京都市東山区 「東福寺」 (古都探訪 69)
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東福寺はときの摂政関白藤原家が、1236年より19年の歳月をかけ、九條家の菩提寺として建立した、今なお25か寺の塔頭を有する京都最大の大伽藍(写真は1934年再建の本堂)
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本堂天井の堂本印象作の龍図。 体長54㍍、胴回り6.2㍍に及ぶ迫力ある龍は、わずか17日で完成させたという。
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三門(国宝)
1425年に足利義持が再建し、現存する禅寺の三門としては日本最古のもの。
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禅堂(重文)
1347年に再建された、豪壮な姿に往時の隆盛がしのばれる単層・裳階(もこし)付切妻造の建物で、中世期より現存する最大最古の禅堂。
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紅葉の名所としてつとに知られるが、近年の大幅な観光客増により、ついには昨年の11月12日から30日まで、橋上での撮影が禁止*となった。
*通天橋と臥雲橋の2カ所が対象。
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しかしその紅葉に勝るとも劣らない新緑シーズンは、逆に観光客がまばらで狙い目。
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「東福寺三名橋」と呼ばれる、渓谷に架かる三つの歩廊橋からの眺めがその絶景ポイント。
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先ずは中流の「通天橋(写真上も含む)」
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上流、下流方向とも、見渡す限りの眩い新緑に囲まれ実に爽快(遠くに見えるのは偃月橋)
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方丈側。 方丈は1890年の再建で、その庭園は近代の造園家、重森三玲によって1938年に作庭され、八相の庭と称する。
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通天橋の先にある開山堂(常楽庵・重文)
上層は「伝衣閣(でんねかく)」と呼ばれ、金閣、銀閣、飛雲閣(西本願寺)、呑湖閣(大徳寺塔頭芳春院)と並ぶ「京の五閣」の一つで、中央に阿弥陀、右に薬師、左に布袋像を祀っている。
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1819年に焼失した後、1823年に一条忠良によって再建され、開山円爾像を安置する。
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上流の「偃月橋(えんげつきょう)」
本坊より塔頭の龍吟庵・即宗院に至る木造橋廊で、他の二橋よりひときわ静寂が伴う。
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偃月橋を渡った正面の龍吟庵。 南禅寺の開祖でもある東福寺第3世 無関普門(大明国師)の住房跡。
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下流に架かる「臥雲橋(がうんきょう)」
境内にありながら公道のように自由往来が認められているユニークな橋廊。
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遠くに「通天橋」を望むこのポイントが、クライマックスといえる。
photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ