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My News 22=富士山噴火の覚悟?part3地震と噴火の関係


この本の著者は、京都大学大学院 人間・環境学研究科教授。 鎌田 浩毅(ひろき)。
という方。火山や地震が専門です。

この方の考え方を見てみました。

まず、今年4月から7月にかけて震度4程度の地震が多発してましたよね。2020年6月25日4時47分頃には、千葉県東方沖でマグニチュード(M)6.1の地震が起きましたが、これは千葉県旭市で最大震度5弱を観測し、東北地方から伊豆諸島にかけて揺れを観測した地震でした。気象庁は2011年東北地方太平洋沖地震の余震であると考えられると発表しましたね!えっ?と思いました。まだ余震?7月9日には茨城県で震度4の地震も起きている。
 鎌田教授・・・「東日本大震災が不安定な地盤を造ったことで日本列島にストレスがかかり、30年くらいは地震が起きやすくなっています。浅間山が噴火しそうだというのも同じ理由です。111個ある日本の活火山のうち、20個が不安定になっていて、いつ噴火してもおかしくありません。富士山もそのひとつです。」  

今、心配されているのは南海トラフ巨大地震ですよね。

政府地震調査研究推進本部では、南海トラフ地震について

「南海トラフは、日本列島が位置する大陸のプレートの下に、海洋プレートのフィリピン海プレートが南側から年間数cm割合で沈み込んでいる場所です。この沈み込みに伴い、2つのプレートの境界にはひずみが蓄積されています。過去1400年間を見ると、南海トラフでは約100~200年の間隔で蓄積されたひずみを解放する大地震が発生しており、近年では、昭和東南海地震(1944年)、昭和南海地震(1946年)がこれに当たります。昭和東南海地震及び昭和南海地震が起きてから70年近くが経過しており、南海トラフにおける次の大地震発生の可能性が高まってきています。」
こう説明しています。

教授は「太平洋プレートの沈み込みがもたらす東日本大震災と同様の地震は1000年に1回の周期で起きています。一方、フィリピン海プレートの沈み込みがもたらす南海トラフ巨大地震は100年に1回の周期次は2035年の前後5年以内に起こると予測されます。」と言う。
さらに過去の地震を挙げて・・・「西暦869年に貞観(じょうがん)地震という東日本大震災とよく似た地震があり、9年後には関東南部直下型地震が発生。さらに9年後には仁和地震と呼ばれる南海トラフ巨大地震が起きています。」
全くただ単純に現在に当てはめて、869年の地震が2011年の東日本大震災だとすると、9年後の今年2020年に関東南部首都直下型地震が起きて、さらに9年後の2029年に南海トラフ巨大地震が起きることになる。
要は、1000年に1回起きる太平洋プレートの沈み込みがもたらす東日本大震災と同様の地震が2011年にあったから、関東南部首都直下型地震が起きて、さらに100年に1回の南海トラフ巨大地震が追い打ちをかければ、火山列島の地下は計り知れないストレスをため込み噴火の可能性が高まるということか?いつのタイミングで噴火するのか?
887年に仁和地震と呼ばれる南海トラフ巨大地震が起きているということですが、part2で見てみた気象庁の記録では937(承平7)年に噴火して溶岩流があったんですよね。その前の噴火は864~66(貞観6~7)年でした。地震の20年前と50年後に噴火している。地震発生時期と近いことは確かなようです。

1707年12月の宝永噴火が発生した時期はどうだったのでしょうか?
「宝永噴火では、その49日前に宝永地震というマグニチュード8.6の巨大地震が発生した。地震被害の復旧で忙殺されている最中に、富士山の噴火が追い打ちをかけたのだ。」

もう1点、心配されていることがある。
「2900年ほど前、富士山の南西方にある富士川河口の付近で、直下型地震が発生した。この大揺れが引き金となって、何と富士山の東斜面が大崩壊してしまったらしい。
富士山のような成層火山は、マグマの活動と関係ない巨大地震によっても岩なだれが発生する。というのが厄介な点なのだ。地震と火山噴火の複合災害といってもよい。」

これは研究が進んだ「山体崩壊」という破局的な現象で、山が変形するほど崩壊し、膨大な岩石や土砂が高速で流れ下る。もしもいま富士山で山体崩壊が起きたら、40万人が被災する可能性がある。 

富士山の裾野付近にも多くの住民が暮らしておられます。
東京近郊から東京都内までの火山灰被害も現実となる日がやってくるとすれば・・・。
対策と言っても、何をどうすればいいのだろう?



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