千三句集（４８１）

雷や解体される古き我
　富翁

母恋歌

(夏来たりなば)

父が死に 一人で生きた 母の晩年
父の酒 心配明け暮れ 母の晩年
空き瓶に 粘土こねつけ 人形作り
喜々として 教室通った 趣味見つけ
束の間の 趣味を潰した 父の入院
夏来たる 父の入院 思い出なり
安楽

千三句集（４８０）

水中眼鏡遠い昔の磯の音
　富翁

千三句集（４７９）

夕焼けの空はうす紅摩天楼
　富翁

千三句集（４７８）

海の日や我は海の子白波の
　富翁

料理するかな

母の味 一汁三菜 美味しそう
だいたい淡白 これでダイエットだ！
安楽

二日連続、都心にて

(現役の頃は月～金まで大手町でしたが)

バテバテっす やはり川崎 野川にて
ノンビリ静かに 暮らすが一番
安楽

神宮球場

神宮に試合開始のベルが鳴る
冬限定の神宮ベルだ

先輩

千三句集（４５７）

雷やこども喜ぶ程の良さ
　富翁

梅雨の日

外は雨一人碁を打つ部屋の中

先輩

千三句集（４５６）

古きジャズ延々と流る梅雨長し
　富翁

夏休みかな？

(だいたい20日でしたね)
とにかくに 寝坊ができる 嬉しさよ
外に出て 友達やんで 走り回る
雑草で チャンバラしては 日が終わる
安楽

電車に乗って

女高生席を譲ってくれたけど
嬉しさよりも気持ち複雑

先輩（年齢は隠せないのか？）

悔しさ

若き日の悔しき負けが蘇る

大声で叫ぶ祈りは届かない

先輩

千三句集（４５５）

ゼミナール老師の額玉の汗
　富翁