東京オリンピック開催決定の前、先輩と飲みに行った時「オリンピックが東京で開催されると良いね」と言われた。
この神奈川県人と同様、世間の多くの人はオリンピックをアスリートの崇高な祭典と、とらえて、オリンピックの輝かしさに目を向けている。
しかし、東京都民の私には東京開催をうれしいとだけ思えなかった。
大人の事情だらけの巨大商業オリンピック。
こんな事を、書けるのは今だけかも知れない。
来年になったら、異端児扱いになるだろう。
開催都市はあまりに多くの費用負担(税金)が求められる。
オリンピックは、もはや都市で行える規模を越えているのではないか。
日経新聞(2017年6月)で都の予算13兆円(一般会計6.9兆円、上下水道や地下鉄などの公営企業会計と特別会計の合計)はスウェーデン(12兆円)、ギリシャ(11兆円)を超えていると読んだことがある。
そうなのだ、オリンピックを開催できる費用(税)を、ねん出できる都市は限られている。
(国も費用負担(税)をしているが)
IOCは開催都市にコンパクトな開催を要望している。
何故って、このままでは、巨大商業イベントを開催できる都市は限られてしまうからだ。
夏季オリンピック立候補都市数は2004年11都市、2008年10都市、2012年9都市、2016年7都市、2020年5都市、2024年5都市(その後、数都市が辞退)が名乗りを上げている。
明らかな減少傾向。
東京都もオリンピックの経費を、他の費目で処理して、見かけ上の費用を小さく見せている。
全然コンパクトでない。
今回の札幌開催騒動で、東京都のマラソン道路整備費だけで300億円ということも明らかになっている。
東京都の課題は、例えばオリンピックより巨大地震への早急な対応ではないか。
起きたら「想定外」と言わずにすむ、想定外の対策をするべきではないか。
また、札幌開催にあたって、知事は東京都民への説明責任・都民が・都民がみたいなことを言うけれど、違和感がある。
それなら、東京都の税金を投入するのだから、チケットで都民枠、都民料金、都民抽選確率などを行って欲しかった。
(スポンサーにはホテルと観戦チケットが優先的に配布されている様だ)
そんな、発想を聞いたことが無い。
そも、前回の東京オリンピックは10月だった。
それを夏にしたのは、放映権を莫大な金額で購入してくれるアメリカの放送局の意向からだと言う。
その時期が、丁度アメリカのスポーツイベントの空きシーズンになるからだ。
そもそも10月なら、札幌開催にならない。
ある本を読み返した。
著小川勝「オリンピックと商業主義」。
この本は2012年6月に書き上げられた書籍。
そう、東京開催が決まる前の年だ。
手弁当で行われてきた初期オリンピックから、現在のオリンピックの収支構造を冷静に解明している。
読んで、税金を使わなかった大会もある事。
(IOCが開催都市に費用を出させることができず、それでも商業イベントとして成功させている)
冬期オリンピックだが、開催を辞退されたこともあった。
など、オリンピックの歴史もよくわかって良かった。
日本人は一生懸命、施設を作りお金を払う。
しかし今回の札幌開催は、最終的にどこが費用を負担するのだろうか。
忘れっぽいマスコミもちゃんと最後まで報道して欲しい。
莫大な金額・放映権、オリンピックスポンサー金額の配分は適切なのだろうか。
オリンピックの大人の事情は深い。
この神奈川県人と同様、世間の多くの人はオリンピックをアスリートの崇高な祭典と、とらえて、オリンピックの輝かしさに目を向けている。
しかし、東京都民の私には東京開催をうれしいとだけ思えなかった。
大人の事情だらけの巨大商業オリンピック。
こんな事を、書けるのは今だけかも知れない。
来年になったら、異端児扱いになるだろう。
開催都市はあまりに多くの費用負担(税金)が求められる。
オリンピックは、もはや都市で行える規模を越えているのではないか。
日経新聞(2017年6月)で都の予算13兆円(一般会計6.9兆円、上下水道や地下鉄などの公営企業会計と特別会計の合計)はスウェーデン(12兆円)、ギリシャ(11兆円)を超えていると読んだことがある。
そうなのだ、オリンピックを開催できる費用(税)を、ねん出できる都市は限られている。
(国も費用負担(税)をしているが)
IOCは開催都市にコンパクトな開催を要望している。
何故って、このままでは、巨大商業イベントを開催できる都市は限られてしまうからだ。
夏季オリンピック立候補都市数は2004年11都市、2008年10都市、2012年9都市、2016年7都市、2020年5都市、2024年5都市(その後、数都市が辞退)が名乗りを上げている。
明らかな減少傾向。
東京都もオリンピックの経費を、他の費目で処理して、見かけ上の費用を小さく見せている。
全然コンパクトでない。
今回の札幌開催騒動で、東京都のマラソン道路整備費だけで300億円ということも明らかになっている。
東京都の課題は、例えばオリンピックより巨大地震への早急な対応ではないか。
起きたら「想定外」と言わずにすむ、想定外の対策をするべきではないか。
また、札幌開催にあたって、知事は東京都民への説明責任・都民が・都民がみたいなことを言うけれど、違和感がある。
それなら、東京都の税金を投入するのだから、チケットで都民枠、都民料金、都民抽選確率などを行って欲しかった。
(スポンサーにはホテルと観戦チケットが優先的に配布されている様だ)
そんな、発想を聞いたことが無い。
そも、前回の東京オリンピックは10月だった。
それを夏にしたのは、放映権を莫大な金額で購入してくれるアメリカの放送局の意向からだと言う。
その時期が、丁度アメリカのスポーツイベントの空きシーズンになるからだ。
そもそも10月なら、札幌開催にならない。
ある本を読み返した。
著小川勝「オリンピックと商業主義」。
この本は2012年6月に書き上げられた書籍。
そう、東京開催が決まる前の年だ。
手弁当で行われてきた初期オリンピックから、現在のオリンピックの収支構造を冷静に解明している。
読んで、税金を使わなかった大会もある事。
(IOCが開催都市に費用を出させることができず、それでも商業イベントとして成功させている)
冬期オリンピックだが、開催を辞退されたこともあった。
など、オリンピックの歴史もよくわかって良かった。
日本人は一生懸命、施設を作りお金を払う。
オリンピックと商業主義 (集英社新書) | |
小川 勝 | |
集英社 |
しかし今回の札幌開催は、最終的にどこが費用を負担するのだろうか。
忘れっぽいマスコミもちゃんと最後まで報道して欲しい。
莫大な金額・放映権、オリンピックスポンサー金額の配分は適切なのだろうか。
オリンピックの大人の事情は深い。
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