2022/3月上旬の時点にてロシアによるウクライナ侵攻が継続している。SNS等を情報源としてウクライナの悲惨な状況が報じられ、世界各国や日本でウクライナへの同情が広がっている。特に日本での戦争被害国ウクライナへの同情はこれまでにないレベルである。別な見方をすれば、戦争による悲惨なできごとは最近でもアフリカやイラクで多数あったが今回のウクライナへの同情ほど大きなものではなかったように見える。
特にヨーロッパ諸国の今回のロシア侵攻への拒否反応は随分大きい。大きな帝国はロシアに限らず周りの諸国から嫌われているものではあるが、ロシアはその中でも突出して嫌われているようだ。
司馬良太郎の”坂の上の雲”にあるように日本もまた心底からロシアを恐れていて、それが今回のウクライナへの同情の大きさに表れているのだろう。
メキシコには”哀れなメキシコよ、あまりにも天国より遠くあまりにもアメリカに近い。”という有名な言葉があり、カルフォルニアやテキサスの領土を削られ圧迫を受けたことを嘆いているが、今回は”哀れなウクライナよ、あまりにも天国より遠くあまりにもロシアに近い。”ということだろう。
”哀れな日本よ、あまりにも天国より遠く、あまりにもXXに近い。”ということにならなければよいが。(XXは東アジアの某大国のことである。)