A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

アナログ盤でアナログサウンドの良さを改めて実感・・・・

2013-04-15 | CONCORD
First Edition / George Shearing & Jim Hall

先週末は久々に一日ゆっくり家にいた。
庭の雑草も急に伸び草取りでもしなければと思いつつのんびりしてしまった。昨年亡くなった母が残した鉢植えが花をつけるかが心配であったが、どうやら順番に咲き出してまずは一安心。



最近音楽は手軽なせいもあり、ついつい「ながら」でCDを聴くことが多い。メインのオーディセットでなく、PCとかipadとか車の中とか・・・。
久々にゆっくりしたということもあり、半日オーディオセットの前に陣取りアナログのLPを何枚か持ち出してきた。Concordのアルバムの続きがまずターンテーブルに乗る。

いきなりピアノとギターの音が妙に生々しく響く。ドラムとベースがいないせいもあり、ピアノのベースライン、ギターのリズムが良く浮き出てくる。いい音だ。この盤の録音のせいかもしれないが、音の厚みがCDより豊かな感じがする。
ついつい2人のコラボレーションに引き込まれていく。音のせいもあるが、お互いの技の極みを尽くす演奏に益々。

ジャズというのはプレーする仲間同士のコンビネーションが実に大事だと思う。それにはお互いの気が合う要素が多いことが大事になる。名盤といわれるものの多くは、その「気の合う」結果のプレーで生まれたのだと思う。
特にDuetとなると一対一の勝負。誰にも邪魔されずに。また助けてもくれない。2人のコラボがそのまま結果にでる。
この2人は以前一度演奏をしたことがあったそうだ。本格的に組んだのは今回が初めて。どんなプレーになるか・・・?しかし心配御無用であった、一緒に一曲演奏して、2人はいきなり「しっくり」きたようだ。

Concordのオーナーであったカールジェファーソンは、ある種のマッチメーカー。これまでもいい組み合わせのセッションを数多くお膳立てしてきた。これにはプレーヤー同士の相性もあるかもしれないが、ジェファーソンの趣味というのも重要な要素だ。
Concordには初アルバムに参加したHerb Ellis, Joe Pass以降次々とギターの大物が加わってきたが、遅めに加わったのがジムホール。
前作"Circle"でコンコルドに初登場した。

このアルバムで、ジェファーソンがそのジムホールの相方に選んだのが、ジョージシアリングだ。ジムホールのピアノとのDUOというとどうしてもビルエバンスとのUndercurrentを思い浮かべてしまう。その後2人のDUOはもう一枚あったが、Duoというとこの2人の演奏イメージが沸いてしまう。
久々に聴いたこの一枚。呼吸の合った2人の演奏が満喫できたが、2人の呼吸もあるがこれを予測したジェファーソンの眼力もたいしたものだ。

自分は決して熱烈なジムホールファンではないが、振り返ってみると持っているアルバムは他のギタリストより多い位だ。決して派手さはないのだが、今回のようにじっくり構えて聴きなおすと良さが再発見される。
女性と同じで一見派手で目立つ女性に思わず惹かれることがあるが、反面飽きるのも早い。一見派手さは無く控えめだが、付き合いが深まるにつれて中から次々に溢れ出る魅力に感激するのが本命という様に似ている。

自分にとっては、このアルバムで音の良さがジムホールの新たな魅力を発見させ、シアリングとのコラボがその魅力をさらに醸成したアルバムのような気がする。
”First Edition”第一章とタイトルされているが、果たして続編はあったのか・・・・?
すぐには思い出せない。

1. Street of Dreams        Sam M. Lewis / Victor Young 4:06
2. To Antonio Carlos Jobim    George Shearing   3:15
3. Careful            Jim Hall 5:54
4. I See Nothing to Laugh About  Marvin Fisher 5:09
5. Without Words         Jim Hall 5:03
6. I Hear a Rhapsody        Jack Baker / George Fragos / Dick Gasparre 3:41
7. To Tommy Flanagan       George Shearing 5:10
8. Emily             Johnny Mandel / Johnny Mercer 5:52


George Shearing (p)
Jim Hall (g)

Produced by Carl Jefferson
Engineer : Phil Edwards

Recorded at Soundmixers, New York,N.Y. September 1981
Originally Released on Concord CJ-177 (所有盤は国内盤)

1st Edition
クリエーター情報なし
Concord Records
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