山田の案山子

日々是吉日

若しアナタが裁判員になったら? 判例を勉強せよ! 被害者意識を持つな!

2014年05月15日 | 時事・ニュース
法律の雑学 意外と知らない「刑の決め方」
   シェアしたくなる法律相談所(2014年5月15日)
 裁判員裁判が始まって数年経ち、読者の皆様の中にも裁判員として法廷に立った、あるいは裁判員候補者に選ばれた、という方がいるかもしれません。

 裁判員になると、有罪無罪に加えて、被告人の量刑も裁判官と一緒に評議をして決定する事になります。今回は、刑事裁判での量刑の決まり方についてご紹介します。


■「量刑相場」とは
 日本では、同じような犯罪で同じような情状であれば、全国どこの裁判所のどの裁判官でも、同じくらいの刑罰が下されることが多く、量刑相場というものが存在します。

 裁判所が東京地裁でも、函館地裁でも、はたまた九州の佐賀地裁唐津支部であっても、どの裁判官にあたっても刑に大きな違いがないという意味で、量刑相場は大きな意義があるといえるでしょう。

 もし、量刑相場がないとすれば、被告人にとっては、どこの裁判所のどの裁判官に裁判されるかによって人生が大きく左右されることになり、不公平が生じてしまいます。

 裁判所の裁判官室からは、裁判所で構築した量刑データベースシステムにアクセスすることができ、罪名や行為態様、情状等のキーワードを入力することにより、同種事件のこれまでの量刑相場を検索することができます。


■刑の決め方
 もっとも、被告人の刑罰は、量刑相場だけで決めるわけではありません。最終的な刑罰は、裁判で取り調べられた証拠から一切の事情を総合考慮して決定します。

 刑を決定する考慮要素は、大きく分けて、犯罪事実に関する犯情と被告人の一般的な事情に関する情状に分けられます。

犯情:犯罪類型、生じた結果の重さ・内容、犯罪行為の態様、動機、犯罪後の行動
一般情状:被告人の反省態度、前科前歴、再犯可能性

 これらの事情と量刑相場との整合性を総合的に考慮し、最終的な刑罰が決まります。
 そのため、例えば、殺人が問題となる事案では、死亡という結果は同じでも、行為態様として、凶器の種類、凶器の使用態様(ナイフであれば刺した部位)は千差万別であり、平たくいえば、より凶悪で、悪質性が高ければ、最終的な刑罰も重いものとなります。


■あなたが裁判員になったら
 このように刑の重さを決めるときに考慮すべき要素多岐にわたっており、さらに過去の事例や全国的な不公平が生じないように量刑相場とのバランスも考える必要があります。

 裁判官にとっても刑の重さを決める事はそれなりに頭を悩ますもので、簡単に決まるものではありませんが、裁判員には裁判官からどのように刑を決めるか丁寧な説明がありますので、それを踏まえて自身の経験と感覚から意見を述べれば問題ありません。


*著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。不貞による慰謝料請求、外国人の離婚事件、国際案件、中国法務、中小企業の法律相談、ペット訴訟等が専門。)


とか言ってるわりには刑罰の厳罰化が進んで居るが・・・
裁判員選考後に選任された裁判員には判例を本当に教えて居るのか?
裁判員裁判が始まって懲役30年とか言い出した

一人殺害でも死刑判決を下し高裁で減刑されるケースも少なく無い
裁判員は被害者の気持ちに沿う判決を下したい
気持ちは解らぬ訳では無いが・・・判例を勉強するくらいの努力はすべきだ!
ただで出廷して居る訳では無いのだから・・・
冒頭の裁判員次第で被告の一生が変わる裁判制度であっては絶対に為らぬ!


裁判員裁判の判決は民意? 判例を無視してでも民意を重んずるべき?

2014年05月15日 | 時事・ニュース
<裁判員裁判>死刑 市民感覚か? 判例か? 2審で無期相次ぐ
  毎日新聞社(2014年5月15日)
 ◇遺族「バランス重視、おかしい」
 裁判員裁判で出された死刑判決を、裁判官だけの2審判決で無期懲役に減刑する。そんなケースが、昨年から今年にかけて3件相次いだ。

 被害者遺族からは「市民の判断を尊重すべきだ」との声が上がり、検察もうち2件について死刑を求めて上告した。悩み抜いた末に市民が下した極刑の判断を、どこまで尊重すべきか。司法に根源的な問いが突き付けられている。

 「本当に日本の司法はこれでいいのか、一緒に考えてほしい」。3月29日夜、兵庫県明石市で開かれた講演会。約120人の参加者を前に、荻野美奈子さん(61)が悲痛な声で訴えた。

 千葉大4年生だった長女の友花里さん(当時21歳)は、2009年10月、千葉県松戸市のマンションの部屋に侵入した男に刺されて命を奪われた。

 事件は裁判員裁判で審理された。強盗殺人罪等に問われた竪山辰美被告(53)に対し、千葉地裁は11年6月の判決で「犯行は執拗で冷酷非情。殺害被害者が1人でも死刑が相当」と極刑を選択した。

 だが、2審・東京高裁は昨年10月、判断を覆し「殺害被害者は1人で、計画性もなかった」と減刑した。

 死刑か無期かの判断は「究極の選択」と言われる。裁判員制度導入に際しても「市民に極限の判断をさせていいのか」との議論があったが、「市民が加わった判断だからこそ説得力がある」との意見が勝った。

 最高裁は1983年に「永山基準」と呼ばれる死刑の判断基準を示している。
 被害者の数を重視し、殺害された被害者が1人の場合は死刑が回避される傾向にあった。

 だが、竪山被告の裁判を担当した裁判員は判決後の記者会見で「永山基準にはこだわらなかった」と明かした。「これで良かったのか」と男性が自問する一方で、女性は「悔いはない」と言い切った。

 裁判員の死刑判断が減刑された例は他にもある。殺人罪で服役し出所半年後に東京・南青山で男性を殺害した罪に問われた伊能和夫被告(63)、長野市で一家3人が殺害された事件で起訴された池田薫被告(38)=弁護側が上告=のケースだ。

 竪山被告と伊能被告のケースで上告した検察は、「裁判員の健全な社会常識が反映された意見が尊重されるべきだ」と強調する。

 最高裁も12年2月に「高裁は裁判員の判断を尊重すべきだ」との判断を示しているが、ベテラン刑事裁判官の中には「被告の生死を左右する判断は、判例とのバランスも重視せざるを得ない」との声もある。

 美奈子さんは講演で「裁判員は友花里の無念と私たちの心情を分かってくれた。しかし2審はたった1回で結審し、判例との均衡を理由に減刑した。被害者が1人で計画性がなければ死刑にならないという判例自体がおかしい」と問いかけた。

 重視すべきは市民感覚か、判例か。被害者遺族や裁判員経験者らが、最高裁の判断を注視している。
 【伊藤一郎】


何を求めて裁判員制裁判を思い付き開始したのか?
時の政権政党と官僚だろうが・・・
再審制度が在る限り此の様な事も予測された筈だ

判例を重んずるか民意を重んずるか?
控訴審で無罪判決さえ下されて居る現実を民意は如何受け止める?

被害者側は極刑を望むのは当然だろうが被害者は其れでも生き還る事は無い
供養か仇討ちの為の極刑願望なのだろうか?

被害者陳述迄もが取り入れられた裁判制度
裁判員裁判で刑罰の重罰化が進んで居る
世の中と同じで受刑者も高齢化して居る様だが・・・

死刑囚の執行も遅れ獄死するケースも増えて居る様だ
死刑囚と雖も上告や再審請求の権利は有る
再審請求は何度迄許されるのか?
幾たびも再審請求を繰り返した挙げ句に無罪放免 所謂 冤罪も存在する

検察主導の裁判に国民を巻き込んで好いのか?
警察も検察も容疑者・被疑者を有罪にする事が職業だ!
証拠の捏造も改竄も自白の強要も平気で行うだろう
裁判員は其の捏造や改竄や自白の強要を如何見抜く?

取調の可視化も問題になって居る
警察・検察と弁護士だけの問題でも無かろう
裁判員裁判を対象にするか総ての犯罪に適用するか?

認めれば帰すと言われ認めて起訴される痴漢犯罪も在る筈だ
これも自白・自供として調書に署名と押印を強要される
総ての犯罪に可視化は絶対不可欠な制度だろう

判例を知らぬ国民を裁判に巻き込む此の制度は廃止すべきだろう
手当てを支払っての裁判員選考や裁判出廷等は無駄遣いと云わずに何と言う?