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「モンサンミッシェル この小島の上に建っているのは修道院 。」
ここまで大聖堂やお城を見学して来て、その建築物やステンドグラスや調度品の豪華さに驚きが一杯でした。
「大聖堂やお城ってとっても豪華だったよねー」
いよいよ修道院入り口の要塞化が施された「哨兵の間」に到着です。
「巡礼者たちはここで武器を置いて修道院の中に入ったそうですよ 」
一番に哨兵の間に到着したのが私達のツアー。「添乗員さんがこだわっていた一番で良かったわあ」
でもまだオープンの時間ではないのでしばらくの間ここで待ちます。今来た方を眺めると多くの方が登って来るのがみえています。
「どんどん観光客が登って来るね 」
オープンの時間になると入口が開いて「哨兵の間」から見学順路に沿って登って行きます。
階段を少し登ると、空が開け、両側に建物が並んでいます。
「左側が修道僧の住居なんだあ。」
「途中可愛い蛇口に注目 」
この壁の内側には雨水を溜めるタンクになっているそうです。
この階段を上るとテラスに出て来ました。「海が広がっている」
目の前が開けて島を囲む海の景色が目に飛び込んで来ます。
「しかもいつの間にか青空になっている 」
朝出発の時には曇っていた空も、息を切らしながら登っている間に青空になっていました
そして振り返ると修道院付属の教会が高くそびえています。
「わあ モンサンミッシェルの頂上に建つ教会だ」
このテラスから教会に入って、身廊を進み奥の内陣に進んでいくと天井がひときわ高い。
「英仏100年戦争に勝利した後に再建されたのね 。」以前17mだった天井は25mまで高くなったそうです。
戦後建築技術も進歩して、「もっと高く そしてもっと光を・・・」と、
ステンドグラスから柔らかい光が内陣に差し込んでくるようになった教会。
「祭壇に柔らかな光が射している 」
フランス革命で室内の高価なものは略奪されてしまっているので像などはとても少ないそうです。
「建物の見学が主体らしいけど、高い曲面天井も美しいなあ」
「次がここで注目の列柱廊ね。」「瞑想のための回廊。」
この長い回廊は教会、食堂、厨房、寝室、古文書保管室、さまざまな階段につながっているんですね。
別の棟に行くための分岐点の役割を果たしていたんだそうです。
「祝祭日にはここで礼拝の行進が行われたんだあ」
「2列に並べられた小さな柱がわずかにずれているのは何故 」常に変化する視覚効果を作りだすためだそうです。
「ここから眺められる教会もため息がでちゃう」
東隣の建物に移動すると修道士たちの食堂があります。食堂の両側にはステンドグラス。
「とってもシンプルな幾何学模様ねー 」
食事では沈黙のうちに摂らなければならなかったそうですよ。
「こんどは下の階に移動なんだって」
途中には最初に聖堂を建立した人物とサン・ミッシェルの伝説が大きなレリーフになってスポットライトを浴びているのが見られます。
「アヴランシュの町のオベールという司教に夢の中でお告げがあったの」
「最初は信じなかったからミカエルが3度目にオベールの頭に指を突っ込んだ」
「目覚めると本当に頭に穴が開いていたって笑えない 」
階段を下りて修道士たちの食堂の下の階に来ました。ここは王侯貴族達の食堂だそうです
「金持ち巡礼者もここでもてなされていたんだ 。」
迎賓の間には巨大な暖炉もありました。そしてもここにもステンドグラス。
「可愛い 」「ホタテ貝と壺の模様のステンドグラスだなんて」
「こんどの部屋って暗いよ 。」次の暗い部屋は礼拝堂。
太柱の礼拝堂で、大聖堂の内陣を支える土台として作られたそうです。
「礼拝堂として使われたことはないんだね。」
「この大きな車輪はなに 」
修道院が牢獄として使われていた1820年、囚人用の食料を上層に運搬するために設置されていたものなんだそうです。
「今はレプリカなんだ 」
車輪の中に囚人が二人入って外部に設置された急斜面のスロープに沿って荷物を上げていた
「それってかなりの重労働だ。」「下を覗くとすごい高さ 」
「修道僧の遊歩場」にやって来ました。ロマネスク修道院の中軸ともいえる場所だそうです。
「二つの身廊を持つ長い廊下なのね。」「ここの丸天井の交差リブに注目」
次に「騎士の間」があってやっと出口のお土産屋さんに続きます。
ここには台座の上で剣を振りかざした天使ミカエルの像を見ることが出来ます。
「なんと、 足元に悪魔ドラゴンが 」もちろんここで見られる像はレプリカです。
「この天使ミカエルのレプリカが修道院の見学の最後ね 」
教会には美しいステンドグラスがあったけれど、フランスとイギリスの戦争に巻き込まれた場所なので外壁の要塞も立派です。
「この修道院は当時のまま残されているのでエレベーターなどは全くないんだ」
モンサンミッシェルを見学するためには足腰がしっかりしているうちがお薦めですよ
「私も運動不足で辛かった 」
シャトルバスで渡っても、門をくぐりお土産屋さんの並ぶ石畳の坂を上がります。
大階段やゴーチェの階段を上ってテラスや修道院付属教会、そして修道院。
「とにかく歩きます 」「上ります」「長い階段が続きます 」
「あっ お土産探しに夢中になっちゃった 」
集合はシャトルバスで島を出た先のレストラン前になっています。
頭では集合時間から逆算して買い物をしていたつもりだったのに「急がないとヤバいかも」
シャトルバスの停留所に急ぐことにします。
「シャトルバスって時刻表がなかったんだ」「バスはタイミングよく来るかなあ・・・」
急いでいるとシャトルバスの停留所はバボル門からかなり歩くと感じます。
「実際かなりの距離がありますよ 」
小走りに停留所を目指しながら島を後にする寂しさで振り返ります。
「わあっ 真っ青な空にモンサンミッシェルの修道院」
何気なく振り返った時のモンサンミッシェルの美しさに驚いて慌ててシャッターを切る私
「遅れるぞー」
「待って 待って ちょっとだけ撮影させて 」
またバス停に向かって走り出したものの停留所の場所が分からない。「昨夜はツアーの方々と一緒だったから人任せだった 」
まだまだ走ります。
「どこだろう、 どこだろう 」
「あー この旅の出発の朝を思い出した」
「今回の旅はヘトヘトになりながら走ることだったかも 」
続く
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