■MEは絶滅の縁にあった人類を新たな道、栄光の道へと導いた。
この新生地球人類の前に立ちふさがったのがROW星人。彼らは新生人類に戦いを挑み、戦闘は果てしなく統くように思われた。
ROW星人は、一つの作戦を発動した。
地球の歴史への挑戦、あるいは干渉である。
過去の地球ヘタイム・ジャンプを行ない、MEを生みだした祖先の人々を地球史上から抹殺する作戦である。さらに関連入物や、その環境までも魔手をのばした。
このROW星人の作戦を察知した人類は、MEの家系を守るため、新生人類を守護するため、地球の過去へ瀕った。
人類の発生より、MEが誕生するまでのMEにつらなる人々をROW星人の攻撃よりガードするため、あらゆる時代へと自ら志願した戦士を派遣した。この人類戦士達を「ガーディアン」と呼ぶ。
ガーディアンルポ02「人間樹の星」(1978年作品)第1回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yama-kikaku.com/
■ガーディアンルポ02「人間樹の星」人類指導者MEと、宇宙の敵ROW星人。ROW星人は、過去に遡り人類指導者MEの家系への攻撃を画策する。人類の過去の歴史へ送り込まれた人類戦士「ガーディアン」の戦い■
人類戦士「ガーディアン」ヘルムはようやく頭をあげ、宇宙船のコンソール・パネルを見た。眼がかすんでいた。まるで鉛が体じゅうを満たしているようた。
モニター・スタリーンに惑星ナーダ77の姿が近づいて
いるのがみえる。
意識をはっきりさせるために、強化剤を医療携帯パッタから取り出し腕にあてる。
頭をふる。かなり長い間意識を失っていたような気がする。船のコックピット内部を初めて
目にするような錯覚さえあるのだ。
かたわらのバディのクリスを見た。また彼は意識を回復していない。ヘルムのテレパシーによる
呼びかけにも応じない。外傷はたいしたことがないように見えるが、コンソール・パネル
の上にうつぶしている。
ヘルムは思わず悪態をついた。
「くそっ、奴らめROW星人め」
彼らの組織、ガーディアン内部にかなりのROW星人がまぎれこみ、破壊活動を行っている。 ガーディアンの活動に重大な影響を与えているのだ。
地球出発時に彼らROW仕掛けた小型爆弾がヘルムとタリスの宇宙船のコンパス・システムを狂わ
せ、困難産旅を彼らに強いた。
もとはと言えば、地球第3時代の上級ガーディアンの失態が原因なのた。
個人「グレイ」はガーディアン区分による地球第1時代の重要なファタター。MEの父の父系統 に属する人間である。
その彼がROW星人の精神的攻撃を受け、地球での生活に嫌悪感を持っ
た。いや、そう思わされたのだ。
彼は秘に地球を脱出した。が時代拙当の上級ガーディア
ンは全くその行動に気がつかなかった。
そのために、ヘルムとクリスの下級ガーディアンがこの銀河辺境のナーダ77まではるば
る出張する事となった。
■至世歴125年■
地球にあの偉大々MEが誕生した。MEは絶滅の縁にあった人類を新たな
道、栄光の道へと導く。
この新生人類の前に立ちふさがったのがROW星人だった。彼らは新生人類に戦いを挑み、
戦闘は果てしなく統くように思われた。
ROW星人は一つの作戦を発動した。地球歴史への挑戦、あるいは干渉である。過去の地球
ヘタイム・ジャンプを行ない、MEを生みだした祖先の人々を地球史上から抹殺する作戦
である。
さらに関連入物や、その環境唾でにも魔手をのばした。一入の人物の精神的変貌、
そしてMEの先祖に対する環境因子の変革はMEの生誕をあやうくするものだった。
このROW星人作戦を察知した人類は、MEの家系を守るため、すなわち自分達、新生人
類を守護するため、地球の過去へさかのぼった。
人類の発生より、MEが誕生するまでのMEにつらなる人々をROW星人の攻撃よりガード
するため、あらゆる時代へと自ら志願した戦士を派遣した。この人類戦士達を「ガーディアン」と呼ぶ。
■ナーダ77は一風変わった惑星だ。
地球の中世が、まだこの星に息づいている。星すべてを領主一人が支配している。
領主の城が凝っているのだ。
ベルギーの画家マグリットの『ピレネーの城』の絵をご存じだろうか。波の上空に浮ぶ
不思議な岩、その上の城。
まさにあの通りなのだ。空間に浮かぶ岩、その岩の内部に城が構築されていた。この岩
はーー小隕石といってもいいだろう-ナーダ77上空を自由に往来できた。「フライング
・キヤッスル」。それはそう呼ばれていた。
宇宙船はナーダ77の引力圏へ人った。船の外観は唄石そっくりだ。彼らガーディアンが
飛来したことを領主にかぎつけられ々いように処置してあるのだ。
激しい衝撃が二人を襲う。船はナーダ77の地面に激突し、大地にのめり込んだ。この船
の機能はどうやらROW星人の爆弾のかかげて、ずたずたにされているらしい。
ガーデーアン内部にROW星人スパイが多数潜入している事実が本部で周知の事となって
すでに久しい。ROW星人の擬態技術は超一流なのだ。人間そっくりに変化できるのだ。
ヘルムとタリスの乗った船も工作されていた。もちろん、これからの行動も妨害される
可能性がある。
ガーディアンルポ02「人間樹の星」(1978年作品)第1回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yama-kikaku.com/