青空ーすべてはバランス

思い出ぽろぽろー夕暮れの不安

世の中が「個人情報保護」とか「コンプライアンス」とかにがんじがらめに締め付けられるようになった頃、私は夕ぐれ時が怖くなった。

昼間でもない夜の暗闇でもない。どちらでもない不安定な時間。夏は陽が沈むのが遅く、仕事帰りに駅が夕日に染まるときがあった。何か分からない不安に襲われる。
私の身の回りの歯車が狂い始めていた頃だった。定年退職までまだ数年ある。そんな頃。

車を運転していて道に迷ったことがある。いつも通っている道も分からなくなる時があった。「あれっ?」ぼーとしてたのだろうか?今写真を見ると美しい夕日に見えるけど、当時の私は、先の分からない無機質な世界に引きずり込まれると思ったのでしょうか。

何にも考えられない。ただ不安になるだけでした。そんな気持ちはますます強くなっていきました。

一つの職場を任され、大きな責任を負うようになる。街の中を通りたくなかったので、仕事帰りには海辺の道を選んだ。

この頃、よく空を見上げるようになりました。仕事は頑張ってきましたが、私もいつの間にか古い人間になっていたのでしょうか?
人生は山あり谷ありと言います。でも人生はそんなに単純なものではなく、人それぞれに特有の人生があり、喜びや苦しみがあると思う。一人ひとりの大切な人生を簡単には語れない。

あの頃は確かに弱い自分に立ち向かうことができなかった。向かう方向を見失わずにじっと耐えるだけでした。
人が弱っている時にただ頑張れ!と言っても無理なことを体験しました。
思い出ぽろぽろ!

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