紅葉と書いて「こうよう」と読む。でも「もみじ」とも読むから、読み方はなかなかむずかしい。こうようと書いたつもりでももみじと読まれたり、その逆もたくさんあることと思う。
そもそもこの紅葉は大昔は「もみち」と読んでいた。現在はもみじといえば紅葉をさすが、万葉時代は紅葉よりも黄葉が主流であった。だから「もみち」を題材にした万葉集のほとんどは黄葉をさしている。その数なんと137首のうち赤はわずか6首にすぎない。他はほとんどが黄葉の文字を使っている。
今日その紅葉を見に仲出かけてみた。
その場所が特別な地域などとは思わないが、そういう観点から見ると、紅より黄のほうがはるかに多かった。なんだか大昔の万葉時代にタイムスリップしたかのようなしばしのひと時をおくった気がする。
花言葉は、美しい変化。
「季節の花(53)紅葉の季節になって思うこと」