坂戸市公益活動団体『北坂戸フォークソング倶楽部』(山木ジョージの桜梅桃李)

 
1960年代~現在の歌を中心に皆さんと一緒に、ギター1本で合唱を楽しむサークルです。

虹とスニーカーの頃 チューリップ

2021年07月24日 | 音楽

 

「虹とスニーカーの頃」(にじとスニーカーのころ)は、1979年7月5日に発売されたチューリップの通算16枚目のシングル。

累計で50万枚以上を売り上げ、チューリップにとっては久々のヒット曲となった。これまでもスマッシュ・ヒットといえる曲はあったが(「銀の指環」「サボテンの花」等)、オリコンTOP10に入ったのは「心の旅」以来である。また、同時期に財津和夫のソロシングル「Wake Up」もヒットしている。

1979年4月頃に書かれた。当時長らくヒットから遠ざかっていたチューリップにとって、久々に「ヒットを意識して作った曲」である。

本作を最後に吉田彰と上田雅利が脱退。デビューから続いたチューリップ第一期といわれる約8年間の期間は終わりを迎えることになる。

本来、この曲は「わがまま」というタイトルでアルバム『Someday Somewhere』に収録される予定になっていたが、急遽シングル曲候補となったため、歌詞の一部と曲のAメロ部分を大幅にアレンジしたのち、曲名を「虹とスニーカーの頃」と改め発売された経緯がある。なお、ボツになってしまった「わがまま」は「虹とスニーカーの頃(メロ違いバージョン)」として、1970年代〜80年代に録音された未発表音源を集めた企画アルバム『TULIP Anthology1〜Rare Tracks〜』に収録されている。

財津はこの曲のサビの押韻が決め手としており、子音がアになる音を多用することで、多くの人の耳に残るようにしたという。


夕陽を追いかけて

2021年07月18日 | 音楽

「夕陽を追いかけて」(ゆうひをおいかけて)は、1978年6月20日に発売されたチューリップの通算14枚目のシングル。

年を重ねてしばらくぶりに訪れた故郷についての心境、両親への想いなどを歌っている。シングル曲として発売される以前にライブで先行して演奏されていた。

この曲はタイトルから先に出来た。財津和夫が仕事で東京から福岡へ飛行機で向かっていた時、窓から眺めた夕陽にふと「今、沈む夕陽を追いかけている。追いかけた先には故郷の福岡がある…」と思いを馳せて出来たという。

財津としては大切にしていた曲だったが、地味な曲で「求められてないなら、歌ってもしょうがない」と思い込み、ステージであまり歌わなくなったこともあった。しかし、TBS系音楽特番「クリスマスの約束」で小田和正がこの曲を歌い、小田もこの曲を気にかけていたということで、財津も勇気をもらうという形で近年は毎回のようにこの曲を歌うようになったと話している。

2012年の40周年ツアー(TULIP “THE LIVE” 40th memorial tour)では、この楽曲から着想された夕陽と海がビジュアルイメージとして用いられた(ただし、ライブでの演奏はなし)。

2000年頃にチューリップのエグゼクティブ・プロデューサーを務めていた三枝照夫は、この曲をチューリップのベスト曲として挙げた。

B面「別れはいつもものわかりがいい」は、財津和夫と姫野達也によるツインボーカル曲。

なお、歌詞カード面には1978年に行われた鈴蘭高原でのコンサート(LIVE ACT TULIP IN SUZURAN 7・26 YOU'LL FIND ANOTHER SPACE!)告知がされている。


ふたりがつくった風景

2021年07月12日 | 音楽

「ふたりがつくった風景」(ふたりがつくったふうけい)は、1981年10月1日に発売されたチューリップの通算20枚目のシングル。

ヒット曲を作るには男と女の恋を歌にしなければならないという強迫観念を当時持っていた財津和夫が、「サボテンの花」「虹とスニーカーの頃」などのラブソングから更に一歩踏み込んだ「えぐい感じ」を描こうと作成された。歌詞には「赤と緑の歯ブラシ」「君が愛した…マティスの絵」など視覚的なイメージが多く用いられている。

サビで始まる冒頭と財津のハイトーンボイス、安部俊幸のギターソロが印象的な楽曲である。

ジャケット写真は、同年発売のアルバム「THE 10th ODYSSEY」のジャケット写真から赤ん坊がいなくなったバージョン違いのような趣である。


We Can Fly

2021年07月04日 | 音楽

「We Can Fly」(うい・きゃん・ふらい)は、1982年4月1日に発売されたチューリップの通算20枚目のシングル。

当初はA面を「2222年ピクニック」、B面を「We Can Fly」として発売する予定だったが、完成後「We Can Fly」に対するスタッフの評判が高かったため、急きょ同曲をA面として発売することになった。「2222年ピクニック」は1982年7月1日に発売された同名タイトルのアルバムの2曲目に収録されており、同曲の歌詞には「We Can Fly」という言葉が登場する。ただし、この歌詞カード面において宣伝されているのは、前年に発売されていた「THE 10th ODYSSEY」である。

A面、B面ともオリジナルアルバム未収録だが、「We Can Fly」は同年にリリースされた10周年記念ベスト「TULIP LAND」をはじめ、多くのベストアルバムに収録されている。また「愛が出てきた日」は、「これこそがTULIPポップだ!」などシングルを集めたレコード会社の企画盤に収録されている。

ジャケットにはメンバー全員で写った写真が用いられているが、顔にピントが合っているのは財津と宮城のみで、後にチューリップを脱退する安部、姫野、伊藤の3名はピンボケしている。