・∀・)
 
 
ミカリン 2012年12月09日 12:20
> AKKIYさん 男性が、いないと、子孫も、出来ないです。(>_<) 元気をだして下さいね(^_-)-☆
 
 
ミカリン 2012年12月09日 12:21
> K.Showさん 本当ですね!ビックリしました\(^o^)/
 
 
の~じ 2012年12月09日 12:30
私の愛読書の一つに、講談社現代新書「ミトコンドリアの謎」があります。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=829056
 
数百あると思われた酵母のミトコンドリアが、実は一つであったとか、
ミトコンドリアのイメージを覆すかのような、読んでいて楽しい著作です。
 
 
ミカリン 2012年12月09日 12:52
> の~じさん 有難うございます。m(._.)m 面白そうですね\(^o^)/ 最近、例えば…キノコを食べているけど、実は、食べられている…とか思ったりしています。(⌒▽⌒)
 
 
ちゃっぴーちゅー 2012年12月09日 14:21
ミカリンさん揺れるハート
 
高1の娘の英語の教科書にアフリカのイブと言う話が載っていて本
 
それがミトコンドリア・イブの事らしいですわーい(嬉しい顔)チャペルぴかぴか(新しい)
 
黒人の女性、昨日話題になっていたよねぴかぴか(新しい)
 
 
ミカリン 2012年12月09日 18:17
> ちゃっぴーちゅーさん 情報有難うございます。\(^o^)/
初夢で、みた 黒人の女の人が、ここに辿りつきなさい、待ってるよ~exclamation ×2と、言われたのが、この事なのか…謎です。(>_<)
しかし、ロマンが、広がります。\(^o^)/
 
 
サヴィー 2012年12月10日 19:58
以前知ったミトコンドリア関連の話を思い出し、
探してて遅くなりました。あせあせ(飛び散る汗)
 
純粋なホモ・サピエンスは、アフリカの黒人だけで、
 
ヨーロッパに渡った者が、ネアンデルタール人と混血し
別の人種(白人・モンゴロイド)が現れた!
 
というお話。
 
http://blog.livedoor.jp/seiginomikata8/archives/55502131.html
 
この研究に携わっていた研究者の意見に
 
「我々白人種の方が混血雑種だったと知って、ショックでした。」
 
というのがあったそうですが、この発言の根底には、
 
「白人としての優越感」
 
があるんでしょうね!ちっ(怒った顔)
 
問題なのは、ミトコンドリア・イヴがいるということは、
 
人類の「女」と、ネアンデルタール人の「男」
 
との混合しかなかった!ということになります。
 
そして、ネアンデルタール人の化石からは、
人間のミトコンドリアは見つかっていません。
(以前は、この理由でネアンデルタール人との混血はなかったことになっていました。)
 
どのような経緯で、そうなったかは解りませんが、
 
ただ言えることは、
何らかの理由で出来たネアンデルタール人との混血児を、
人間側が育てた!
 
ということ。
 
勝手な想像だけど、
 
古代人は、差別や偏見もなく、優しく平和的な人々だったのかな~
 
なんて思っちゃいました!ぴかぴか(新しい)
 
 
サヴィー 2012年12月10日 20:15
ネアンデルタール人繋がりで!手(パー)
 
ネアンデルタール人が墓に添えた やぐるまそう
 
http://harunire.at.webry.info/200907/article_6.html 手(パー)
 
 
ミカリン 2012年12月10日 21:26
> サヴィーさん なんか、凄すぎて、どうコメントしたらいいやら?
 
宇宙人なんかしら?
 
 
サヴィー 2012年12月11日 02:19
> ミカリンさん 
 
そうです。
 
やっと気づいてくれましたか!うれしい顔
 
貴女に逢うために、お隣のアンドロメダ銀河から遥々やって来た、
許婚のルスティケロ
です。ハート
 
20万年に及ぶ追いかけっこを、そろそろ終わりにしませんか?泣き顔
 
 
ミカリン 2012年12月11日 05:20
> サヴィーさん ハハハ(⌒▽⌒)
 
サヴィさんの、発想、楽しい\(^o^)/
 
こんな話、奥様のペペロニに、知れたら…(>_<)
私は、知らな~いっと。(^_-)-☆

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