旅行記の続き、イギリス滞在8日間のうちのまだ2日目です(汗)
帰国してから、仕事の合間を縫っての投稿になるので書き終えるまで相当かかると思いますが、気長にお付き合いください。。。
8月16日、まずはホテルでの朝食。
ビュッフェですが、焼いたトマト、豆、卵料理、ベーコンなどで自分でイングリッシュブレックファストを作ることも可能(笑)
驚いたのは、イチゴがある!!
イギリスだとこんな夏場でもイチゴが出回っているのかな?
果物豊富で大いに満足な品揃えでした。
さて、この日はロンドンの喧騒を離れ、郊外へ。。。
『ウォーターシップダウンのうさぎたち』の舞台を訪れます。
そもそも今年、卯年だからと、この作品を再読し、そして舞台となった土地が実在するということを初めて知り、そしてひょんなことからイギリスに行くことになり、ロンドンから日帰りで行けそうなところなので旅程に組み込み。。。
あらかじめ、4月ごろにレンタカーを手配。その後、最寄りの駅までの電車の切符も日本にいるうちに手配しておきました。
パディントンからウォータールー駅へ地下鉄に乗りました。
ウォータールー駅は地下鉄のほか、National Rail の駅もあり、ここからイギリス西南部への路線が出ています。
電車の切符は Trainline というサイトで予約しておきました。なので駅の構内で券売機で買う必要なし。
8:50発の、Salisbury行きに乗りました。
2つ目の駅、Basingstoke(ベイジングストーク)が私たちの目的地です。
ロンドンから50分ぐらい。。。在来線ですけど、海外での電車の旅は楽しい~
平日だし、車内はすいてました。
電車に乗っている間に、レンタカー屋から電話がかかってきた。。。
曰く、私たちが借りる予定だったオートマ車を、前のお客さんが返してくれる時間が遅れるので13時ごろからなら借りれるけど、予定の時間(10時)から借りるならマニュアルしかない、と。
はぁ~?
ヨーロッパはマニュアル車が大半で、オートマは少ない、というのは知っていましたが、だからこそ4月ごろに早々とオートマを予約していたのに、最後の瞬間になって結局マニュアルとは。。。
まーさんに「マニュアルだけど大丈夫?」と聞いたらまあ何とか運転できるだろうというのでそのまま借りることに。
そして Basingstokeに着きました。
ここはハンプシャー州。後でこの☝画像を見直して気づいたけど、『高慢と偏見』の作者、ジェーン・オースティンの出身地なんですね。
Basingstokeの駅です。
見ての通り、この日も快晴。
駅前のショッピングモール内にある Enterprise というレンタカー屋で手続きして、この車を借りました。
Vauxhall というイギリスメーカーの車です。
さて、マニュアル車で出発。。。
まーさん「やべ、いきなりエンストした」
私は何を隠そうオートマ限定免許なのでその辺は完全に未知の世界(汗)
大丈夫かな、とハラハラしながらのイギリスドライブです。
イギリスは日本と同じ左側走行なのでその点はいいのですが、厄介なのがラウンドアバウト。
車の流れに沿って、出たいところで出ればいい、と書けば簡単そうですが、難しいのは大きなラウンドアバウトの場合、2つとか3つ先の出口で出るなら最初は右側車線を走っていないといけません。
そうでないと、大きなラウンドアバウトで左側車線を走っていると、出たくないのに自然に出て行ってしまいます(焦)
車にはナビがついていたのでウォーターシップダウンを目的地設定したらちゃんと案内してくれたし、ベイジングストークの駅前を離れたら基本単純な田舎道なので道を間違えることはなかったですが、①マニュアル車、②ラウンドアバウト、という慣れない要素があるなかでまーさん頼みのハラハラ状態でした。
こんな道を走りました。
イギリスの車、めっちゃ飛ばす~~
普通の下道で時速制限60マイルって96kmですよ!! 飛ばすわけだ~
ベイジングストークからキングスクラーという町を経て、ウォーターシップダウンの最寄りの駐車場までは16kmくらいなのであっという間に到着。
ホワイトヒルカーパークという駐車場です。
マニュアルの Vauxhall でなんとかたどり着きました。
さてここからウォーターシップダウンまで歩きます。
駐車場に立っていた看板。
ダウンというのはイギリスの丘陵地のことです。
イギリスは、私有地である農場などでも、トレイルとかフットパスとよばれる歩道が整備されていて、自由に歩くことができます。
この入口から入っていきます。
ここから目指すウォーターシップダウンまでは2キロ弱。歩く距離としてはまあまああります。
雨の日だったらどうしよう。。。たとえ雨でも、二度と行けない場所だろうから行くしかない。。。などと旅行計画中心配していたのですが、抜けるような青空です。
歩き始めはちょっと水たまりもあり。。。
美しいイギリスの田園地帯を横目に歩きます。
こういう風景は、日本だとやっぱり北海道に似てますね。
ひたすら歩く。。。
そしてついに、着きました!!
この、柵で囲われた木の場所が、ウォーターシップダウンの記念碑のあるところなのです。
ちゃんと作者リチャードアダムズさんの記念プレートがあります。
作品からの引用の記念プレートも。
そして柵には誰かが落書きした?と思われる、登場人物たちの名前。左上から時計回りにビグウィグ、キハール、ファイバー、ヘイゼル。
日本から持ってきた愛蔵書とともにパチリ。
記念プレートの引用箇所の日本語版ページ。
ああフリス様(太陽神)、こんな、これ以上ない最高のお天気の日に、こうしてウォーターシップダウンに来ることができて、もう胸がいっぱいでただただ感動と感謝です。
・今年『ウォーターシップダウンのうさぎたち』を再読したおかげで、
・Google Map でウォーターシップダウンが実在することを知ったおかげで、
・イギリス旅行に行くことになったおかげで、
・まーさんがマニュアル車を運転してくれたおかげで、
私の夢が叶いました。一生の思い出になりました。
スマホでアート・ガーファンクルさんの Bright Eyes を、このウォーターシップダウンで聴いたら涙出ました。
どこまでも続く丘陵地帯。
記念碑のあるところからもうちょっと先まで行ってみました。
麦畑の中に、石碑がありました。
この石碑のあるところが、ウォーターシップダウンと呼ばれる小高い丘の頂上なんですね。
さすがに麦畑の中には入りませんでしたけど、確かにこの石碑の近くからだと、物語の中でダンディライオンが言ったように、「世界中が見渡せる」という感じでぐるりと360度の見晴らしでした。
ここが、うさぎたちの安住の地。。。
ウォーターシップダウンの優しい風に揺れるアザミ。
数名の人とすれ違いましたが、ただただ静かで、草花が風に揺れ、どこまでも丘陵地帯が広がるこのウォーターシップダウンの景色を、私は一生忘れません。
ウォーターシップダウンの景色を目に焼き付けながら、来た道を戻ります。
そして車に乗り込んで、次の目的地へ。
一応、中央線のある道路もありますが。。。
こんな、木々でトンネルになった細い道も~
ウォーターシップダウンから9kmくらいのところにある、その名も Watership Down Inn という宿に到着。
壁にうさぎさんの絵が!!
よく見るとビールを飲むうさぎたち(笑)
この Watership Down Inn で、お昼ご飯を頂きました。
サワーブレッド。
そして。。。タラのフライ(笑)
どちらも一皿ずつにしました。
タラのフライ、いわゆるフィッシュアンドチップスですが、30センチくらいもあります!!
大きな男の人の靴サイズです!!(笑)
これを、隣の席に座っていたイギリス人のおじいちゃんは一人でペロッと食べていましたが。。。
小食な日本人は2人で一皿で十分。
こんな大きなフライを日頃から食べているなんて、イギリス人が日本に来たら、「アジフライ定食」とか、「魚フライ定食」とかの魚のフライを、「なんて小さいんだろう・・・」と思うのかな(苦笑)
Watership Down Inn に車をとめたまま、5分ぐらい歩いてテスト川を見に行きました。
わ~、安曇野の大王わさび農場の川だ~(笑)
あの川は私にとってイギリスの雰囲気そのものですが、あながち的外れでもないのですね(笑)
実はこのテスト川も、『ウォーターシップダウンのうさぎたち』に出てくるのです。
うさぎたちがボートに乗って流れていったこのテスト川。。。
ウォーターシップダウンそのものに加え、このテスト川も見ることができて感無量です。
さて、ベイジングストークに戻り、レンタカーを返し、14時ごろ(だったかな?)の電車でロンドンへ帰りました。
帰りの電車。
にぎやかなロンドンに戻ってきました。。。ウォータールー駅です。
せっかくなので夕方もロンドン観光しますよ~
ウォータールー駅から近いロンドンアイに行ってみることに。
途中、まーさんが撮ったとある建設現場。
柱が細くて日本だと考えられない。。。
イギリスは地震がないですからね。
かなりの待ち時間だったらあきらめようかなと思ったロンドンアイ、16:45のチケットが取れたのでラッキー!
ロンドンアイに乗るための行列。
乗り込みます。
カプセルの中。
ビッグベンを見ながら上っていきます。
私たちの次のカプセル。
ハンガーフォード橋。
乗り場を見下ろす。
テムズ川。
このあたりが一番高いところだったかな?
ちなみにロンドンアイのカプセルの中は冷房がきいて快適です(笑)
ロンドンアイを降りて、散策します。カルーセルがありました。
カルーセルとロンドンアイと木の隙間からビッグベン(笑)
ミレニアム橋からのロンドンアイとビッグベン。
散策途中で見かけたパブ。
平日でもこうやって仕事帰りにちょっと一杯。。。
トラファルガー広場に着きました。
自転車が普通に車と同じように走っているのも不思議な光景(笑)
こちらはピカディリーサーカスです。
このあたりはそれはそれは賑やかというかすごい人人人。。。
東京の渋谷みたいな感じですかね。
ピカディリーサーカス付近。
赤い電話ボックス。
ガイドブックに載っていた、とあるフードコートまで歩いたのですが、そのフードコートは満席であえなく撤退。
ロンドンアイを降りてからひたすら歩き回ったので私はもう体力的に限界になってしまいました。
リージェントストリートです。
ヘロヘロになって地下鉄でパディントンに戻り、適当にパスタ屋に入って夕食を食べました。
このパスタがね。。。ゆで過ぎでやたら歯にくっつく(T▽T)
イギリスのパスタはゆで過ぎのグタグタ、ってのもガイドブックに載っていたんですが、いやはやその通りで。。。
誰か、イギリス人にアルデンテという概念を教えてあげてください(笑)
私もまーさんも途中でギブアップして、写真も撮りませんでした。
というわけで初日(15日)の、味のないフィッシュバーガーやらこの日の靴サイズのフィッシュアンドチップスやら、ゆで過ぎのパスタやらで、イギリス料理の洗礼を次から次へと浴びるのでした(笑)
長文&大量の画像、最後まで読んでくださってありがとうございました。
17日に続く。