同じ物事でもその見方や捉え方は十人十色で
人それぞれ異なっています。
物事は一面的ではなく多面的に見なければ
その本質を見抜くことはできません。
ひとつの考えに固執しないで
広い視野で物事を考えることが大事だと思います。
「深い穴」と「高い穴」の話はよく知られています。
幼い2人の女の子、AちゃんとBちゃんが遊んでいて
Bちゃんが深い穴に落ちてしまいます。
Aちゃんは大人たちのところに行って
「Bちゃんが高い穴に落ちちゃった~助けて下さい」
と言って助けを求めます。
頭の固い大人は「高い穴」ではなくて「深い穴」だと
諭すかもしれませんが・・・
心優しいAちゃんは、Bちゃんの立場になって
Bちゃんの目線に立って「高い穴」と言ったわけです。
『長所と短所は表裏一体』といいますが
見方や捉え方を変えれば長所が短所になるし
短所が長所にもなりうるということです。
例えば「優柔不断である」という短所は見方を変えれば
「物事を慎重に考えることができる」という長所になります。
『優柔不断』という言葉を
「決断に迷う」と捉えれば短所ですが
「じっくり最善策を考える」とポジティブに捉えてみると
長所になります。
『ルビンの壺』と呼ばれるモノクロの絵は
心理学の本などに登場して、よく知られていますが
見方によって壺に見えたり、人が向かい合っているように見えます。
物事の一面だけを見て
「~はこういうものだ」と決めつけてしまいがちですが
その要因として考えられることは
答が決まっている(一つしかない)問題ばかりを
学校や塾で解き続けてきたことです。
物事にはいろいろな見方や捉え方があって
物事の正解は一つとは限りません。
『答が一つとは限らない』
ということを常に頭に入れて
物事を柔軟に考えることが大事だと思います。
猫を描きました