本日17日午前9時前、登りの登山者からの情報です。情報提供者である登山者が、槍平小屋手前の南沢付近で、「滝谷方向から落石の音が数十秒間聞こえた」という情報を提供して下さいました。正確な位置や、登山道への影響などはまだわかりませんが、昨日の大雨で地盤は緩み、落石は起きやすくなっています。数日前から注意喚起しております、滝谷避難小屋周辺の落石注意情報をもう一度ご確認下さい。
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本日午前6時50分更新の滝谷ライブカメラからの画像です。橋の左側(新穂高側)に登山者が見えます。早朝に登って来られた方からの情報では、台風10号通過による、通行に支障が出るような登山道への影響はない、ということです。
毎シーズン、大雨のたびにお伝えしていますが、雨があがれば必ず水は引いていきます。ただ待つだけで手に入る安全があります。これから爽やかな、紅葉を楽しめる秋山シーズンへと徐々に入っていきますが、その時期は台風シーズンでもあります。槍平小屋から登山道注意情報、緊急登山道情報が出ている場合は今回のことも思い出して頂き、安全が確保される天候の下で登山をお楽しみ下さい。
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台風10号が槍平小屋にもたらした被害は、キャンプ場の吹き流しが破られてしまった!だけで済みました。それでも、普段はほとんど風が吹かない槍平で深夜に17m/s程度の風速が記録されていました。小屋周辺では目立った倒木などはありませんが、登山道上の被害については現在未確認です。通行に影響が出るような被害の情報が入れば、速やかにこのブログでお伝えいたします。
午前中には緊急登山道情報も更新し、大勢の皆様に情報拡散へのご協力を頂きました。誠にありがとうございます。そして、本日入山予定でご予約を頂いていた皆様にも日程変更やご予約キャンセルの形で入山を控えて頂きました。安全登山へのご理解を頂きまして、重ねてお礼申し上げます。午後から雨が上がり、現在は滝谷の増水も収まり、減水が始まっています。明朝には滝谷以外の沢についても、登山道への増水の影響はなくなるものと思われます。ただ、大雨の後ですので、滝谷避難小屋周辺を中心に、山腹からの落石には十分ご注意下さい。
それでは本日の気象情報。
午前6時01分。
午後6時。
本日午後6時更新の滝谷ライブカメラ画像です。激しい増水が見られた午前中に比べ、雨が上がった午後から水は引きはじめています。このまま翌朝まで雨が降らなければ、明日17日については新穂高~滝谷~槍平小屋間で増水による登山道への影響はほぼなくなるものと思われます。ただし、大雨が降った後であるため、滝谷避難小屋周辺を中心に、山腹からの落石には十分注意して通行して下さい。今回の台風10号による登山道の異常が見つかった場合には、速やかにこのブログでお伝えいたします。
※ 本日は台風の中心が遠ざかったことで、安易な入山を試みる登山者が出る可能性があります。情報拡散をお願いいたします。槍ヶ岳・飛騨沢ルートは今がもっとも危険な状態です。
本日午前9時の滝谷架橋部です。強まる雨脚による増水のため、架橋流出の危険が出てきました。また、ここよりも下部のチビ谷でも激しい水流の発生で渡渉困難状態となっている恐れがあります。安易な入山、無理な沢の渡渉は絶対に行わないで下さい。
昨日15日午後6時の水量です。増水規模を確認して下さい。