おめあてのラドン温泉がある安芸高田市まで車を走らせ約2時間。
同乗者が注文したのは、湯の森御膳。
『たかみや湯の森』に到着。
とその前に、今晩の宿(車中泊する道の駅)もチェックしておいた。
『北の関宿』
24時間営業のコンビニも併設されていて夜中でも程よく明るいし、駐車場も広くて便利!
いいとこ、みつけたぞ〜
ここでの車中泊はホントオススメする!
さて、以前より『ラドン温泉』がなぜか気にかかっていたが、
まさか今回の旅で入浴できるとは思いもしなかった。
道すがらJAのガソリン店のおじさんに、
『多摩ナンバーじゃないですか!?』
と驚かれた。
そりゃそうだろう。
なかなかの田舎道(失礼)に、東京から車で来た、
だなんていったい何しに来たんだ?という感じだろう。
『たかみや湯の森ってどう行ったら近いですか?』
と尋ねてみた。
すると親切に応えてくれた。
驚いたままの声色で。
案内通り、10分もかからず到着。
広い駐車スペースには、広島ナンバーがパラパラとしかいない。
平日だからだろうか?もう少ししたら町の人がやってくるのかな?そうであってほしい。
エントランスは意外と広く、土産物がたくさん並んでいた。
あれ?ひょっとしてヨソモノ向け?と思わせるちょっとした旅館風なレイアウトだ。
これはなかなかいいじゃないか。
スーパー銭湯と、昔の旅館風施設を足したような感じだ。(割らない)
物欲はない方だが、ここはエコツーリズムの精神で何か買って帰ろうじゃないか。
(いりこが入った出汁醤油と瀬戸内レモンの煎餅を買った)
到着した時間は18時前だったので、まだ日が暮れてなかった。
体を洗い、まずは露天風呂からせめていった。
内風呂には五人くらいしかおらず、露天風呂は貸切状態だった。
石で作られたこじんまりとした酒風呂(と、あと一つあったが何か忘れた)が2つ。
ぬるめの温度だが、じわじわと汗が出てくる。
しばらくつかってあがると、体の内側から熱がこみあげてきて、しばらく汗が止まらなかった。
こりゃいいぞ!!!
内風呂の薬草風呂も一人しか入れないくらい狭いが、
自然ないい香りだった。
湯船の他には、照明を落としたリラクゼーションスペースなんかもあって、
裸のままで寝ながらリラックスできたりするみたいだ。
今回はまだ第一目的地へと向かっている最中のため、
どっぷりリラックスしようとは思えず、横目で通り過ぎた。
ラドン温泉のイメージは、もっと独特のにおいがするのかな、
と思っていたが、無臭無色に思えた。
見た目はほぼただのお湯、
入ると内側からポカポカ!!
なかなか気に入ってしまった!
ラドン温泉!
地味にすごい!
(石原さとみさんが主人公の名脚本家野木さんの校閲のドラマのタイトル回収)
この温泉の決め手は、21時まで営業していることと、中で食事ができることだった。
広島県内で他も検索したが、19時閉店だったり、食事はできなかったりした。
美味しい食事ができて、そのあと道の駅までの移動時間が短く、車内で早くビールが飲めるところがいい!
という飲兵衛のわがままにもピッタリはまった。
湯上がりのあと、中にあるお食事処『谷屋』で待ち合わせをして晩御飯をいただくことにした。
私が食べたのは天麩羅定食。
こういった施設の食事は、期待度低だっただけに、天ぷらの旨さにビックリ!
薄衣でサクッと揚げたて!!
しかも、何気ない小鉢のキンピラも旨し!
これが広島の味なのかな。
基本的には甘く柔らかい味。
塩っぱくなくて濃くなくて、ご飯にも合う優しい味。
濃い〜味付けに慣れている方には、味気ないと感じるかもしれないけど、
個人的には、しっかりとした味付け、という印象。
同乗者が注文したのは、湯の森御膳。
このざる豆腐がめちゃウマだった。
あなどるなかれ、温泉施設の食堂の味!
同乗者は、生ビールをグビグビ飲んで楽しんでいたが、
私は道の駅までの運転があるので、ここは我慢!!
クーゥッ!!はよ飲みたーい!!!
宿(道の駅)が近くにある日帰り天然ラドン温泉で整ってから、ビールで一献。
そして車中泊。
これいつかしたいなぁと夢見てたのが、今回叶った。
発泡スチロール製の小さい簡易クーラーボックスが家にあったので、
中にダイソーで買った200円の保冷剤を入れて、
ビールを冷やしておいたが、これまたびっくり!
冷たいままだった。
入れてから約16時間は経っているが、保冷力にあっぱれ!
北の関宿にあっぱれ!
ヱビスビールに乾杯!!
うまーい!!(ただの飲兵衛)
車内は準備編の記事の通り、外も中も真っ暗仕様にしているので、
ランタンランプで車内を灯すと、まるでキャンプしている気分になれた。
仮にビールが冷えてなくても、そこはコンビニがある道の駅。
食後のアイスも買える。
なんて贅沢なんだろう。野生の感が薄れてしまいそうだ。
お隣の高齢夫婦も、ワンボックスで旅をしている様子で、
トランクには棚が作ってあって、こなれ感があった。
この時期、車内はまだ暑い。
小雨が降っていて外気は気持ちいいが、やはり開けっぱなしの怖さもある。
どんな輩が来るかわからないので、クーラーをしばらくつけておき、
眠たくなったらエンジンを止めて寝るが、やがて暑くて目が覚める。
とは言っても、マイカーでの憧れの
"初車中泊“をしている自分に嬉しくて、
気がたって寝付きが悪かったのだが…
0時に起きエンジンをかけクーラーをつけ、数分で止めて…
そしてまた2時に起きトイレへ…
という2時間スパンで起きた。
翌朝は4時出発予定にしたいので、2時間後に目が覚めたら、ちょうど4時。
お隣のワンボックスは既に出発していた。は、早いなぁ…
辺りはまだ暗く、相変わらず超小雨も降っていたが、
次なるサービスエリアで朝ごはんを食べるべく、出発することにした。