今年も、暑い熱い盛岡の「祭り」が今日で幕を閉じました。
盛岡さんさ踊り。
毎年8月1日~4日までの4日間、18:00からスタートし、盛岡で一番大きな「中央通り」をパレードしていく。その祭りが終わってからブログを更新するのもどうなのよ?!って感じですが、昨年の記事にアクセスいただいた方、期間中いえ期間前に更新出来ず、ごめんなさい。
当ブログの昨年の記事
「盛岡さんさ踊り-8月1日~4日までの熱い夜」(H25年8月2日掲載)
祭りの最中、中央通りに審査員席というものが設けられ、「最優秀賞」「優秀賞」「パフォーマンス賞」といった各賞が毎晩発表されます。
※「優秀花車賞」:4日間のうち参加団体として出演する1日のみ審査対象とし、最終日に発表されます。(盛岡さんさ踊り公式ブログ より)
そもそもお祭りなんだから、賞なんて競わなくてもいいんじゃない?っていう思いもありつつ、参加者のモチベーションを高める目的があったり、賞を狙いにいくことで、より一層素晴らしい舞を沿道のお客様にお見せし、祭りを盛り上げるという狙いもあるのでしょうから、これはこれでいいんだと思いますが、今回の「最優秀賞」について、考えさせられたことがひとつ。
大会期間中の3日目、8月3日(月)のこと。
この日の目玉となっていたのが、祭りの最後に岩手が誇る3大学が立て続けにパレードを行うというもの。
まず最初に、追っかけや人気度という点では随一の「盛岡大学」。
次に、出ればいつも「最優秀賞」に輝くことの多い「岩手大学」。
そして3大学の締めくくりに、平成10年の創立から15年の月日が流れた「岩手県立大学」。
(盛岡大学のみ、私立大学)
これはもう見逃す手はない!
ちょくちょく、さんさを見ている人ならば、県内3つの大学が同じ日にどこの企業や団体を挟まず、続いた順番でパレードを行うということは、おそらく過去にもそう例がないのではないかと思うくらい、目玉となる出来事でした。
そして…、
誰の目にも、耳にも、「最優秀賞」は盛大(もりだい。盛岡大学の略称)だね といった雰囲気が漂っていました。
何が違うのかって、その迫力!
太鼓隊のバチさばきや腰つきのキレの良さ、全体的なリズムのテンポ、声の大きさ、勢い それはもう、私の隣で見ていた知らないどこぞのおばさまが、おばあちゃまですかね、「盛大が良かったわぁ。全然違いますよね、」と私に同意を求めていたくらい。
素人の心を鷲掴みにする、それが、盛岡大学のさんさチームなのです。
そして、この日の「最優秀賞」は…、何と周囲の想像とは違い「岩手県立大学」でした。
3大学が同日同夜に繰り広げる演舞なだけに、より、注目が集まりました。
あくまで私の感想ですが、「岩手県立大学」のさんさ踊りは、一言で言うと、「正統派」「優等生」「清々しさ」といったイメージです。
盛大や岩手大学の後だと、正直「大人しく」さえ見えてしまう感はありましたが、何より「さんさ踊りとは、本来こうあるべき」といった思いのある人から見ると、一致団結してまとまりが良く、大学生らしい清々しさが感じられるというところもあったかと思います。
また、沿道遠くから見ていた人よりも、審査員席からの印象は違うものがあったのかも知れません。
3大学の演舞を載せた動画がありましたが、少々映像が乱れる感がありますので、今回は掲載しませんが、近くで見てみると確かに県立大学は、見事に揃ってます。掛け声も、「笑顔!」と言ったり若さをアピールしていて、気持ちのいいさんさ踊りでした。
沿道からは、勢いのある威勢のいい大学の後でしたから、「大人しく」感じたのですが、近くだとすごくまとまっています。
動画を見ると、「確かに、今回は県立大学かもな」と納得出来る部分はありました。
で、私が言いたいのは、
審査員やお偉いさんの中には、盛大の個性ともいえる「ホイッスル隊」がお気に召さない方もいらっしゃるのかも知れない。
確かに、正統派といった本来の道筋からは外れているのだろうとは思うけれど、「伝統さんさ」といって、各地域独自の踊り方も存在するのは確か。
今や、盛岡大学の「ホイッスル隊」の存在も、盛岡大学としての「伝統」を担う大事な柱ともいうべき、なくてはならない、他のチームにはない唯一無二の要であろうと思うのです。
色々な考え方もあるでしょうし、捉え方もあるでしょう。それでいいのです。みんなが楽しめればそれが一番なわけですから。
審査員の心は捉えなかったかも知れないけれど、私は、盛岡大学のさんさ踊り、素晴らしかったと思います。
どうか、今までのありのままの、盛大さんさを、これからも続けていってほしい。
ピッピッピピピ、ピッピッピピピ、ピッピッピッ!
このサンバのリズム、盛岡大学ならではのパフォーマンスです。
やめないでね。
盛岡大学贔屓じゃないけど、どちらかと言うと、逆だけど、彼らのさんさ踊りは素晴らしい。素直にそう感じます。アンチも唸らせる、それが盛岡大学のさんさ踊りじゃないのかな?
盛岡大学のみなさん、岩手大学のみなさん、岩手県立大学のみなさん、素敵な舞をありがとう!
「最優秀賞」岩手県立大学、「優秀賞」盛岡大学、岩手大学
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