なれ合い、妥協無しの本音ブログ

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自粛要請も何もかもがおかしすぎる

2020-03-24 13:53:20 | 考え方
さいたまスーパーアリーナで3月22日に開催された格闘技イベント「K―1 WORLD GP」だが、埼玉県は自粛要請をしたという。それでも主催側は求められた対策を実施の上で、結果として観客が6500人のイベントを行った。

埼玉県知事は当日現地に行き、「イベントは自粛すべきと考え、再度のお願いに来た」としている。そもそも求められた対策をしたのだから、何が問題なのだろうか。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032200367&g=soc
JIJI.COM

かたやギリシャから到着した東京オリンピックの聖火は、21日午後には東京五輪の聖火として展示された仙台市のJR仙台駅。そこには式典の開催前から、炎を間近で見ようと大勢の市民が詰め掛け、長い列を作った。とある。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202003/20200321_13034.html
河北新報

K1の開催は政治家を含め批判、非難だらけだが、東北で展示された聖火は5万5千人が並んだという記事もあるのにまったく批判がない。記事の写真を見ると、列の人たちは距離も取っていない。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202003/20200322_13008.html
河北新報

要請された態勢で準備をしイベントを開催したK1は批判され、東京オリンピック関係では多くの人が集まっているのに批判はない。

いったい、なんなのであろうか。自粛を依頼したのだから、あとは忖度するのが当然だというお上意識としかいいようがない。日本人が得意な種目「忖度」だが、これが多すぎるから責任の所在が不明なことだらけになっているのだ。

法的根拠もなくお願いベースの自粛では、開催されても文句は言えない。ましてや「さいたまスーパーアリーナ」の所有は埼玉県である。開催してほしくないのなら県知事自ら何らかの対策をすればよいのであり、自粛要請を聞いてもらえなかった、遺憾だというのは完全なるパフォーマンスにしか見えない。

東京オリンピックを強行に開催したがった側が、各国の選手や協会からの不参加表明、延期希望が続出し、海外のマスコミも予定通りの開催を崩さなかった「IOC」と「日本」に批判を展開した。今ようやく推進側は、何が何でもということでもないと話が変わりだした。

想像を絶するハイレベルな状態でコンディションを作り、試合に臨むのが世界の選手であるのだ。予選開催が出来ない、練習する場所がない、制限が多すぎる状況がすでに続いていたのに、ようやく今になって論調が変わりだしたというのは何とも情けない状態にしか見えない。

中国とは時期がずれてアメリカ、ヨーロッパの新型コロナウイルスはひどいことになっている。そしてアフリカにも感染者が出始めた。世界的なイベントの多くはとっくに中止、延期となっているのに、まだ東京オリンピックの延期、あるいは中止の決定はない。

いずれにせよ、可能な対応をしたのに批判され、東京オリンピックの名がつけばどれだけ人が集まり混雑しようともマスコミもほとんど取り上げないという推進側に忖度だらけのこの国。

こうしてお決まりのダブルスタンダードが見え隠れしている。こういう状態をよく見なければ、政治家のパフォーマンス、不備だらけの法整備が胡麻化されていることに思いが至らない。十分に注意をすべきである。