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青空ーすべてはバランス

My News 25=新型コロナウイルスの起源を探れ!

2021年1月14日、ニュースが入った。
WHO調査団が中国に入国した。新型コロナウイルスの感染源を探るためだ。

この世界中を揺るがしたウイルスの感染源はどこで、ウイルスがどういう経路をたどり、どういう感染経過をたどり、世界中に蔓延したかを明らかにすることは極めて重要なことですが、中国は調査団入りを拒んでいた。
実は昨年12月27日に放映された「NHKスペシャル」では、NHKを中心とした調査プロジェクトを組織して、ウイルスの感染源を探る調査をした内容を公表している。正直驚いていますが、突如としてあっという間に世界中に蔓延した時の違和感がこの番組で解消された思いがしています。
この番組の内容をまとめてみました。

〇当時公表された出来事
2019年12月31日 武漢市が27例の肺炎を公表
2020年 1月 3日 中国がWHOに「原因不明の肺炎」を報告
2020年 1月12日 中国が人から人への感染等の情報をWHOに報告
2020年 1月14日 WHOが「新型コロナウイルス」を確認
2020年 1月15日 日本で初の確認
2020年 1月21日 アメリカで初の確認
その他の国での初の確認は
1月22日シンガポール、1月24日フランス、1月25日オーストラリア
1月27日ドイツ、1月30日イタリア
2020年 1月23日 武漢封鎖
2020年 1月30日 WHO「緊急事態」を宣言
2020年 2月 3日 クルーズ船横浜港に入港
こういう流れでした。最初に公表された場所が武漢だったことと、ウイルスの研究所がある場所であるから、武漢からウイルスが広まったとの憶測が世界中に広まった。

公表された頃以前にも驚くべき事実が
2019年10月初旬にはすでにウイルスの感染が広まりつつあった!
・イタリア国立衛生研究所での新事実
この研究所ではポリオなどの感染症の広がりを調べるために常時10か月分の下水サンプルを保存しているそうだ。新型コロナウイルスが騒がれるようになりあらためてサンプルをPCR検査にかけた。人の便からもウイルスを見つけ出すことができるからだ。
すると、12月中旬頃にかなりの量の新型コロナウイルスが存在していたからびっくりだ。その量は2020年の2月から3月時点の量に匹敵するほどだったようです。それほどの量が存在するとなれば、少なくとも2019年12月中旬の数週間前には感染が拡大していたことになる。

・フランスの病院
2019年12月15日頃、フランスのある病院に原因不明の肺炎患者が運び込まれている。その時の患者から採取していたサンプルをPCR検査すると陽性だったそうだ。患者は高熱と呼吸困難、吐血の症状があったようだ。

・中国でのSNSの情報
調査プロジェクトは、中国版ツイッターであるウェイボーを調査している。
それによると、2019年11月初旬からインフルエンザの症状を訴える人が増加して、病院から患者があふれ出るほどになっている様子がわかった。
武漢の2つの病院では11月18日から24日の間に患者が増加し始め、次の週には急増している。
武漢大学の教授や武漢CDCC疾病予防センターの論文を調査すると11月中旬には新型コロナウイルスの患者がいたことが明らかになっている。
しかし、公式には2019年12月8日に感染者が最初に確認されたとしているが、インフルエンザの症状を訴える患者は2018年同時期に比べて9倍になっていた。

・遺伝解析から導き出す多くの論文を調査

これによると10月の初旬には新型コロナウイルスが人に感染し始めたとしている。

これらの調査結果を見ていくと、2019年10月には徐々に感染が拡大していく様子が見え、次第に急増する状況が腑に落ちる。

〇感染源を明らかに!
今回のWHOの調査で感染源と都市部への感染経路が明らかになることを期待しています。
当初武漢の研究所が疑われていたのは、2013年に雲南省で発見されたキクガシラコウモリから検出された「RaTG13と言われるコロナウイルス」の研究を行っていた場所だからです。しかも新型コロナウイルスの遺伝情報と96.2%一致している。
コロナウイルスの世界的な権威であるピーター・ダシャック博士は中国南部の広東省から雲南省にかけての山岳地帯こそが人に感染するウイルスが多く発見されてきた地域(ホットスポット)としている。

2020年7月9日付けNatureに次のような記事がある。
「広西税関での密輸取り締まり中に押収された数匹のマレーセンザンコウにおいて、SARS-CoV-2に近縁な複数のコロナウイルスを検出した・・・。18匹のセンザンコウのうち5匹でコロナウイルスが検出され、そこから完全あるいはほぼ完全な6例のゲノム塩基配列が得られ、それらがSARS-CoV-2と約85.5~92.4%の塩基配列類似性を持つことが分かった。」

2020年3月のNatureの記事では、マレーセンザンコウから見つかったコロナウイルスと、新型コロナウイルスは、遺伝子の配列が85%から92%の割合で一致していたという。

これらの記事を読むと、コウモリを含め自然界の生物にコロナウイルスが広がる原因としてセンザンコウが重要なカギを握る可能性が考えられてくる。

武漢研究所やこの地域の調査が十分に行われることを期待しますが、どうなるでしょうか。

イラストは
dekoponさんによるイラストACからのイラストです


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