12歳から25歳まで、大阪の、小さなコリアンタウンの側で育った私です。
ブームになるず~~っと前から、韓国料理を食べ、韓国の音楽も聴いて来ました。友達のオモニ(オンマ)、アボジ、ハルモニ、み~んなで楽しく仲良く暮らしてました。
本名の最初の文字が「安」なので、私も韓国人と思われたし、釜山に住むペンパルに「安真実」(アン・ジンシル)という韓国名も、つけてもらいました。ほんとは安則眞実(アンチョックジンシルです)まだ使ったことないけど、いちお、あります。今でも西洋の国に行くと、8割ぐらいの確率で「Korean?」と言われます。
韓国人の生徒さんも過去少し教えさせてもらったことがあります。韓国の歌手はみな、ものすごい練習をします。上手いです!一般の人の文化度もめちゃ高いし。でも、不思議と、私の心に届いた韓国のシンガーはただ1人:キム・ボムスだけでした。
人気ドラマ「天国の階段」で知りましたが、ボムスの歌を聴いた時、双子の弟がこんなところに!と思うほど、わかる歌でした。音楽はわかる為のものではないですが、なんだか、わかる、のです。
「そうそう!わかる、わかる、そこで、そう、だ~よね!やっぱし、yeah」と思いながら、彼のフレージングや発声を聴いています。すごく不思議な懐かしさ。
今日は、コンサートに初めて行って来ました。初めてのボムスの生歌。
なんと17時から!
3ヶ月ほど前に、インターネットで予約してチケット購入。
席は前から7列目の、下手寄り。よく見えました。
お客さんは98%が女性って感じ。
みなサイリウムを手に、テンポに合わせて動かしながら聴くって感じのコンサート。バラードが結構「売り」なので、誰も立ちません。それは私にはとても嬉しいことです。私はただひたすらじっくり聴きたいだけ、なので。
ボムスは、韓国の人気ドラマの主題歌を多く歌っていて、その全てが大ヒット。舞台後ろのスクリーンには、そのドラマのシーンなどが映されて、その度に韓流ファンの女性は「きゃ~」って感じ。いわゆる韓流ドラマファンの、30代位の女性が多く、上は60代ぐらいの女性も結構いらっしゃいました。
会場の新宿文化センターは、ものすごく知名度が高いわけじゃないんだけど、実は、結構歌いやすい広さと響きで、私は好きです。初めてお客さんで行きましたが、中々快適。いいホールだと実感。
歌は、まるで自分の歌を聞いているようでした。
彼の解釈が手に取るように感じました。
やっぱり、弟だった。
最初の一音から最後まで、一音たりともあきらめない、一瞬たりとも逃さない、歌を離さない。一瞬の油断で命取りになる格闘技をやっているような周到さ。流石、私の魂弟(おとうと)です
韓国の音楽・歌謡界の何となくの雰囲気やあり方が彼にも当然反映されているのでしょう。日本の昔の歌手のような、模範的なMCが続きます。通訳と司会進行をしていた男性は、ファンの間では知られている人の様でした。
それでも、ボムスが「ここぞ」とイメージして、決めたいフレーズや歌い方というのがあって(そこが、本当に打ち合わせしたかのように、わかる場所!私も、もしその曲を歌うなら、そう歌うよ、と思う場所)、そこを歌っている時には、多分彼は、自分がイメージした通りに歌い抜くことしか考えていないはず。その瞬間には「売れる為に」「お客様に満足していただくために」などの、ビジネスマンとしての想いはないと感じました。もちろん、お客様に喜んで頂くということはもの凄く大切なことだから、常に我々はそこを考えて活動をしていかなくては行けないことだけど、肝心の歌がよれってしまうことは、許せない!!という一念が強い同業者のことは、すぐにわかります。まずは、誰が聴いていようと/ いまいと関係なく、こう歌えばきっと受けるだろうなどの計算もなく、自分が納得のいく歌が歌えて初めて、お客様にお聴かせ出来る歌なんですよね。
そう、ボムスくん、そうなのよ!
歌の内容は、やっぱり、まるで自分の歌を聞いているかのような懐かしさ。音楽は、わかる為のものではないですが、そこはシンガー同士の何て言うか、同じ道を歩んでいる者同士の、ん~~、見えない道ですかね?
「わかるわかる、そうそう」と、言いたくなるぐらい、お互いツボが同じなのでしょう。多分、これまでに好きで聴いて来た音楽が似ているんだろうね。Brian McKnight* が好きらしいけど、なるほど。
(* しかし、やつは歌える男だぜ!ボムス!頑張れよ!共演したビデオ見たけど、もっとガンガン行っていいよ。Brianがハングルで歌ったら、ボムスの英語ほどは説得力ないはずだしね)
バンドは、残念ながら、ドラムと女性キーボーディスト以外は、技術も見せ方も舞台上でのたたずまいも、まるで上手いアマチュアの人達みたいな感じで、音楽的な要素を求めて観に行った私としてはちょっと、そこは不満でした。いくら、お客さんのほとんどはボムスしか見ていないとはいえ、もうちょっと意識を高く持ってもらいたいなぁ、と思いました。
韓国人で初めてアメリカのビルボードチャート100位に入ったという彼ですから、もっと、いいバンドで歌わせてあげたら、もっともっと素晴らしくなるのになぁ。
今回はデビュー十周年コンサートということで、40分ほど歌ったら、サプライズでお祝いの趣向がありました。大きなケーキが登場して、みんなで韓国語でハッピーバースデイを歌う。それはコンサート直前にオーディエンスみんなで練習したやつ。
色んな国のハッピーバースデイがあるけど、もしかしたら、母国語で歌わないのって日本だけじゃない?なんか残念。
美味しいらしい苺のケーキ、食べたかった。
10分のトイレ休憩の後、またコンサート開始。
一曲だけ、日本語で、日本の人気ドラマの曲を歌ってくれました。私は、この曲のオリジナルを歌っているシンガーとは何度も仕事をしました。その人は日本では、大物ですが、私の好みで言うと、ボムスの方がずっとずっと、発声も技術も魂も、素晴らしいと思いました。
ドラマの主題曲で人気があるから、というのは素晴らしいことではありますが、私は、そういうタイアップ的なことが無くても、彼の歌だけで充分。実際、スクリーンに流れていたドラマを私は1つも知りませんでしたし、韓流という冠では彼のことをくくっていません。
韓流ファンのみなさんは、どうか、この素晴らしい才能を世界に送り出してあげて欲しいと思います。「遠くに行ってしまわないで~」じゃなくてね。
決して、韓流ファンが悪いと言っているのではなく、彼の歌は、ドラマのタイアップや韓流ブームがなくとも、世界に通用する歌です。もっともっと彼が充実した音楽活動をする為に、日本の本格的なブラックミュージックファンなどにもバンバン聴いてもらいたいと私は強く願います。きっと、みなびっくりすると思う。
日本のR&B singerやsoul singerと称している多くのシンガーには、追いつけないほどの魂(soul)と歌唱力を持っています。
個人的な想いとしては、彼がジャズなどのライブハウスで歌うところを聴いてみたいです。きっと、まだまだ、出していない歌があるはずだぜ
あ~、久々に、歌を聴いた、って感じ。
こう書くと、まるで自分のことを誉めているようですが。彼の魂、歌に対する想いに対して、響きまくるものが自分の中にもある、という意味合いで、書きました。
う~~、まじで、duet希望します。
ボムス、ありがとう。
ブームになるず~~っと前から、韓国料理を食べ、韓国の音楽も聴いて来ました。友達のオモニ(オンマ)、アボジ、ハルモニ、み~んなで楽しく仲良く暮らしてました。
本名の最初の文字が「安」なので、私も韓国人と思われたし、釜山に住むペンパルに「安真実」(アン・ジンシル)という韓国名も、つけてもらいました。ほんとは安則眞実(アンチョックジンシルです)まだ使ったことないけど、いちお、あります。今でも西洋の国に行くと、8割ぐらいの確率で「Korean?」と言われます。
韓国人の生徒さんも過去少し教えさせてもらったことがあります。韓国の歌手はみな、ものすごい練習をします。上手いです!一般の人の文化度もめちゃ高いし。でも、不思議と、私の心に届いた韓国のシンガーはただ1人:キム・ボムスだけでした。
人気ドラマ「天国の階段」で知りましたが、ボムスの歌を聴いた時、双子の弟がこんなところに!と思うほど、わかる歌でした。音楽はわかる為のものではないですが、なんだか、わかる、のです。
「そうそう!わかる、わかる、そこで、そう、だ~よね!やっぱし、yeah」と思いながら、彼のフレージングや発声を聴いています。すごく不思議な懐かしさ。
今日は、コンサートに初めて行って来ました。初めてのボムスの生歌。
なんと17時から!
3ヶ月ほど前に、インターネットで予約してチケット購入。
席は前から7列目の、下手寄り。よく見えました。
お客さんは98%が女性って感じ。
みなサイリウムを手に、テンポに合わせて動かしながら聴くって感じのコンサート。バラードが結構「売り」なので、誰も立ちません。それは私にはとても嬉しいことです。私はただひたすらじっくり聴きたいだけ、なので。
ボムスは、韓国の人気ドラマの主題歌を多く歌っていて、その全てが大ヒット。舞台後ろのスクリーンには、そのドラマのシーンなどが映されて、その度に韓流ファンの女性は「きゃ~」って感じ。いわゆる韓流ドラマファンの、30代位の女性が多く、上は60代ぐらいの女性も結構いらっしゃいました。
会場の新宿文化センターは、ものすごく知名度が高いわけじゃないんだけど、実は、結構歌いやすい広さと響きで、私は好きです。初めてお客さんで行きましたが、中々快適。いいホールだと実感。
歌は、まるで自分の歌を聞いているようでした。
彼の解釈が手に取るように感じました。
やっぱり、弟だった。
最初の一音から最後まで、一音たりともあきらめない、一瞬たりとも逃さない、歌を離さない。一瞬の油断で命取りになる格闘技をやっているような周到さ。流石、私の魂弟(おとうと)です
韓国の音楽・歌謡界の何となくの雰囲気やあり方が彼にも当然反映されているのでしょう。日本の昔の歌手のような、模範的なMCが続きます。通訳と司会進行をしていた男性は、ファンの間では知られている人の様でした。
それでも、ボムスが「ここぞ」とイメージして、決めたいフレーズや歌い方というのがあって(そこが、本当に打ち合わせしたかのように、わかる場所!私も、もしその曲を歌うなら、そう歌うよ、と思う場所)、そこを歌っている時には、多分彼は、自分がイメージした通りに歌い抜くことしか考えていないはず。その瞬間には「売れる為に」「お客様に満足していただくために」などの、ビジネスマンとしての想いはないと感じました。もちろん、お客様に喜んで頂くということはもの凄く大切なことだから、常に我々はそこを考えて活動をしていかなくては行けないことだけど、肝心の歌がよれってしまうことは、許せない!!という一念が強い同業者のことは、すぐにわかります。まずは、誰が聴いていようと/ いまいと関係なく、こう歌えばきっと受けるだろうなどの計算もなく、自分が納得のいく歌が歌えて初めて、お客様にお聴かせ出来る歌なんですよね。
そう、ボムスくん、そうなのよ!
歌の内容は、やっぱり、まるで自分の歌を聞いているかのような懐かしさ。音楽は、わかる為のものではないですが、そこはシンガー同士の何て言うか、同じ道を歩んでいる者同士の、ん~~、見えない道ですかね?
「わかるわかる、そうそう」と、言いたくなるぐらい、お互いツボが同じなのでしょう。多分、これまでに好きで聴いて来た音楽が似ているんだろうね。Brian McKnight* が好きらしいけど、なるほど。
(* しかし、やつは歌える男だぜ!ボムス!頑張れよ!共演したビデオ見たけど、もっとガンガン行っていいよ。Brianがハングルで歌ったら、ボムスの英語ほどは説得力ないはずだしね)
バンドは、残念ながら、ドラムと女性キーボーディスト以外は、技術も見せ方も舞台上でのたたずまいも、まるで上手いアマチュアの人達みたいな感じで、音楽的な要素を求めて観に行った私としてはちょっと、そこは不満でした。いくら、お客さんのほとんどはボムスしか見ていないとはいえ、もうちょっと意識を高く持ってもらいたいなぁ、と思いました。
韓国人で初めてアメリカのビルボードチャート100位に入ったという彼ですから、もっと、いいバンドで歌わせてあげたら、もっともっと素晴らしくなるのになぁ。
今回はデビュー十周年コンサートということで、40分ほど歌ったら、サプライズでお祝いの趣向がありました。大きなケーキが登場して、みんなで韓国語でハッピーバースデイを歌う。それはコンサート直前にオーディエンスみんなで練習したやつ。
色んな国のハッピーバースデイがあるけど、もしかしたら、母国語で歌わないのって日本だけじゃない?なんか残念。
美味しいらしい苺のケーキ、食べたかった。
10分のトイレ休憩の後、またコンサート開始。
一曲だけ、日本語で、日本の人気ドラマの曲を歌ってくれました。私は、この曲のオリジナルを歌っているシンガーとは何度も仕事をしました。その人は日本では、大物ですが、私の好みで言うと、ボムスの方がずっとずっと、発声も技術も魂も、素晴らしいと思いました。
ドラマの主題曲で人気があるから、というのは素晴らしいことではありますが、私は、そういうタイアップ的なことが無くても、彼の歌だけで充分。実際、スクリーンに流れていたドラマを私は1つも知りませんでしたし、韓流という冠では彼のことをくくっていません。
韓流ファンのみなさんは、どうか、この素晴らしい才能を世界に送り出してあげて欲しいと思います。「遠くに行ってしまわないで~」じゃなくてね。
決して、韓流ファンが悪いと言っているのではなく、彼の歌は、ドラマのタイアップや韓流ブームがなくとも、世界に通用する歌です。もっともっと彼が充実した音楽活動をする為に、日本の本格的なブラックミュージックファンなどにもバンバン聴いてもらいたいと私は強く願います。きっと、みなびっくりすると思う。
日本のR&B singerやsoul singerと称している多くのシンガーには、追いつけないほどの魂(soul)と歌唱力を持っています。
個人的な想いとしては、彼がジャズなどのライブハウスで歌うところを聴いてみたいです。きっと、まだまだ、出していない歌があるはずだぜ
あ~、久々に、歌を聴いた、って感じ。
こう書くと、まるで自分のことを誉めているようですが。彼の魂、歌に対する想いに対して、響きまくるものが自分の中にもある、という意味合いで、書きました。
う~~、まじで、duet希望します。
ボムス、ありがとう。