あべっちの思いをこめた雑記帳

立春と節分

 毎日寒い日が続いている。しかし暦のうえでは今日は立春。つまり春が始まる日である。

 季節を大事にしてきた日本人。その旧暦では一年の始まりは立春からと考えられてきており、その前日が節分の日という。どうりで季節の節という字に、分けると書くのもわかったような気がする。現代流に考えると、立春は節分の次の日になるということだろうか。

 ほとんどの年が2月4日になる立春。ということは、節分はその前日であるから2月3日ということになる。

 調べてみたら来年は立春が2月3日だから、その前日の2月2日が節分にあたるようだ。過去では昭和59年は2月4日が節分だった。

 毎年2月3日が節分だと思っている人がいるようだが、それは間違い。年によって立春が変わることもあるから、その前日の節分もおのずと変わってくることも年によってはある。
 国民の祝日には制定されていないので人々の暮らしにさほど影響ないとは思われるこの立春だが、こういう風習は残しておきたい。

 会社帰りのお父さんが待っている子どもたちの前にお面姿で豆を投げられるシーンを昔は見せられたし、どこの家でもその時間には「福は内~」が聞こえたものだった。
 今年は節分が土曜日だったから、その声も少しは聞こえてきたのかなとも思ってみた。

                     「つれづれ(136)立春と節分」

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