
電話で、恩師に
たまたま、君が朗読していた
「七歩の詩」が
興味深い、と、言われて考えた。
「七歩詩」、弟の哀しさを曹植(192~232?)
が、兄の曹丕(魏の文王)に文武などの才能を妬まれ、困った話を詩にしたらしい。
兄「お前が、7歩歩くうちに詩を作れ!作れたら死罪にしないぞ!!」
弟「そっ、そ、そんなあぁ--。」
たぶん私が弟なら、ゆっくりムダな時間稼ぎをするところだが、
火事場の馬鹿力なのか
曹植(→曹操の正嫡の三男というややこしい位置)が幼い頃より詩など数十万言を諳んじた結句なのか。
兄「......。」
弟「豆を煮て濃いスープを作る
そんなとき豆で作った調味料を濾こして味を調える
豆がらは釜の下で燃え
豆は釜の中で泣く
豆も豆がらも(同じ兄弟なのに)
同じ根から育ったものなのに
豆がらは豆を煮るのにどうしてそんなに激しく煮るのか
(→僕はわからないぞ、なんてこった兄さん!!)。
と、原文では、
「煮豆持作羹
漉鼓以為汁
萁在釜下燃
豆在釜中泣
本是同根生
相煎何太急」
しかしなあ、樂羊の方が......。
......。こんな、怖いような、微笑ましいような話より怖い話が、漢文にはざらにある。
ただ、
やり過ぎは誰でも怖い。
樂羊は、
自分の子の羹を飲んだ。
功績を挙げたが、
人の命を軽んじているのか?
と、
君主に疑われた。
孟孫は
、
鹿の子供を放したため、一度は処分されたが、
情愛深いことを見込まれて主は子供の傅役にした。
七歩の詩で面白がって下さった恩師に感謝するとともに、
Amazon経由のある古書店の間のAmazonの対応が揺らぎすぎて不安だ。
私はただ、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」が欲しいだけなのに。