毎年肌寒く感じるようになったころに咲く菊の花です
ことしも咲始めました
仏様に活けます
ことしも咲始めました
仏様に活けます
母が亡くなって暫く経った頃でした 呉服屋さんが来られて
母の着物を「仕立て替えましょうか」ということでした
着物が好きだった母がよく着ていたもの六点を選びました
大島 結城紬のあわせものとひとえもので私の寸法に合わせて
何時でも着られるように綺麗に仕立て直して下さいました
「まだ早かったでしょうか」と私が母を慕う気持ちに呉服屋さんなりの
気遣いもして下さいましたが
また少し経った頃に
「お着物によく合う帯を持って来てみました」と控えめですが
そこは呉服屋さんの腕なんでしょう
センスの良い塩瀬の染の帯と沙羅模様のしぶい赤味がかった帯を
持参されましたので早速に仕立てていただきました
いまも重宝しています
ことしも静かな晩秋 母の置き土産をいつも感謝しながら
愛情を着ている心地になるのです