花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

はじめて誂えた靴

2016年10月04日 09時46分41秒 | 日記
大東亜戦争といいましたか大戦後の世の中は物資の不足状態が暫く続きました
世の中が少し落ち着いた頃に母が革靴を注文してくれました
初めて自分の足に合った革靴が出来上がるのをそれは楽しみにしていたものです
デザインも足の甲のうえにベルトで止めるシンプルな女学生向きのものです
待望の革靴が出来上がりました
勿論サイズも足を測って貰ったのだから自分の足に都合よく合う筈だった
のですが 
実際にはそうはいかなくて少し歩くととても足が締め付けられて痛くなってくるのです
慣れないせいかと思って何度も試し履きをしましたが痛みは同じことです

ある日のこと少し遠い街の図書館に行くことになって数人で歩いて出かけました
当然その足に合っていない誂えた革靴を履いて出発しました
段々に足が痛くなってもう我慢の限界です
友人が苦境を見かねて靴を取り換えてみることにしました
その友人は私より少し足のサイズが小さいので痛みは変わらないと思って
いましたが何とその小さい筈の靴がしばらくあるいても大丈夫なのです
友人の誂え靴のデザインは甲で紐を結ぶ普通の見慣れたスタイルになっていました
友人も私の靴で苦痛を感じなく歩くことが出来たのです

何なんだろう 折角測って誂えた靴が足に合わないなんて
その後世の中には既製品の靴が沢山出回って店頭で履いてみて自分に合う靴を
いつでも自由に選べるようになりましたが



藤袴咲きはじめました