北坂戸フォークソング俱楽部の発起人山木ジョージです。
「さよなら」は、1979年(昭和54年)12月1日に発売されたオフコース通算17枚目のシングル。
「さよなら」は、オリジナル・アルバムには未収録曲。後にベスト・アルバム『SELECTION 1978-81』にビル・シュネーによるミックスで収録されたほか、ライヴ・ヴァージョンがライヴ・アルバム『LIVE』に収録された。
この曲について小田和正は、「これまで以上に売れることを強く意識して書いた」と語っている。
このシングル発売後から、オフコースはニューミュージックの代表的グループとして認知されることになる。
小田和正は、原詩では「僕は思わず 君を 抱きしめそうになる」としていたところを、間違えて『僕は思わず 君を 抱きしめたくなる』と、間違えて録音してしまったことを悔やんだという。
この曲は、後に小田がアルバム『LOOKING BACK 2』で新たな解釈でセルフカバーしている。
TBS系『クリスマスの約束』や2002年の全国ツアーではこのアレンジで演奏したが、『風のようにうたが流れていた』からは、オリジナルのアレンジに戻して歌っている。
また、鈴木康博も細坪基佳とのデュオ・アルバム『四月になれば僕らは』にて、細坪のリードヴォーカルでカバーしている。
その他、後にKBC Bandにもアルバム『KBC Band』にてカバーされた。英詞は1983年にオフコースが制作した英語圏向けプロモーション・テープ収録のものと同じだが、クレジットが誤ってサディスティック・ミカ・バンドの同名異曲になっている。
2010年7月にオンエアされたダイハツ工業の『エコカー補助金キャンペーン「おわり」篇「さよなら」Ver.』のCMでは、小田がCM用に新たにレコーディングした「さよなら」が使用された。
「汐風のなかで」はアルバム『Three and Two』からのシングルカットで、アルバム収録曲と同内容。この曲もライヴ・アルバム『LIVE』にライヴ・ヴァージョンが収録されたが、演奏前のMCで小田が「メロディーのとってもきれいな、僕も大好きな一曲です」と紹介している。
この曲は後に鈴木が『FORWARD』にてアカペラによるリアレンジでセルフカバーしている。
当曲はそれまでサポートメンバーだった清水仁、松尾一彦、大間ジローが正式メンバーとなってからのオフコースの最初のシングルであり、シングルジャケットも5人が並んで写っているが、前作の「風に吹かれて」からシングルジャケットでは5人並んで写っていた。