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青空ーすべてはバランス

精米をした白米と体(からだ)ーお米を考える

玄米はどんなものだった?
稲刈りして、稲穂を刈り取り、脱穀する。つまり、実をつけている籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除いた状態が玄米ですね。

玄米から白米へ
あのおいしいおいしい白いお米を食べるには、玄米の表面にある薄皮=糠(ぬか)を取り除きます。
この時、取り除く割合で一分搗き(いちぶづき)から七分搗き(しちぶづき)まであり、七分搗き(しちぶづき)では、かろうじて胚芽が残っていますが、これより上の割合になると白米です。
よりおいしく、食べやすくするために表面の栄養分を削り取ること精米というわけですね。

玄米のすぐれた栄養素
玄米の胚芽や糠(ぬか)に含まれる栄養素はどうなってるの?

ビタミンB群(B1、B2,B6,ニコチン酸、パテントン酸、イノシトール、コリン、葉酸等)が多く含まれるのが特徴的です。
ビタミンB群と言えば、エネルギーをつくり出す代謝を助ける働きがあるため、必要不可欠な栄養素ですね。
炭水化物がエネルギーを出すけど、このビタミン類が不足するとエネルギー化が促進しませんし、栄養にもなりません。
食物繊維が豊富
糠の部分には食物繊維が豊富に含まれています。 
腸内環境を改善し、腸からの脂肪の吸収を抑制します。

ビタミンB群と食物繊維の他、タンパク質、脂質、ビタミンE、無機質などの多くは、糠(ぬか)層と胚芽部にあります。

お腹が減った状態で白米を早食いするとどうなるか?
体はお腹がすいていると、待ってましたとばかり、入ってくる栄養素をどん欲に吸収しようとする。そこに、炭水化物以外の栄養素が少ない白米が入ってくると、集中的に炭水化物を吸収しようとする。ブドウ糖を集中的に吸収し血糖値が急激に上がる。血糖値スパイクが起きる。
そして・・・
ブクブクお腹が出てくる。メタボ・・・そして成人病・・・

玄米は高い?
スーパーなどでは、確かに高い。買う人が少ないからです。需要がないのに品ぞろえするのにはコストがかかる。でも少しは置いている。健康志向で多少買う人はいる。「発芽玄米」などです。
でも、お米屋さんでは白米と同じ価格で買えます。自分で好きな割合の精米をすればいい。
自分で考えて自分で好みの精米をすればいい。一分搗き(いちぶづき)?三分搗き(さんぶづき)?面倒だと言ってスーパーに行き玄米を買うとなると高いからあきらめることになる。

別の問題もある。
無農薬で稲作をするの大変な労力を必要とする。高齢化の農家では無理です。玄米は精米しないから、糠(ぬか)の部分に農薬が残留していると思われる。残念ですが・・・。しかし、精米の度合いを高めれば、農薬はある程度取り去ることができるし、その後の洗い方を工夫すれば大丈夫。

玄米を食べて便秘や下痢になる可能性がある。玄米の洗い方や水加減・炊き方は白米と違い、しっかりと行うことが必要だし、しっかりと噛むことが必要。

こう考えてくると、今の社会の構造が見えてきそうで疲れてくるけど・・・、五分搗き(ごぶづき)にするとか考えてみてもいい。玄米でもおいしい炊き方があるみたいだから、試してみたい。それと、なんでもかんでもスーパーに頼ることもないと思う。

玄米はおいしくないかもしれないけど、工夫して慣れてくると止められないかもしれない。
「いただきます!」と、よく噛んで味わうことは玄米も白米も変わりない。体にとってもそういう食べ方が必要で、食べすぎを防げます。
噛む回数が少ないのは、人間の歴史の中でも現代特有のものです。

近道をしたり、急いだりしなくても、ゆっくり生きたいものだ。必要のないものだと思うものも天秤の片方に乗る価値があることを認める心がほしい。欲望のためにそり落とした不要なものを同じ天秤にかけた時、バランスが保たれることを体は知っている!
 イラスト:acworksさん                          

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