キャベツの値段は3倍超、ハクサイ2倍超 東京23区で野菜高騰加速_2025/01/31 10:37様記事抜粋<
キャベツは1年前の3倍超、ハクサイは2倍超の値段に――。身近な野菜の高騰が収まらない。総務省が31日に発表した1月の東京都区部(23区)の消費者物価指数(速報値)は、生鮮野菜が前年同月より36.6%上がった。8年2カ月ぶりの高い伸び率だ。昨年の猛暑など「異常気象」で育ちが悪く、品不足になったことが背景にある。
都区部の指数は、物価の傾向を示す指標として、全国分に先駆けて公表される。猛暑に加えて今冬の雨不足も響いたキャベツは、204.6%の値上がりを示した。代替品として需要が高まったハクサイも112.7%上昇。ブロッコリーは87.1%、レタスも72.5%上がった。
これらの野菜は前月も大きく値上がりしていた。生鮮野菜全体の伸び率は、昨年11月が15.7%、翌12月は27.5%で、今月まで3カ月連続で前月よりも拡大
生鮮野菜や果物、魚介といった生鮮食品は、天候に供給量が左右されやすく、値動きが大きくなりがちだ。ただ、生鮮食品をのぞいた総合指数(2020年=100)も今月は108.7で、前年同月より2.5%上がっており、伸び率が3カ月連続で拡大した。コメ類が70.7%上昇し、比較できる1971年以降で最大の伸びを4カ月続けて更新。チョコレートも30%超の値上がりとなった。身近な食べものの高騰が、物価全体を押し上げる状態が続いている。(内藤尚志)
■東京都区部で値上がりが続く主な野菜・果物(消費者物価指数の前年同月比、今年1月は速報値)
昨年12月/今年1月
キャベツ 106.2%↑/204.6%↑
ハクサイ 46.5%↑/112.7%↑
ブロッコリー 54.1%↑/87.1%↑
レタス 73.1%↑/72.5%↑
ナス 35.4%↑/40.5%↑
トマト 52.3%↑/42.8%↑
ダイコン 50.9%↑/66.0%↑
リンゴ 20.4%↑/25.2%↑
ミカン 25.8%↑/37.3%↑(内藤尚志)氏
生鮮食品の上昇率「23・8%」は20年ぶり高水準…東京23区の1月の消費者物価
1月の消費者物価2.5%上昇 コメ類は70.7%上昇で過去最大の上昇幅に(TBS NEWS DIG) - goo ニュース
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