富山市八尾町で行われた 「越中おわら風の盆」を最終日の3日に行ってきました
雨が心配でしたが思い切って行って本当に良かった 昨年は行きそびれてしまったから・・・
なぜ「おわら」というのか???
「おわら」の語源は諸説あるらしいのですが ”おわらび"という語をさしこんで歌ったのが”おわら”に変わったというお笑い節説」
豊年を祈り藁の束が大きくなるようにとの想いから”おお藁”が転じて ”おわら”になったとの「おお藁節説」などがあげられるそうです
開始予定は午後の7時からで まだ時間があるので ぼんぼりの明かりがつき始めた 町中を歩いてみました
観光客は 早くから シートなどを敷き 場所取り合戦です
私らも 鏡町おわら保存会による演部を この階段のところで鑑賞しました
この写真の中にいるかも・・・
この日は天候のせいか 観光客が少なかったです いつもはスゴイ人らしいです
1・2・3日の3日間で計約23万人が訪れたそうです
おわら風の盆は旧町と呼ばれる」『東新町・西新町・諏訪町・上新町・鏡町・東町・西町・今町・下新町・天満町」と
井田川を挟んだ対岸の「福島」を併せた合計11の町で行われます
風の盆が始まった当初は 照れや恥ずかしさから人目を忍び 手ぬぐいで顔を隠して踊ったのが始まりで
編み笠に変わった今もその名残で顔が見えないくらいに深く被るそうです
シャトルバスの中で知り合った ご夫婦に案内された とっても景色の良いところです
観光バスの駐車場が 坂の下にあるものだから 主に観光客が行き来に利用するらしいです
絶好の 穴場らしいです たくさんのぼんぼりが幻想的で 八尾町の景色!最高でした
俳優の柴田理恵さんのお母さんが経営いる旅館ですって!みんな写真を! 私も撮ってきましたが・・・
「おわら風の盆」は二つの見方があって ステージの鑑賞(有料)と各町内踊りでの町流しがあります
町流しは11あるおわら保存会支部がそれぞれ一団となって 町の通りを唄いおどりながら流すという意味です
一か所に留まらず 効率よく鑑賞することが上手な楽しみ方らしいです
「おわら風の盆」の会場は坂が多く いい運動になりますよ
三味線や哀愁を帯びた胡弓の音色につられて 聞名寺まで来ました
このお寺は 「おわら風の盆」の発祥の地であり そのせいか年齢制限はなく踊れるそうです
他の踊り手は26才位までとか???
でも笠を被っているので 遠くからでは お顔が全く分かりませんけどね
講中に 踊りが披露されるようです
パラパラと小雨が降り 午後の7 時予定の各町の街流しが8時頃になり
哀愁を帯びた調べと 情感あふれる踊りが始まりました
鏡町支部の踊りです
かっては花街として賑わった街の支部で女踊りには芸奴踊りの名残りもあって艶と華やかさには定評があります
おたや階段に座って鑑賞するスタイルが有名だそうです
男性は黒の法被姿 女性はあでやかな浴衣姿 小さな子供達も参加していて とっても微笑ましい
他でやっている町流しに出会る事を祈り 三味線の聞こえる方向に・・・
時折 シャワーの様な雨が・・・
すると 踊り手達はいっせいに踊りを止め 室内で披露することがあります
風の盆は野外で行う行事ですが おわらに使用する衣裳や楽器はとても繊細な心遣いが必要なため
小雨でも中止せざるを得ない状況になる場合もあるそうです
室内で男性の力強い踊り(かかし踊り)と 女性の色気ある踊り(四季踊り)が見られます
後ろに見えるのが地方(じかた)と言われている人達です
おわらのおどり手 地方が自らおわらに陶酔した時が一番輝いて見える時だそうです
そして 情緒ある雰囲気が楽しめるそうです
一階で休憩が入ると 二階で他の演舞が始まっています
雪洞の明かりに浮かぶ 指先まで神経が行き届いた所作に見入る観光客
輪の中に入って踊る人もいました
ここは八尾の~~~ 風の盆~~~~~ ここ は八尾の八尾の 風の盆~風の盆~
こ~こは八尾の八尾の 風の盆~風の盆~ 八尾の風の盆~~~
女子の踊り子さんは黒の帯をしています
衣裳を揃える際 高価な帯は大変だから どこの家庭にもあった黒帯を用いて踊った名残りと言われています
「おわら風の盆」由来 おわら風の盆行事運営委員会パンフレット記事より
八尾町が全国に誇る民謡「おわら風の盆」は3百年の歴史を持ち情緒豊かで気品高く
綿々としてつきぬ哀調の中に優雅さを失わぬ詩的な歌と踊りです。
起源については古文献をひもといてもはっきりしませんが、口伝には小兵衛の子孫が保
管していた町建に関する重要秘文書の返済を得た喜びの祝いとして、三日間、歌・舞・音曲は言うに及ばす
、その他いかなる賑い事でもとがめないから面白く町内を練り廻れというおふれを町役所よりだし、俗謡、浄瑠璃
その他思い思いの催しをなし、三味線、胡弓、太鼓、尺八などの鳴り物に和して昼夜の別なく町内を練り廻ったのに始まり
この祭日三日が盂蘭盆三日に変わりやがて二百十日厄日に豊穣を祈る風の盆に変わったと言われています
男踊りは勇壮 !女踊りは上品でお色気もあり
感動しました。三味線・胡弓・生歌を先頭に、
菅笠で、お顔を隠して踊られる姿は、日本の
何時までも残してほしい風物詩ですね!
私も昨年バスツアーで何回も行きたいな― なんて思っていたのですが 結局行けませんでした―
今回やっと 主人と車で行くことができ念願が叶いました。
八尾町がぼんぼりの灯りに浮かび 叙情豊かな踊りを見る事ができて最高な一夜でした
また 訪れて 見られなかった町の踊りを追っかけしたいなあ―と思っています。