https://youtu.be/10I_mWAZ084?si=BAU2cc-vN5Oq3tP7
ロンドンで長年バスカー生活を送った土門さん。帰省した際に吹雪の山を見て「我が心の鳥海山」を作曲。どことなくノスタルジックでセンチメンタルなメロディーにとても感銘を受けました。 何年も故郷を離れ帰省することも無く過ごす日々。まだ春遠いふるさとの風景。吹雪の山を暖かな窓辺から眺めていた日々にタイムトリップするかのような情景が湧き上がって参りました。 白山の眺望の良い大聖寺出身で、日本百名山の著者深田久弥はこの中で、人は大抵ふるさとの山を持っていて、その山は成人してふるさとを離れてもずっと心に残っていると書いています。この曲は心にふるさとの山を持つ人、それぞれの山に置き換えて聴いていただけたらと願います。
令和7年元旦
白 泰山 合掌
https://youtube.com/shorts/msmmoCOUKo4?feature=share
私の生家の禅寺では、毎年大晦日には参拝者に除夜の鐘を撞いていただきます。邪気を払って新年を清々しい気持ちで迎えていただくためです。この鐘番を小学生のころから続けて半世紀にもなります。一方境内には様々な神社や御堂をお祀りしており、新年のご祈祷やお勤めをして元旦を過ごします。次の行事は節分会の豆まきとなりますが、合わせて厄払いや諸願成就のご祈祷も行っています。節分を過ぎると、受験シーズンや就職、転職など人生の区切りとなる重要な出来事が多く、順風満帆に次の運勢に乗り移る好機でもあります。また受験生や新入社員で無くても、このような時に合わせて、人生を振り返り次の目標を見定める良い機会になればと願います。大晦日の一部始終を短い動画にまとめましたのでご高覧下さい。それでは本年も皆様にとって素晴らしい年と成りますようお祈り申し上げます。
昨年は、白山がユネスコ世界ジオパークに認定されたのを記念してメモリアルソング「我が心の白山」を制作しました。今年はそれからちょうど1年、迫り来る気候変動に白山の自然も少なからず影響を受けています。昨シーズンは1月に雨が多く、百四丈の氷の造形も過去より小さくなったように感じました。この事に危機感を募らせ、自然現象による奇跡の造形である世界の宝を歌にして伝え、気候変動について考えるきっかけに成ればと思い「神秘の滝百四丈」を作成しました。作詞:白 泰山 作曲:リピート山中
この巨大な氷の造形はどのようにして出来るのかは2019年11月から毎月観察を続けて解明しました。詳しくは2019年12月30日の記事をご参照下さい。
簡単に滝壺の巨大ドームが出来る課程を解説すると、最初11月下旬頃から放射状に飛び散ったしぶきが蓮の葉のように広がり台座を作ります。この写真でも分かるのですが滝の水は落下中に過冷却水となって落下の衝撃で瞬時に氷の粒となり、水がほとんど中心から流れ出ていません。
12月下旬になるとある程度大きく成長しています。ちょうど砂時計が積み上がっていくような感じです。もちろん暖かい日には水となってドームの中心を融かして行きます。そうやって寒暖を繰り返し20㍍ぐらいの雪の吹きだまりと結合しながら複雑に成長を続けていきます。その様子を蓮の花に見立てて作詞しました。
先日閉幕したCOP29は主要国首脳の欠席も在り、何か経済支援ばかりに議論を費やした印象でした。産業革命以降僅か200年足らずで人類は温室効果ガスを排出し続け、地球という天体の気候メカニズムを変えてしまったかも知れません。気候変動を否定する意見の中には地球は寒冷化に向かっているから温暖化しないのだという声も聞こえます。そもそも地球は温暖化を打ち消す程の寒冷期を迎え、ましてや寒冷化の効果が都合良く来年から顕著に表れることなど期待してはいけません。明らかに人類は、この200年足らずで化石燃料を飛躍的に燃焼させ温室効果ガスを排出し続けて来たのは事実です。例は適当では無いかも知れませんが、地球は寒冷化に向かっているから温室効果ガスを排出し続けても構わないのだと言う論理は、ゴミを玄関先に投げ捨てておいて、やがて洪水が来て家の前のゴミは綺麗に流れるから放置しておいても良いのだという論理と変わらないような気がします。私がここで言いたいのは、地球は天体の自然現象として温暖化に向かっているなら受け入れるしか無い。(反対に寒冷化に向かっているのなら)しかし、今ここで温室効果ガスを排出し続けた社会システムを見直し、大気中に漂う人工的な温室効果ガスをこれ以上増やさないように努力しなければ、この先の子孫に大きな負担を背負わせる事になるのだ。という認識を先ず持つべきだと考えるのです。今回の楽曲の制作の意図は冒頭に書いた通りです。身近な白山の自然を知る事で、雄大な白山とそこから繋がる世界の気候について考える一助になれば幸いです。
中宮温泉くろゆりと蓮華温泉は立地条件や営業スタイルが似ている事からかつて友好関係を締結し、更なる温泉文化の継承に努めて来ました。(2018/3/30の記事参照)近年は豪雨災害などの影響も加わり温泉施設へのアプローチ道路も影響を受けています。そして全国にも同じような境遇の温泉施設はあるのでないだろうか?という話になり2018年の友好関係を更に発展させてこの度「秘境の天然温泉同盟」を創設するに至りました。その似た境遇というのは以前下記のように整理しました。①国立公園内に所在する。②雪で閉ざされ冬季は営業出来ない季節限定の宿である。③天然かけ流し温泉である。④周辺の登山環境の整備や情報発信基地である。と言うものです。加えて近年の異常気象では土石流や時折頻発する局地的豪雨でアプローチ道路が通行止めに成ることが有ります。このような厳しい立地条件で営業している施設には、ぜひこの度創設した同盟に名を連ねていただいて、お互いに情報交換をし、秘湯ファンに情報を提供し、このかけがえのない秘境の天然温泉を後世にに受け継いで行こうではありませんか。温泉は利用者が居なければ存続出来ません。このような厳しい立地でも来て下さるお客様と共に盛り上げて参りましょう!ここに全国からの同盟参画施設を募集します。どうぞよろしくお願い致します。
今回は蓮華温泉黄金の湯より「我が心の白山」をお送りします!
2008年8月
2024年7月
Sarek国立公園Skierfeから望むSarek奥地の氷河を見比べると明らかにこの16年で氷河の後退が見られる。標高の低い所でその変化が顕著だ。
しかも全体的に水が浮き出ているような印象も受ける。
中宮温泉の泉温は63℃です。これに因んでこの程、⑥月の③日曜日を「中宮温泉の日」に制定することと致しました。令和に入り度重なる通行止めやコロナ禍で中宮温泉もすっかりその存在感が薄らいでいますが、この間も温泉は変わること無く絶えず湧き続けていました。飲泉許可を受け、胃腸疾患に効能が認められた温泉は白山のお宝です。中宮温泉の日は通常700円の入浴料を500円でご利用頂けます。またこの日の売上は全額能登震災の義援金として寄付させて頂きたいと思います。白山の水は鶴来浄水場より水道水として、能登島まで送られています。このように白山と能登は強い繋がりを保っています。中宮温泉は現在当館くろゆりと老舗のにしやま旅館のみ営業中ですが、ぜひ皆様のご来場をお待ち申し上げます。
屋根を覆う雪はすっかり融けて1階玄関から出入り可能でした。
なぜか脚立が外に出されて倒れていたが内部は綺麗に利用されていて、皆さんありがとうございます。
美女坂は所々雪塊が崩壊していてとても険悪な様子でした。雪が緩んでくる10時以降の下りは要注意です。
新年度に入り、急に春らしくなって来ました。北部白山の情報を順次報告致します。小桜平避難小屋は昨年よりも雪が多く残っていましたが、冬季出入口から利用可能です。内部も秋に清掃してから綺麗な状況が保たれていました。トイレも問題無く利用可能です。
対面の加賀禅定道を眺めると、今年はとても雪庇が小さいように見えました。2月までは少雪、暖冬だった影響でしょう。しかし本日も雪庇が崩れ落ち、雪崩を誘発している光景が見えました。雪庇の上や直下を通過することは避けて下さい。
笈ヶ岳方面は、冬瓜山からシリタカにかけては、現在のところでは雪は繋がっていました。こちらは刻一刻と状況は変化します。これだけ高温が続くと融雪は早いでしょう。
今年は3月に入ってから何度も寒波に覆われ、暖冬少雪と言われた割には残雪量は例年と同じくらいの現在です。ホワイトロードは1.0~1.5mぐらいの残雪に覆われていました。しかしながら、例年大量の雪崩で埋まる谷には全く雪崩の痕跡も有りませんでした。至って穏やかな冬だったようです。
さて、中宮温泉の方はどうでしょうか?くろゆり手前の斜面では最近雪崩が発生したようでアプローチ入口が少々雪崩で埋まっていました。建物は屋根雪が落ちて1階窓枠上まですっぽりと雪に埋まっていました。
最も重要な温泉は大丈夫でしょうか?引湯管は冬季の雪崩被害に遭わないよう谷を渡る部分で取り外しているし、引湯管の温泉成分による詰まりを防ぐため、にしやま旅館さん脇で取り外しています。源泉からここまでも冬季間の詰まりは防げないので、やや湯量は細くなっていますが熱々の源泉が流れ出していて一安心です。ここまで除雪が完了するのは4月中旬の予定ですが、源泉からくろゆりまでの引湯管内部の清掃を行いながらGW直前の再開まで鋭意準備を進めたいと思います。
ご注意:ブナオ観察舎ゲートから先では、土砂災害及び斜面崩落復旧工事が行われています。また、三ッ又発電所から先は気温が上がると雪が緩み、益々雪崩や落石の危険性が高まります。安全に通行出来るGWまでは徒歩などによる通行はお控え下さい。
初冬の北海道でシーズンイン。まだ雪不足だったが十勝岳は天候にも恵まれ、とても素晴らしい景色と雪を体験できた。
初日は層雲峡から黒岳を目指したが、朝から上空はかなりの風があるようで、雲の流れが速い。ロープウェイは8:00始発、その上のスキー場は9:00運行開始なので、テンションが上がらないまま準備を進め、スキーにシールを貼って登り始めたのは10:00過ぎ。時折雪が舞い上がり地吹雪の合間に薄日が差す。9合目を目安に氷結斜面手前で登攀終了。固くパッキングされた斜面を安全に降りる。吹雪の合間に特徴的な岩山の稜線が見えたので満足する。
旭川へ向かう途中、この日パン1つとウイダーしか口にしていなかったので、上川の街中へ立ち寄る。あさひ食堂というお店に入ると、この地域では名店らしい雰囲気。しかしその向かいにある「沢野オート」の方が味がある店構えで、ラーメンをすすりながら昭和の自転車屋といった風情の有る佇まいを眺める。この時期の北海道の日の入りは早く16時には日没。旭川は北海道第2位の都市だそうで綺麗で活気があった。
翌日は美瑛の望岳台から十勝岳を目指す。途中美瑛富士からのご来光(-9℃)登山口の望岳台から大雪山系の山々の見晴らしは素晴らしい。旭川方面は濃霧に包まれたままだった。斜面の雪質は避難小屋前後が素晴らしかった。この日は別に3人のグループ、単独3名のスキー、スノーシュー(吹上温泉から)が居た。グラウンド火口に登り上げる斜面は氷結。上に出たら強風で雪も飛ばされ岩だらけでスキー歩行は不可能だった。
小松経へ戻る飛行機の窓からは立山連峰の向こうに富士山。いよいよ着陸態勢に入ると翼の上に白山が現れた。小松は異常に暖かいと感じたし、この時期には滅多に無い黄砂も降ったらしく、フロントガラスが汚れていた。北海道も雪不足なので、安心して年末年始を過ごせるよう、クリスマスまでに寒波が来て欲しいと願う。
例年オフシーズンに開催しておりました白山サミット(利用者による意見交換会)を記憶の新しい内に開催したいと思います。白山に対して将来こうあって欲しいなど、登山者目線の意見を集約して、公園管理団体であるNPO法人環白山保護利用管理協会に提言し、今後の公園管理行政に生かして貰いたいと考えています。建設的なご意見をお持ちの方の参加を求めます。この場で結論を出すものではありません。また特定の個人や団体を批判する場でもありません。趣旨をご理解の上、下記フォームよりお申し込み下さい。
加賀禅定道は距離が長いが水場は極めて少ない。油池下の水場はこの時期でも湧出しており、写真のような水量ではあるが、冷たい湧き水を得ることが出来た。
油池の標柱から木道にそれて谷を50mぐらい下るとロープを渡してある。そこを木製看板の示す方向に約70m下った所で湧き水を得ることが出来る。
加賀禅定道を登りで利用するとき、四塚への長い登りの手前で水を得ることが出来る、貴重な水場だ。