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デュエット(二重走)第3回 産油国のヤスラーは、政権が不安定で、ハーリマッド王子はいとこの日本人、白神四郎に協力を要請した。その時に政敵の手が。

2020年12月03日 | デュエット(二重走)
デュエット(二重走)第1回■東西冷戦の時代。工員白神四郎の人生が悪夢の中へなだれ落ち落めたのは、 一年前からだ。
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デュエット(二重走)第3回 産油国のヤスラーは、政権が不安定で、ハーリマッド王子はいとこの日本人、白神四郎に協力を要請した。その時に政敵の手が。
 

デュエット(二重走) 第3回

 

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

 

http://www.yama-kikaku.com/

 

●1978年作品ー東西冷戦ーソビエト連邦とアメリカ

合衆国が冷たい戦いを行っていたころの話です。

 

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白神四郎は、東京のホテルの一室で、中東産油国ヤスラーのハーリマッド王子から

いとこだと紹介されて話を聞いているのだ。

「白神家の者は代々、超能力ESP能力が働くと母上から聞いて

はどうだね」

 

「俺は聞いていない、両親共、小さい頃、死んでしまったからな」

四郎は答える。

 

「そうか、そうだったね」王子がいった。

 

「実況を説明してもらおうか。産油王国のヤスラー王国がお家騒勁を起こして

いるのか」

 「その通りなんだ」

 腹心の者か説明しだした。

「王位継承問題で、我々の王国はもめにもめている。このまま争いが続くと、大国の介入をまねく」

 

 「で、このハーリマッド王子の地位は」

 王子か答えた。

 

 「今、私の手であるプロジェクトが進行中なのだ。それが成功すれ

ば、我々のヤスラー王国は発展し、今の王も私に王位継承楷を与え

てくれるだろう」

 

 「ププロジェクトだって。まあ、この俺の体か役に立つのなら。-

俺が今の状況から脱出できるいい話さ。それに肉親にあえるのも

いことだ。アラブの国でおぱに会えるとはね」

 

 腹心たちが顔を見合わせた。

 「残念ながら、良子王妃はお亡くなりになりました」

 「何だって」

 

 「おそらく、反対派の手によってです。王宮の一室に爆弾がなげこ

まれたのです。直接の下手人は斬首刑になりましたが、戻で手をひ

いていた者までは手が下せませんでした」

 

 「そうか。良子おばさんがか」

 

 

その時、四郎には、急に不安が生じてきた。四郎は、

王子の顔を見た。

 

 王子と四郎の二人は同時に叫んでいた。

 

「いかん、このホテルの部屋から出ろ」

 

 全員が、日本の最上級に属するホデルの部屋から飛び出た。二

人のあとに、腹心達が続く。

 

「エレベーターに飛び乗れ」誰かが叫んでいた。

 

 「いかん、階段へ行くんだ」 匹郎は叫んでいた。

 

 大きな爆発音が襲った。閃光が目を射る。

 

 民間のカイユース・ヘリコプターがホテルの窓に突っこんできたの

だ。爆弾をかかえて。このフロア全部を吹き飛ばすだけの量の爆弾

だ。

 

 エレベーターに乗っていたものは、エレベーターのワイヤーか吹

き飛び最下層まで落下した。

 

すでに数層のフロアー全部が燃えだしていた。

階段の踊り場まで逃がれていた四郎たちは、何とか助かっていた。

「ひでえ奴らだ」

 四郎は筥った。

「そうだ。そんな奴らかウヨウヨいるんだよ、この世界にはね」

 王子が言った。

 

「わかった。この体をあんたとヤフー王国に預けよう」

 

 もちろん犯人はわからなかった。日本国政府は王子の王国に丁寧

な謝罪と賠償金を払おうとしていた。

 

 

デュエット(二重走)第3回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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