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通算17勝を挙げた東大史上最高の投手 岡村甫の半生記「東大野球部と私_神宮での球跡」コムスエンジニアリング1999年3月刊

2021-04-06 06:06:36 | 日記
岡村甫(おかむら・はじめ)氏は東大野球ファンにとってリーグ戦通算17勝を挙げた伝説の大投手。土佐高校出身のアンダースローで17勝35敗、防御率2.82、奪三振120。活躍した時代も立教に長嶋茂雄、杉浦忠などの大選手がいた黄金時代。

さすがに彼の現役時代は知らないが彼の監督時代は知っている。私が東大野球部ファンになって直ぐに彼は事実上2回目の野球部監督になった。戦力不足で最下位脱出は出来なかったが采配の見事さは今でも、はっきり覚えている。

その後、後任の岡田監督になり花開いた。岡村氏が捕手から投手にコンバートした山本隆樹が法政の江川に投げ勝ち江川に6大学初黒星を与えた。私にとって、この試合は東大の試合で最も印象に残る1試合だ。その後、山本氏は三井造船で副社長になったとか。

定価515円を以前、アマゾンで5000円で購入。これで在庫なしになった。申し訳ない。面白く、あっという間に読了した。

特に岡村氏の監督時代の思い出が鮮明に蘇ってきた。現在、美術史研究家の早川聞多氏、東大監督を務めた御手洗健治氏、それに山本氏の投手3本柱が懐かしい。

岡村氏は東大名誉教授で高知工科大理事長を務めた。コンクリート工学の第1人者でご活躍中。出来れば文庫版で再販して欲しい1冊だ。