A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

GERRY MULLIGAN MEETS JOHNNY HODGES

2007-01-02 | Thad Jones & Mel Lewis & VJO

正月はゆっくりとJAZZ三昧。
暮れにはWEST COASTサウンドを聴いたが、初日の出を見て、何となく光り輝く音も聴きたくなった。そこで、この一枚。

GERRY MULLIGANは、クールジャズとかウェストコーストジャズの代表格といわれているが。自己のピアノレスのグループでは、チェトベーカーやボブブルックマイヤーとのコンビで、そんな雰囲気を前面に出した演奏をしている。
また、アレンジに凝ったBIGコンボ編成での演奏がある一方で、大物プレーヤーと色々共演をしているが、そこではソリストとして結構ホットな演奏をしているものもある。

ちょうど、VERVEレーベルが元気に毎日のように色々なセッションを録音していた頃、1959年にGERRY MULLIGANとエリントンオーケストラの重鎮JOHNNY HODGESとの共演盤がある。
これを買う時はマリガン欲しさに買ったものであるが、マリガンとデスモンドやゲッツとの共演だと何となくイメージが沸くが、クールなマリガンと熱っぽいホッジスの共演となると果たしでどんなサウンドなのか、興味津々だった。

結果は、両者の良いところがミックスされて上手く溶け合っている。まさに、ホッジスのメローな音がマリガンを包み込んだのかもしれない。明るくスイングするモダンスイングといった感じだ。

曲は、両者が仲良くオリジナル曲を3曲ずつ持ち寄ったが、いずれも、どこかで聴いたことがあるような耳あたりの良い曲ばかり。アップテンポありバラードあり。どちらもホッジス節が本領発揮。

バックは、マリガンが西海岸で集めた白人パウエルといわれたCLAUDE WILLIAMSONのピアノ、重厚なウォーキングベースのBUDDY CLARK、そして後にサドメルで有名なMEL LEWIS。派手さはないが快適にスイングしている。

もっとも、2人がメインなのでピアノのWILLIAMSもあまり前面に出たプレーは少ないが。
ホッジスが東海岸からLAに録音のために訪れたらしいが2人の呼吸はぴったり。
ほとんどリハーサルもなくどの曲も3回以内のテイクでOK。録音は一日で済んだそうだ。

BUNNY
WHAT’S THE RUSH
BACK BEAT
WHAT IT’S ALL ABOUT
18 CARROTS FOR RABBIT
SHADY SIDE

GERRY MULLIGAN (bs)
JOHNNY HODGES (as)
CLAUDDE WILLIAMSON (p)
BUDDY CLARK (b)
MEL LEWIS (ds)

Recorded in Los Angeles, CA, November 17, 1959

この年、水原 弘の黒い花びらが第1回日本レコード大賞を受賞した。
♪ 黒い花びら 静かに散った あの人は帰らぬ 遠い夢 俺は知ってる 恋の悲しさ 恋のくるしさ
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