ジョークカフェ!開心笑話!

中国笑話の翻訳を中心に落語やなぞなぞ、時々日記を書いています。ジョークをネタに一休みできるサイトを目指します!

嫉妬

2013-11-09 | 丁聡の古代中国幽黙

 楊郎中(ようろうじゅう)という人の妻、趙氏(ちょうし)は、大変嫉妬深(しっとぶか)かった。

 ある日、楊郎中が『詩経』にある周南の数編を何度も繰り返して朗読していた。

 「皇后は、枝が曲がり垂れ下がった木のように、下の者に親切にし、決して嫉妬することはない」

 「嫉妬しなければ男女関係はさらによくなり、子孫は繁栄する」

 すると、これを聞いた彼の妻が尋ねた。

 「どういう本に書いてあるの?」

 「『詩経』という書物だよ、」

 「だれが書いたの?」

 「周公だ。」

 「なるほど周公が書いたのね。でも、周公の妻だったら、断じてそんなことは言わなかったでしょうね。」

《丁聡『古代中国笑話』33》



最新の画像もっと見る

コメントを投稿