小説工房/山田企画事務所www.yamada-kikaku.com/

小説●ビジネスマンガ制作 山田企画事務所yamada-kikaku.com

腐敗惑星のアリス第31回■最終回寂寥王が、世界の破滅の責任であり、世界は再生しなければならぬと悟る。フライングデッキやトポール大佐の「独立装甲兵団」も再生された。回収子ゲノンは次なる役目へと。

2021年03月15日 | 腐敗惑星のアリス
AF腐敗惑星のアリスー宇宙連邦の監視機構の元で、腐敗惑星内で新生命トリニティが蘇生し、世界の秩序を変える動きが始まる
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n6825dd/31/

 

腐敗惑星のアリス第31回■最終回寂寥王が、世界の破滅の責任であり、世界は再生しなければならぬと悟る。フライングデッキやトポール大佐の「独立装甲兵団」も再生された。回収子ゲノンは次なる役目へと。
 

腐敗惑星のアリス第31回■最終回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube

 

寂寥王は挨たわっていた。疲労困狽していた。この腐敗惑星をも

とどうりにする行為によって体力をすべて使い果たしていた。

 

 「寂寥王よ。この世界の破滅の原因すべての責任はあなたにありま

す」皆の声だ。

 「眠らせてくれ、皆」

 

 「だめです、寂寥王あなたのすべき仕事が、まだ残っております」

 

 「仕事は何だ。何をさせようというんだ」

 

 「あなたの滅ぼした世界を再生せねばなりません。あなた自身が、

閉鎖した数多くの世界を再び蘇らせねばなりません。次々とね」

 

 

 

 フライングデッキの残骸が再生されて、そこから、一機の小型宇

宙船が飛びあがっていく。

 

ミラーから乗っていた船だった。

それには誰も気づかない。

 

何しろ、次から次へと、色々な船と生物がこの

惑星から飛び出して行くのだ。

 

 「ツラン、今の星では失敗したな」

影の男が言った。

 

「しかたがありませんね。我々●ダークサイド「闇世界」●との戦いは永久に続きましょ

う。ミラーも、もう少しできる男かと思ったが」

 

「私が巫女の姿になってディレクションしたのですがね。勢力が足

りなかったかもしれませんね」

 

 「まあ、よいわ、寂寥王の分子が行く先々で、我々の闘いが続く」

 

 再生したラフラタだった生物が言った。ラフラタは自分の精神の

コピーをこの小型宇宙船のコンピュータ・ツランの記憶城中に保存

しておいたのだ。それが再生されていた。

 

自分がもし、打ち倒されたときの用心、保険のだめだ。

この惑星の上では「ラフラタ」としては再生しなかった。

 

■ しかし、トポール大佐の「独立装甲兵団」は全員、再生されている。

 

 「いいか、今度は、銀河すべての財宝と情報をいただくぞ。

いいか。寂寥王、その名前は変わろうと。おまえを追い掛ける。

奴の分身をチャックし、追跡しろ、ミラーくん。そして皆、私についてくるのだ」

 

 

 

■23章■  

回収子ゲノンはひとり考える。

 

『私は再び旅立った。

別のトリニティに会うために。他の太陽系かもしれない。

 

私は、多くを知らないのだ。私のたどり着いた星から、また私の

分身が旅立つのだろう。この世界を総て復活させるために。」

私は自分の本名をいまだ知らない』

 

●完●

1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

アリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産ー

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。